大学児童精神科(2022.11)

NEW!

テーマ:

スマイル先生。





そういえば、二股かけているこども医療センターの

ポーカー先生は、初診の時「無表情」というより、

厳しい感じだった。

親に口を挟む間を与えず、真っ先に子どもの方に、

矢継ぎ早に質問していたっけ。

名前、年齢、小学校の名前、先生の名前などに続いて

すぐに聞かれたのが、

「お父さんやお母さんはこわい?ぶたれたりすること

ありますか?痛いことされる?」








呆気にとられたけど、それだけ厳しい状況の子も混じ

っているんだろう、ああいう大きな病院では。









それに引き換え、にじくんの大学付属のこのクリニッ

クはみんなにこにこ明るいです。

白衣の人はいないし、医療機器もないし、消毒の匂い

もしません。いつも軽やかなBGMが流れていて、

ヨシタケシンスケさんの絵本がどっさり。







今日はヨシタケシンスケの中に梅佳代さんの「男子」

を見つけて、私が飛びつく。

もー、この写真集たまらーん。大好き。







マスクの中でニヤニヤニヤニヤしていたら、すぐに

呼ばれました。ひかりちゃん、診察室へ元気よくかけ

込み「せんせー、今日、とっきゅうのってきたー!」







ひかりちゃんがADHDで、知的にも遅れがあり、ASD

もあるらしいことは明らかなんだけど、スマイル先生

からは診断を受けたことがありません。

ひかりちゃんのおしゃべりに大真面目に相づちをうち

私の話にも、ほおとかふうんとかへーとか言って、

「そのくらいのんびりでいいですよお」と笑って……

おしまい。







ひかりちゃんはその後「遊戯セラピー」と称して、

心理士さんにたっぷり遊んでもらいます。

小学校は大手を振って休めるし、特急には乗れるし、

オモチャでいっぱい遊べるし、彼女にとっては楽しく

ってたまらないスペシャルデーですね。

「児童精神科受診」なんていうとゲンナリするから、

私も娘とのお出かけを楽しむことにしています。








帰りは楽器街や画材屋さんをのぞきながら、ぶらぶら

歩き、ロッテリアで大学生に交じってオニオンリング

をつまみ、また特急に乗りました。







娘の中で、私と一緒にこの「児童精神科」に通った

ことが、特別に楽しい思い出になるといいな。

あと10年か。





このまま、スマイル先生で乗り切りたいな……