調舒星は芸術的感性に優れた感性を持っています。無形の芸術である音楽や、小説や詩や俳句など言語的能力に才能を発揮します。無形の無限的な感覚があるので、有形の現実的事柄に対しても完全を求めてしまう傾向があります。それはまるで、空気を手掴みするようなもので、焦りが生じやすいのです。その焦りが静まると、むなしさや孤独感となります。更にそれは空虚感となっていきます。孤独感や空虚感を打ち消そうとして、反発心や反抗心が出てきます。反発や反抗心の激しさは、無形の完全性を求めることに原因があり、その完全性に到達できないための見返りで、時に怒り狂うような状態となります。その状態は自分自身にもむけられます。人生の窮地に追いつめられると、反発心や反抗心の行動となって、善悪の是非に関係なく体制や組織を無視した単独行動となります。その行動は憎しみや恨みに裏付けされているかのように見えます。感情が激しいので、その状態は永続しません。たとえ永続しても、断片的なものの連続によってなされます。一度、人を恨むと生涯恨み続けることがあります。
調舒星には夢やロマンの世界があります。現実の立ち入れない広大で無限な世界に進み、その無限性や空想性を表現するときは、ガラス細工を扱うときのような繊細な神経を必要とします。調舒星には鋭い針のような精神と神経質さを持っています。完全さを追求する度合いは、生活している色々な面に及びます。会社や学校やそれらに関係する人たちや自分の家族にまで向けられます。完全さが報われないと感じると、反発心や反抗心が現れます。家族の中では、親に対して最も強く向けられます。その感情が自分に向けられると、死さえも辞さないほどの激しさとなります。それは、無形の完全さを求めることへの無理解からくるもので、理解者がいれば、反発反抗は情愛の暖かさとなって姿を変えます。それは、哲人や宗教家や聖職者の情愛にも似て、実に優しく暖かです。極寒の地で、暖炉の火を御馳走されたようなものです。そのため、調舒星を「北海の太陽」と言います。調舒星の能力は平和期には受け入れられにくく、草創期や動乱期に発揮されます。その時は動乱を静め平和に向かう力となります。
調舒星の思考は、点から点への思考となり、物体を四方八方から観察するごとく、かなり本質的にバランスの取れた観察力を持っています。点から点の思考は空間だけではなく、時間も飛びこえて思考するので、遠い過去の知識や情報を現在の中に持ち込むことも可能となります。そのようなロマンや空想的思考を現実の中で実現しようとするときは、徹底した現実主義となります。