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下校途中の少年を狙った身代金誘拐事件 家族と捜査官の5日間

2022.11.08 公開

下校途中の少年を狙った誘拐事件を再現ドラマで放送した。

犯人は、下校中の小学生を連れ去った。一部始終を目撃していた子供の親から、連れ去られた子供の親へ連絡。両親はすぐに警察に通報。しばらくしてこの少年の家に犯人からの電話が。「明日の昼まで、3000万、用意しろ」という連絡だった。

事件を報道することによって被害者に危険が及ぶ恐れがある場合は、報道協定という報道を自制するよう申し合わせる制度があるため情報が漏れないように捜査を進めた。

両親は3000万円を用意。事件発生から2日目、電話が。出ると息子の声がし息子は生きているという確認はできた。

捜査員は逆探知を行うが、相手はプリペイド携帯で探知ができない。当時プリペイド携帯は購入時、身分証の提示が必要なく身分も特定できなかった。さらに当時、携帯電話の場所をGPSで特定することができず基地局も今よりも少なかった事から、広い範囲での特定しかできなかった。

犯人は「金を持って駅までタクシーで来い」と身代金の受け渡しを指定。
犯人と接触する身代金受け渡しが事件解決の最も大きなチャンス。父親を指定された場所に向かわせ捜査員も後をつける。

指示された場所は銀行のATM。父親は、合計198万円を指定された口座に振り込む。

しかし警察はこの口座を調べると架空口座であることが発覚。1992年以降の口座開設には本人確認が必須となったが、それ以前に作られた口座は他人名義、匿名でも作れたため犯罪に使用されることがあったのだ。

事件発生から3日目、犯人は父親をタクシーや電車であちこちへ移動させた末、接触できずに終わった。4日目、犯人の電話がつながらなくなり、5日目、2日ぶりの犯人からの電話が。

電話に出ると息子の声。この時、息子はあるアパートで監禁されていたのだ。

犯人は2人。何度も現場を訪れ、行動パターンや身元、家族構成から払える身代金の額まで計算し準備を進め、狙いをつけた少年を誘拐。2人のうち1人が少年を監視しもう1人が電話で父親に交渉していた。

そして、犯人は600万円の口座振り込みを再び指示。一方捜査において電話を逆探知していたところ、犯人の携帯電話の基地局がわずかの時間で次々と変わっていることが判明。

一方、父親が金を振り込むと犯人はすぐに99万円を引き出していた。後手後手に回る捜査だったが、最後に犯人の携帯の電波をキャッチした地域が有名な温泉街であることがわかり、旅館やホテルでの聞き込みが進められた。

ある旅館の女将によると、犯人とおぼしき人物が宿泊していたという。そして犯人の携帯に電話してみるとその宿から電話の音が。この犯人は奪い取った金で豪遊していたのだ。

捜査員は現場へ急行、犯人の一人をまず逮捕。そして監禁場所を聞き出し、息子も無事に保護された。

父親から792万円を振り込ませ、296万円を奪った犯人2人にはともに懲役10年が言い渡された。

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