『すずめの戸締まり』あらすじネタバレと考察・解説 神話に込められた本当の意味は?
映画『すずめの戸締まり』がついに公開スタート!『天気の子』の公開から約3年、世界中のファンが注目する新海誠監督の最新作です。 この記事では『すずめの戸締まり』のあらすじ・ネタバレを神話や込められたメッセージとともに考察・解説していきます。
映画のネタバレを含むので、読み進める際は注意してください!
『すずめの戸締まり』あらすじ
九州の静かな港町。この街で叔母と暮らす17歳の少女・岩戸鈴芽(いわと すずめ)は、自転車で登校している途中、長髪の美しい青年・宗像草太(むなかた そうた)とすれ違いました。 扉の「閉じ師」であるという彼を追った先にあったのは、山中の廃墟に取り残された白い扉。すずめは導かれるように扉へ手を伸ばし、迷い込んだ先で“すべての時間が溶け合ったような”空を見ました。 しかし扉の向こう側からは“災い”がやって来るため、開いた扉は閉じなければいけません。扉は各地で次から次へと開いていき、それを戸締まりするための旅が始まるのでした。
『すずめの戸締まり』評価は?
前半はたくさん笑ったけど、後半は『君の名は。』以前の作品に近い空気感で重たく胸が苦しい。地震が日本人にとってすごく身近で、リアリティが強かったからかも。地震を丁寧に扱っているのは好印象だけど、それだけに少し怖いと感じるシーンもあった。「いってらっしゃい」「いってきます」。そう言えるのは当たり前じゃない、奇跡なんだと改めて気付かせてもらった。
重低音が劇場にビリビリ響いて、本当に地鳴りが起きてるみたい。大地震は経験していませんが、途中怖いと感じるシーンもありました。個人的に胸に響いたのは環さんと鈴芽の関係。20代後半から姉の子を育ててきた環さんの苦労も、重いと感じるすずめちゃんの気持ちもわかる気がして、どうにも切ない気持ちに……。あと地元のオレンジフェリーが出てきたのが嬉しかった!
感想の中で多かったのが、東日本大震災を直球で扱ったことへの言及。震災と真摯に向き合っており、当時を振り返るのにふさわしい作品だと高評価です。また映像・音楽の高評価はもちろん、原菜乃華に松村北斗、伊藤沙莉ら声優陣に称賛の声が寄せられました。 一方少数派ではありますが批判も寄せられています。まず「地震描写があり、緊急地震速報の警報音が流れる」と告知されたとおり、トラウマがある人には鑑賞をお薦めできません。 またすずめの行動が突飛だったり、展開が早すぎて理解が追いつかないという声も。観る人の価値観や経験によって、評価が分かれるかもしれません。
『すずめの戸締まり』結末までのネタバレ
以下ではすずめの旅を、地域ごとにネタバレ解説していきます。理解しきれなかったところを中心に読み返してみてください!
①宮崎県
宗像草太という不思議な美青年と出会ったすずめ。廃墟に向かった青年が気になり後を追うと、寂れたホテルの中庭に1つの扉が立っていました。 扉をあけるとそこにはすべての時間が混ざり合ったような空が。すずめが何度も夢に見てきた景色です。それは死者が行くという常世の世界でした。 すずめがその扉の前に刺さっていた「要石」を抜くと、石は猫の姿になって逃げていきます。しかし草太いわく、石を抜くと後ろ戸から「ミミズ」が出てきて日本各地に地震を起こしてしまうというのです。 地震を止めるためにはもう一度要石を刺す必要がありました。しかしもともと要石であった猫「ダイジン」は、閉じ師である草太の魂を椅子に閉じ込め、船に乗って逃げ出してしまいます。
②愛媛県
すずめと草太(が乗り移った椅子)は、ダイジンを追いかけて船で愛媛県の西にある八幡港に到着。ダイジンは白いひげが昔の大臣みたいだとSNSで人気になり、すずめたちはその足跡を追います。 途中、すずめと同い年の女子高生・千果と仲良くなり、宿に泊めてもらえることになりました。しかしここでも扉が開いていたのです。赤黒い煙を頼りに山奥に進むと、廃墟になった学校の玄関口からミミズが噴き出していました。椅子の姿になった草太に代わって、鈴芽が鍵を差し込んで後ろ戸を閉じます。 その後、テレビで明石海峡大橋を歩くダイジンの姿を発見したすずめたちは、千果と別れてダイジンがいると思われる神戸を目指しました。
③兵庫県
