愛知県蒲郡市で11月12日、ナイフで女性を刺した殺人未遂の現行犯で女が逮捕された事件で、女は「間違えて別の女性を刺した」と供述していることがわかりました。人違いで切り付ける…。一体何があったのでしょうか。

 11月12日、事件は蒲郡市中央本町の商店が並ぶ通りで起きました。

<110番通報の内容>
「女性が刺された」

 警察が駆け付けると、腹などをナイフで何度も刺され倒れている女性(34)を発見。命に別条はありませんでしたが、大ケガをして病院に運ばれました。

 警察は現場にいた住所不定の自称・アルバイト、桧垣涼恵容疑者(42)を殺人未遂の現行犯で逮捕。

 当初は容疑を否認していましたがその後、耳を疑う供述に転じていたことがわかりました。

<逮捕された女>
「間違えて別の女性を刺した」

 刺し殺そうとした相手が「人違い」。事件のきっかけとなったのは、近くで行われていたあるイベントでした。

 警察によりますと事件当時、現場近くでは、女性3人が本を販売するイベントに参加。このうち1人が今回被害に遭った女性でした。

 桧垣容疑者はこのイベントに参加していませんでしたが、SNSでその情報を知り、会場に現れたとみられ、持っていた折り畳みナイフで女性を刺したといいます。

 しかし、この女性は桧垣容疑者が思っていた人物とは別人でした。なぜ間違いが起きたのか…。

 桧垣容疑者はナイフで刺そうと思った女性らと、過去に面識はなかったということです。

 捜査関係者によると、桧垣容疑者には過去にストーカー行為をしていた男性がいて、本当に狙っていたのはその男性の知人女性。

 しかし、桧垣容疑者はこの女性のことをSNS上で一方的に知っていただけだったため、犯行時に誤って無関係の女性を切り付けたとみられるということです。

 警察は一方的な恨みから犯行に及んだとみて、詳しい動機などを調べています。