ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·6hこれは一般的なアニメではなく映画の脚本構成に見るものです 映画と違うのは20分の枠内でシーンを非常に限定的に絞る事により ダイナミックに凝縮された展開をわかりやすく 矢継ぎ早に見せるという方式になっています それを、恐らくこの世界観の全ての謎の回収に使うと私は見ています618
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·6hしかし、ケムリクサでは6話、7話、8話と 転換点を別個に用意したように、その全ての謎の解決を 11話から12話において配置しているようです これは明確に計算された問いと解答のバランスであり 小規模な情報の提供に留め、その確信を最後に見せる というものであるでしょう。624
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·6h10話にてこのように感じるのは1話から12話までの アニメの起承転結が独特のものになっており それは人物の少なさ、世界観故、と私は考えました しかし解決の為の情報量を含めていませんでした 従来の作品ならば9話目の手前には謎の解決が 始まり、12話にて解決というスムースな方法が 多いです417
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·6h脚本構造が従来とは違う固有のものと私は解釈しましたが それは人物の人数や世界観というだけではなく 問われる状況の解決、事情、話運びと多岐に渡り つまるところは全てがケムリクサの結末の為に 非常に限定されたもので、他作品との類似性が 排除されている傾向にあります621
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·6hある程度の予測はついていましたが それでも実際にこういった形になるとは思っていませんでした 人物を極限にまで絞り謎を作中で理解する術を与えない事で 謎を最終話まで引く事に成功してしまっていました 謎達の解決の為に全ての要素を極限まで削ぎ 脚本都合すら世界的理由に入れています725
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 14作品描写については露悪趣味が結果的に 多くなった為に避けますが 参考にした作品が現在も奇書・珍書と評される フランツ・カフカの「変身」や 沼正三の「家畜人ヤプー」のモチーフが多くなり これらは当時の仲間内で話題になっていたものです217
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 14その上で出来たものですがあまり趣の良いもので無いです 異世界に転移した者たちが保護され、偏った発展をした 中世世界観でうらぶれた男性生物学者が 植物の怪異に変質した転生した少女を見つけ 保護し、それが原因で世界を巻き込む災難に関わる といった話になりました315
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 14作るにあたっては一人で行ったのではなく 仲間内で案を出し合い、構成、要素のアイディアを出し それぞれが作中で確実に行いたい展開を話し合い プロットの作成後、後は自分で行いました。 所謂、プロの行う脚本会議ではないです 愛好者を集めた遊びとしての集まりです115
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 14では次の回答です 自費出版などはしていませんが文章作品を作ったことがあります 今で云う異世界転生・転移系のものですが 主役が転移者ではなく、異界の生活者です 転移者も普通の人間ではなく怪物に成果てている 今では案として珍しくは無いものですが 当時はあまり無かったと記憶しています213
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 14その漫画作品自体はある程度脚本と人物印象への評価に 改良はされていますが、作品の大筋はアニメと同様であり 結末としても良くはなっていますが着地の仕方が違うものの、 着地点自体は同じになっています こういった点が先の失敗を想起させるリスクがあります1321
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 14また複数のメッセージを頂いていたので回答です 以前感想を書いた件の作品の漫画版は拝読しました 厳しい言い方ですがある程度の再構築では 評価の向上は難しいと思われます ひどい言い方ですが一度目で粗食の味を知っていると 手直ししてもその粗食の味が些細なもので想起されるのと同じです223
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13最後に、8話時点で気になる点を 6話にてある人物の犠牲を映像として直接認識していない 言葉だけの描写故に死亡したと誤認してしまったと書きましたが 8話の終盤にて犠牲になった場面を 直視している旨の発言があり、認識に違いが生じました。 先述の前日譚にて犠牲が確実に存在したことになります934
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13このネット公開の作品も構成としては 1度目に見た時と2度目に見た時に見え方が 全く違って見え、事前知識のある無しでの差異を 考慮したものです。これも計算されたものでしょう532
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13しかし、本編と完全に分離したものではなく 0.5話以降においても「描写されていない」だけで 犠牲が発生しており、それに応じて人物らの表情、 態度、行動が変化しており、 本編を見ていないのなら言動に不穏さを抱くものの どのような事が起きているのかに確信が持てないようになっています。529
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13その前提のうえでネット上で公開されている 0.5話の話ですが、こちらは前日譚として在り 披見したところ思うのは この話は恐らく全話を視聴していなかったとしても 視聴、考察に問題はないように作られています531