すずめがヒッチハイクをしていると、松山から神戸へ帰る途中のルミさんという女性が車に乗せてくれました。 ルミさんはスナックを経営していました。すずめと草太は、ルミさんの子供たちの面倒を見ます。夜になってスナックを手伝っていると、店にダイジンを発見します。ダイジンが逃げたので後を追って外に出ると、またもミミズを発見。 ミミズが出ていたのは閉園した遊園地の観覧車でした。観覧車に苦戦したすずめたちでしたが、なんとか後ろ戸を閉じることに成功。 すずめは次のダイジンの行方をSNSでみかけ、ルミさんに別れを告げて旅立ちます。今度は新神戸駅から新幹線に乗り東京へ向かいました。 LINEには叔母で義母の環さんから、55件のメッセージが溜まっています。
④東京都
草太の家へ向かうと地震速報がなり、神田川の電車用トンネルから巨大ミミズが現れました。 あまりに巨大なミミズを前に、要石が必要なことを悟った草太。ダイジンを使おうとしますが、ダイジンは「もう要石じゃない」と言い放ちます。 椅子になってから、徐々に意識がある時間が短くなっていた草太は、自分が要石になる運命だったことを悟ります。椅子の姿に変えられた時、要石の役割も引き継いでいたのです。 すずめは受け入れられず戸惑いましたが、巨大地震の発生を止めるため、泣く泣く要石となった草太をミミズに刺しました。 地震は止まりましたが、ひとりぼっちになってしまったすずめは草太の家や友人を訪ねます。そして自分が通れるたった1つの扉から常世に入り、草太を連れ戻すことに決めました。
⑤宮城県
すずめが通れるのは、すずめが幼い頃に迷い込んだことがある仙台の実家近くの扉。東京から仙台まで、草太の友人である芹澤さんのボロ車で向かうことにします。 なんとそこにすずめの過保護な養母である環さんも追いついてきて、ダイジンとサダイジン(!)という2匹の猫も車に乗り込み旅が再スタートしました。 すずめは環さんとやっと本音でぶつかることができ喧嘩になりましたが、結局は環さんが故障した車の代わりに自転車ですずめを仙台まで送り届けてくれます。すずめは実家で幼い頃の日記を見つけ、被災の記憶とともに、自分が入れる唯一の扉の位置を思い出しました。
【ラスト】常世
とうとう扉を見つけ出し、ダイジン・サダイジンとともに常世の国へ入っていったすずめ。常世は見る人によって姿を変えるようですが、すずめの目には常世が津波の瓦礫と燃えている街に見えていました。 その中から黄色い小さな椅子を見つけダイジンと力を合わせて引き抜くと、椅子から本来の姿の草太が戻ってきます。ふたたび要石となってくれたダイジンとサダイジンを、草太とすずめはそれぞれ打ち込み、ミミズを鎮めたのでした。 顔を上げると常世の向こうに幼い頃の自分がいます。迷い込んだかつての自分に形見の椅子を渡したのは、大きくなったすずめ自身だったのです。 落ち込む自分に「すずめはちゃんと大きくなる」と声をかけ、常世から現世に戻ってきた2人。「必ず逢いに行く」と言った草太と分かれ、すずめは環さんと助けてくれた人たちに会いに行きながら、宮崎に戻っていきます。 そして冬になった頃、いつもの暮らしをしているすずめの元に、草太は会いにきたのでした。
【解説】神話モチーフの意味・元ネタは?
常世 | ・死者の世界 ・すべての時間が同時にある場所 ・各人のトラウマを反映させて姿を変える |
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祝詞 | ・戸締まりに必要な言葉 ・「土地を産土(土地の神)にお返しします」という意味 |
要石 | ・ミミズを抑える2つの霊石 ・ダイジンとサダイジンが担っていた ・人間(閉じ師)が交代で担う? |
ミミズ | ・地震の元凶 ・日本列島の下をうごめく力 ・意思や目的はない ・地気(金の糸)を吸ってふくらむ |
後ろ戸 | ・常世と現世をつなぐ扉 ・棄てられた土地で開く ・入れるのは1人1箇所だけ |
①常世
本作における常世とは、後ろ戸の向こう側にある「この世界の裏側」。ミミズの棲家であり、「すべての時間が同時にある場所」「死者の赴く場所」と語られます。 神話における常世は常夜、生者の現世(うつしよ)と対をなす隠世・幽世(かくりよ)とも呼ばれ、『古事記』や『日本書紀』、『万葉集』などに登場する用語。作中とほぼ同じ意味を持ち、死者が逝く「黄泉の国」や神々・仙人が住む不老不死の理想郷、永久に変わらない(時間軸がない)神域とされ、日本神話や古神道では重要な場所です。
なぜ燃えているのか?
