2023年新卒採用情報

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志望動機

鉄道建設に興味を持ったきっかけは、東日本大震災から4年後、大学2年生の時に参加した陸前高田での復興ボランティアです。津波によって分断された線路を見て、地元の住民の皆さんから「足を失ったのと同じだよ」という言葉を聞いた時、交通インフラの整備に関わり、多くの人の生活を支えたいと思ったのです。大学の専攻は英米文学でしたが、学業と仕事は完全に切り離して考えていました。
とはいえ、鉄道業界に絞って就職活動を始めたわけではありません。サービス業、メーカーをはじめ、さまざまな企業のインターンシップ、説明会に参加し、先輩たちがどんな思いで仕事と向き合い、どんなことにやりがいを感じているか？という点にポイントを置いて話を聞きました。それでもボランティアの時に感じた想いが薄れることはなかったので鉄道業界を志望しました。
最終的に機構への入社を決めたのは、新幹線建設という国家的なプロジェクトにゼロから関わることができる、ただひとつの公的機関だからです。説明会でお会いした先輩たちが、私が考えていたように、多くの人の当たり前の日常を支えたいという気持ちで仕事に取り組んでいると実感できたことも理由のひとつです。
面接では学生時代のアルバイトについて話したのを覚えています。私は商業施設の接客に携わっていたのですが、社員の方とアルバイト・パートスタッフがもっとスムーズに連携できるように職場改善に取り組んでいたので、コミュニケーション力と行動力には自信があるとアピールしました。

仕事内容

大阪支社の経理課で北陸新幹線（金沢・敦賀間）建設にかかわる決算業務を担当しています。具体的な業務は、経理課の他係（予算、会計、資金、管財など）を通して行われる会計処理の勘定科目別の集計や分析、期末の消費税計算に必要なデータの作成です。これらのデータは会計期間における財務諸表の作成や消費税額の申告に不可欠で、最終的には大阪支社の決算報告書として年度末に本社へ提出されます。
最も忙しいのは、会計期間１年分のデータが揃う年度末から年度初にかけての１カ月間。大阪支社の全系統の職員が、北陸新幹線の建設という国家的なプロジェクトの実現をめざして積み重ねてきた業務を、数値としてまとめるこの期間は、まさに１年の総決算。間違いが許されない作業の締め切りが続きますので大変ではありますが、チーム一丸となって一気に集中力を高める瞬間が私はとても好きですね。いまは新幹線の建設現場に立つ機会は少なくても、扱う数字は大きく、日々の会計処理の数値をデータとして積み上げる際などにも、プロジェクトの規模を実感できますので、支社のすべての決算処理を終え、さらに最終的に財務諸表が社会に公表された時には大きな達成感があります。数字に関しては特に苦手意識はなかったので、心地いい緊張感のなかで仕事と向き合えています。そのなかで学生時代にはまったくわからなかった経理の奥深さを学べているので、とてもいい経験をさせていただいていると思っています。

仕事の進め方

入社から３年間在籍した東京支社の契約課では、土木、機械、建築、電気といった技術系統のあらゆる年代の職員と関わり、鉄道建設工事の契約に関する問合せへの応対や、発注業務を行っていました。そのなかで心がけていたのは、受け身ではなく、自ら積極的に動き、誰に対しても誠実に向き合うことです。新人にも「どう思う？」と意見を求められる仕事でしたので、学生時代にアルバイトで培った行動力、コミュニケーション力を発揮できた場面も多かったと思います。
これに対して現在担当している決算業務は、正確な数字を決められた期日までにコツコツと積み上げていく仕事。日々の数字が間違っていれば月ごとの決算報告も誤った数字が並ぶことになり、１カ月でもそれを見逃すと、年度末の決算報告で修正することはほぼ不可能です。数字だけを見ていればいいというわけではありませんが、正確性と継続性、集中力が求められる部署と言えますね。
数字と向き合う時間がとても多い仕事ですが、現在の決算業務でもコミュニケーションは不可欠です。疑問に思ったことや気になったことを都度、いろいろな方に確認して進めていく必要があります。また、以前に私自身の手違いが原因で膨大な量のデータを修正しなくてはならなかったときに、上司や先輩が一緒に残ってフォローしていただいたことがありました。私もこうしたときに周りを助けたり、部下や後輩といったあらゆる世代から頼りにしてもらえる存在になりたいと思っています。