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 138話目まで見て情報を入れて振り返ってみて 1話目での犠牲を少し安堵させるような描写も 本質的には個性ある存在の犠牲であったと 見直した時に再認識させるもので 1度目と2度目の視聴で意味合いが違うものです こういった点も考察を前提とした作品に見ます629
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13こういった節々を鑑みたうえで1話から見直すと 1話目の情報量の少なさと、話数に応じた設定の公開は 緻密な計算がされたものと伺えます 1話目の唐突さは非日常が強調され、生活形式すら 把握出来ないですが、話数を増すごとに情報が増え 1話が如何に限界に近い状況であったのか理解できます734
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13ケムリクサ、6話では状況の変化を見せ 7話目では初期目標の達成、状況の悪化、最終目標の提示 8話目では闖入者であり居候の立場からの脱却 大まかに言えばこのような変化の連続であり 8話目では1話目での犠牲を追体験し 印象に深く残るようになっています731
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13こういった斬新な脚本構成は最初期に案が無ければ 成立しないといっていいもので、 その作品にしか使えない、専用脚本といってもさし伝えありません。 住人の存在しない廃墟で構成され、主要人物たち“だけ”に厳選したからこそ この構成で映像作品として形になっているのです11140
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13つまり、起承転結における転を6話で全て行うのではなく 3話に分けて描いていて、こういった特殊な構成が出来るのも 人物の少なさを逆手に取ったものです。 作中人数を絞った事でより少ない人物達についてを 細かく描写出来るようになっています 2話まで世界観の解説を丁寧にした理屈に通じます732
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13通常のアニメでは多少の変則がありながらも この脚本構造によって作られておりますが ケムリクサにおいては人物の人数や状況の 特異さに合わせた脚本構成になっていました 6話から8話までを合わせて、登場人物達 それぞれの考えの変化を描いています 6話に一括するのではなく、各人物に対して、です632
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13アニメ12話中6話目は転換点であり その転換では最終目標や人物の意思決定がされ 空気、状況が変化します。 これは商業的、脚本的に最もわかりやすく 12話に収められる構造として研究されたものです1135
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Nov 13おはようございます。二週間も空けてしまい申し訳ありません ケムリクサの感想の続きを書き記します 前回、脚本の構成が通常と違うという点からお話しました。 その話の延長から説明させて頂きます。1250
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Oct 31#ケムリクサ 7話について考えましたが おそらく6話と7話、そして8話と統合して 考える方が的確な感想が出ると考えになりました 近いうちに8話も視聴します939
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Oct 30ケムリクサでは6話で転換点となり ある程度の謎の解明が行われていますが 一般的な脚本とは違い本質を見せず 人物らの終着点ではなく謎の一部への転機として 描かれていますが、近いうちに人物への転換も 行うと予想しています。 何人かは既に結論に到達している為 過多な変遷にはならないでしょう533
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Oct 306話で転換点になり、12話で 転換の結末を見せる構造もそのうちの1つであり 小説で云うなら起承転結の転になります 12話という限られた中で作品として成立させるのに もっとも効率的と経験から導かれた結論です これを理解してしまうと、作品の流れがある程度 読めてしまうという弊害があります424
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Oct 30これは作品の発表の効率化、及び明確、かつ理解が し易い物語構造を追及し、かつ商業として成立させ 経済要素として取り組む為に行われてきたもので より簡単に作品を普及させる為の雛形のようなものです。 金銭、協賛者、景気等を鑑みた自然な流れで 12話専用の脚本、構成の雛形が生まれました。417
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Oct 30商業的作品において内部事情による脚本制約 或いはコラボレーションによる規制などがあり 漫画、小説のアニメ化でもある一定の型に沿った 所謂定型化が生じることが多々あります。418
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Oct 30私の友人のイトウですが 彼は同僚のブラジル人です アニメが好きでよく同期と見ていた 所謂マニアです 妄想代理人とエルフェンリートで 日本のアニメに興味を持ったそうです24
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Oct 15具体的に優れているのは 視聴者の感覚的疑問を作品の空気を妨げず 自然な流れで質問と解説をし 所謂説明臭さを消臭しているところです これが上手くいかないとメタ臭さが出てしまいます1139
ダーイゴロウ@ruOinAtXjE3UfR5·Oct 15例えるなら異世界の道具を現代人が入手し 扱うことが出来たとしても どのような用件を満たす為に製造されたか 理解出来ないようなものです ケムリクサはこういったところも作中人物と合わせて 共感が出来るのが優れています835