すずめと草太がミミズを封じる時、2人が見下ろした常世の町は燃えていました。 考えられる理由は、常世がそれぞれの魂に刻まれた心の傷を映す場所で、燃える町は今もすずめを苛むトラウマだからではないでしょうか。 明確な描写はありませんが、東日本大震災当時、300件近くの火災が発生しました。幼いすずめの目にも、火に飲まれる故郷が焼き付いたはずです。すずめの時間が止まった瞬間の風景、彼女が今向き合うべき過去という意味を込めて、常世は燃えていたのかもしれません。
②祝詞(のりと)
かけまくもかしこき日不見(ひみず)の神よ | 声に出して言うのも憚られるほど畏れ多い ひみずもぐら(モグラ科の哺乳類)の神よ |
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遠つ御祖の産土よ | はるかな先祖たちの時代の土地神よ |
久しく拝領つかまつったこの山河 | 長い間、あなた様からいただいた山と川 |
かしこみかしこみ | 恐れ多くも |
謹んで | 心からの敬意と礼を尽くして |
お返し申す | お返しいたします |
後ろ戸を閉める際に唱える祝詞。いなくなった人たちの心や生活に思いを馳せながら祝詞を唱えれば、後ろ戸に鍵穴を出現させることができます。 本来、祝詞というのは神道の祭祀において、神に崇敬の意を述べて加護を願う言葉です。 こまかい内容は上記の表の通りですが、ざっくり言うと土地を本来の持ち主である産土(その土地の神)にお返しするというような意味合いでした。 ちなみに日不見(ひみずもぐら)はモグラ科の哺乳類で、ミミズにとっては自身を捕食する天敵です。
③要石
要石は日本の東西に分かれ、ミミズの尾と頭をそれぞれ封印する2つの石。片方はすずめが暮らす宮崎に、もう片方は皇居の地下深くにありましたが、それぞれダイジン、サダイジンとなり抜けてしまいました。 サダイジンは草太の祖父の知り合いだったようなので、2人とももともと人間であった可能性が高そうです。 要石の元ネタは各地の神社の境内にある霊石。『日本書紀』にも記述がある有名な石です。大部分が地中に埋まり、大鯰が引き起こす地震を鎮めているとされる信仰の対象でした。 今回のモデルになったと考えられる茨城県鹿島神宮の要石は、鯰の頭を抑えており、千葉県香取神宮の要石がその尾を抑えていると解釈されます。
④ミミズ
作中におけるミミズは、草太曰く「ミミズは日本列島の下をうごめく巨大な力」。何かしら目的や意志があるわけでもなく、歪みが溜まれば暴れて災害を起こします。 日本では古来より、伝説上の大鯰が暴れると地震が起こると言い伝えられてきました。 大地震の直前にナマズが異常な行動を取る現象が多発したため、昔の人は地中深くに棲む大鯰を想像し、地震の原因だと考えていたそう。見た目もミミズと似ていますし、鹿島神社の要石の事例をみても、鯰が元ネタなのはほぼ確実でしょう。
⑤後ろ戸
劇中において、現世と裏側にある常世を繋いでいる後ろ戸。棄てられた土地に開く扉で、現世へ噴き出したミミズが地震などの災いをもたらしてきました。 仏教における「後ろ戸(後戸)」は、仏堂の背後にある扉のこと。後戸からは鬼が出現すると考えられ、扉の正面には仏法・仏教徒を守護する「護法神(後戸の神)」や、釈迦などの神仏が安置されます。 後ろ戸の神は古典能楽とも結びつきがあり、正月の修正会では後ろ戸の神に能を奉納するそうです。 そういえばすずめの名前の由来になった「アメノウズメノミコト」も岩戸の前で舞を踊っていました。後ろ戸はもしかすると「天岩戸」もモデルになっているかもしれません。
【考察】「戸締まり」の2つのメッセージ
①トラウマとの向き合い方
棄ておかれたすずめの記憶
お母さんを喪ってから12年間、故郷を離れ生きてきたすずめ。被災の記憶は彼女を苦しめるので、黒塗りにして考えないようにしていました。 しかし椅子とともに旅に出ることで、すずめは母との思い出を振り返っていくことになります。最後には草太を救い出すために被災の記憶とも向き合いました。 何度も夢に見た、でも考えないようにしてきた震災の頃の記憶。すずめの心の中で「あの頃」の街はまだ燃えていました。しかし草太とともに向き合えたことで、トラウマを鎮火することに成功します。 常世の戦いはすずめの「トラウマとの戦い」を暗喩していました。
当たり前の明日が、苦しい過去の自分を救う
戦いのあとすずめは、苦しかったあの頃の自分に「あなたはちゃんと大きくなる」「私はね……すずめの、明日!」と声をかけます。ちゃんと大きくなり明日がやってくるという「当たり前」が、過去の自分を救うのだとすずめは気づいたのです。 そうして過去の記憶を鎮められたことで、すずめは「いってきます」と前向きに踏み出せるようになりました。 辛かった過去と向き合い当たり前の毎日のありがたさを知ること、そして未来を一層大事に生きていくことが、苦しかった過去の自分を救うのだと新海監督は伝えたかったのではないでしょうか。
苦しむことを遠慮しなくていい
すずめが苦しい記憶とともに母との幸せな記憶まで封印してしまったのは、育ててくれた環への遠慮もあったかもしれません。 環は重いくらい大事に大事にすずめを育ててくれました。だからすずめは「キャラ弁を作らなくていい」とも言えないくらい、環に気を使っていたのです。「母が恋しい」とも「あのときの記憶をまだ悪夢に見る」とも言えなかったのではないでしょうか。 すずめがトラウマに強く苦しまなかったのも、今当たり前に平和な毎日を送れているのもすべて環のおかげです。しかし環に遠慮したせいで、トラウマと直接向かい合うことができなかったのかもしれません。 環のもとを離れてはじめて、母との幸せな記憶に浸ることができました。環と本音でