天恍星は少年、少女の星です。天恍星には「巣立ち」の意味があり、社会人としての基礎となるもので、社会の様々な分野に向かおうとします。異性に向けられると恋やロマンとなり、芸能界に向けられるとスターであり、ヒロインであり、主人公です。精神面では思想家であり悩める哲学者です。政治では総理か大臣であり、実業界では世界をまたにかける実業家です。夢は夢を呼び、この世の中に自身の手で実現できないものがないような感覚に陥ります。実現不可能と分かったときは、今度は自分を悲劇の主人公とします。それを不平不満に感じると、学校や親に対する反発心や反抗心となります。その意味では清純である反面、理屈の通らない非常識が存在します。良く言えば「迷える子羊」ですが、悪く言えばわがままで身勝手で、自分本位です。夢から夢への状態が迷いを生み人生を模索します。天恍星の迷いや模索は精神的苦労を伴い、その度合いは大きく、時には自己嫌悪となり、自意識過剰となり、精神不安定となります。それが外部に向けられると、暴力や薬物中毒や非行化の原因となりますが、自身に向けられると精神の葛藤やノイローゼとなり、時には自殺行為となって現れます。その苦労を乗り越えると社会人として有意義な人物となります。それには巣立ちや親離れをスムーズにすることです。巣立ちの時期に巣立てないことが禍の原因となっているので、それがスムーズにできれば、広い視野と幅広い体験を積み、自己の人生観が確立できるようになります。そのため、天恍星は生地生家を離れようとする作用が働き、後に成人後の苦労にも動じない精神力となり自分の道を歩み始めます。天恍星には夢の要素があるので、周りに明るい光を投げかけます。その光は芸能界では特に明るく輝きます。芸能界は不安定な社会であり、天恍星と同一な波長を持っているからです。精神面での葛藤は、精神性を追求すると宗教への道となります。知識面からみると浅く広い習得となり、手順の良さや要領の良さは天性に備わっていて、短時間に広い知識を習得できる特性があります。その代わり深く緻密な勉強は苦手です。夢とロマンを追い続ける姿は、いつの時代になっても理解されがたく、孤独でわがままで寂しがり屋の性情から抜け出せません。周りの人を明るくさせるだけに、本人が感じる孤独の度合いは大きいです。演技の世界に入れば見事な演技力として評価されますが、現実の世界にあっては演技を出している限り信頼されない人となり、偽善者のそしりを受けやすいです。そのため、表裏を使い分ける二重人格のように思われます。現実社会でも夢と現実の区別ができにくくなるので、変人や奇人のように思われたりします。その時は本人は周りの状況が頭に入らず、熱に浮かされたようになり、その態度は生意気で無礼者のように見られます。しかし本人は果てしない夢の世界をさまよっているだけなのです。