禄存星は人を引き付ける力、魅力本能を持っています。その魅力本能はダイナミックで派手な魅力です。禄存星には、愛情、奉仕の意味があります。

その愛情は、特定な人ばかりではなく、多くの人を同時に愛せることができます。そのため、節操がない人のように見られます。それは節操がないのではなく、愛情の範囲が大きくて、容易に理解してもらえないからです。愛情の範囲は全てのものや人に及び、人類愛や動物愛や宇宙愛にまで発展します。人間関係においても、妻や夫、それ以外の人達にも同じように愛情をかけることができます。そのような普遍性の愛情を持っていますが、愛情に区別がないということや、愛情の深さに欠ける欠点を持っています。相手を魅了することは、形に現れるとお金になります。禄存星には財運の意味があります。愛情が仕事や事業の面で発揮されれば、財運を生み出す結果となります。禄存星には回転財や経済性の意味があります。愛情を与える、愛情を得る、財を動かすことなどは現実的な事柄です。だから禄存星は現実主義です。愛情が芽生えるまでは精神的なことですが、愛情を表現し、相手の心を動かす段階では段階では現実的なことになります。そのため、精神的なことや非現実的なことを理解することが難しいです。いつも現実に立脚した冷静さで判断します。禄存星は非現実的なことに対しては冷淡すぎるくらいはっきりしています。強い愛情を持っているだけに、薄情になった場合も大きいです。自分に関係がないとわかったときは無責任な態度をとります。その代わり、自分に関係のある時は、大胆な愛情を見せます。引き付ける力が当然のようになると、強引さや積極性が現れ、物おじしない面も出ます。多数の人達に発揮されると、芸能性となります。芸能人として必要な星が禄存星です。芸の上手、下手に関係なく、人気が出るかどうかは禄存星の有無です。その人気は、芸能界ばかりではなく、政治、経済、マスメディアの世界でも通用します。医学、薬学、教育の分野でも愛情や奉仕を発揮します。禄存星は現実に立脚しているので、自身は無報酬の奉仕を受けても、他人からは報酬を受け取ります。そのため利己主義にみられます。

禄存星の欠点は、合理的思考をして処理するくせに、その合理性の中に入り込んでしまうと、客観性を失ってだらしなくなることです。愛情の星なので、だらしなくなると手が付けられないほど、特に男女問題がだらしなくなってしまうところです。