天印星は赤子の星です。天印星には無心、無垢、天真爛漫の意味があります。天印星には受身の能力があり、十二大従星の中では最大の力を持っています。最大の受身は最高の保身となります。天印星が最高の受身を発揮できれば人間性は見事なものになりますが、攻撃に転じると人間性に欠点が出て禍の原因となります。自然発生的な攻撃は相手の母性本能を掻き立てて禍とはなりませんが、意図的な攻撃は禍の原因となります。赤ん坊の手足の動きや顔の表情には周りのものを楽しませるものがあり、それがユーモア性となって現れます。そのため、天印星を持つ者は何を言っても許されるようなところがあり、無心の中から生まれるものであれば人徳として評価されますが、意識的に表現するようになると皮肉や嫌味になり、人間性を疑われるようになります。

天印星は現世の星であると同時に無意識の星です。現実世界を無意識に過ごすということは最大の難事に遭遇しても、その厳しさを感じないものがあり、その難事に対処することができます。よく言えば冷静ですが、悪く言えば鈍感です。慶弔関係にも無意識で対応するので、世俗を離れた人のように感じられ誤解を招きやすいです。天印星は本人の自覚とは関係なく、周りの人を感化させる能力を持っています。感化を受けるものは運命の変化を招きます。従ってよい感化であれば感謝されますが、悪い感化であれば恨まれることになります。無心の境地で過ごしていればよい感化となります。感化力が親に向けられれば親を動かすことになり、他人に向けられれば他人を動かすことになります。動く者たちが多くなれば、指導者の立場に置かれるようになります。そのため、天印星には責任感を持っています。天印星は赤ちゃんなので保護が必要なので、長男に生まれると保護がなくなって長男の役目ができなくなります。反対に次男、三男に生まれると長男が保護してくれるので長男の役目をするようになります。次男以下に生まれて長男の役目をすることは、他家に入って長男の役目をすることから養子の役割を持っています。天印星は養子となるか養子的になり、結婚すると、生家のことより配偶者の実家の世話をやくようになりやすいです。

人間関係では、老若男女の別がなく幅広い交際ができますが、深い交際にはなりにくいです。ユーモアがありおっちょこちょいの面を見せるので派手な人のように見えますが、実際には地味な人です。