「まんだらけ」2店舗にアダルト商品180日間販売停止の行政処分
わいせつな写真誌を販売したとして東京都公安委員会は今月11日、大手古物商「まんだらけ」の2店舗に風営法に基づきアダルト商品を180日間販売停止とする行政処分を決定しました。
行政処分の対象となった「まんだらけ」の中野区と渋谷区の2店舗では、今月18日から来年5月16日までわいせつな写真誌やアダルトDVDなどのアダルト商品の販売が停止されるということです。
「まんだらけ」をめぐっては、男性社長ら5人が東京や大阪にある3店舗でモデルの下半身が露出した写真が掲載された違法な「ビニ本」を販売したなどとしてことし5月、警視庁に書類送検されましたが、その後、不起訴処分となっていました。
まんだらけは日本テレビの取材に対し、「弊社としては昭和の風俗・風物史としてビニ本を捉え、文化的な遺産として後世に残すべく努力しておりましたが、 先般それが認められなくて、強制捜査、起訴に至っております。起訴内容につきましては異議もありましたが、そもそも 不起訴になりましたので、格別異議申し立てもしておりません。しかしながら同じ警視庁から、 不起訴にもかかわらず今度は行政処分という一種の罰則の適応を求められております。よく考えますと検察の決定を無視しての警察処分ですので、 どこかゴリ押しで意地を押し通そうという気配もございますが、これ以上係争を 続けることも時間の無駄になりますので、このまま甘んじてお受けしようと思います。私たちが育った文化はアカデミックなものばかりではなく、路地裏の日の当たらない場所で 生まれたものにも人としての有り様の恩恵は受けて来ているものです。昨今のWeb上に氾濫しておりますわいせつ動画などに比べますと、 昭和のビニ本の何と温かみや風情があることでしょうか。それを現状のわいせつWeb動画を放置して、 わざわざ検挙し、不起訴になったにもかかわらず 行政処分まで繰り出して罰則適応をする必要があるのでしょうか。そこは世の良識に問いたいところではあります」とコメントしました。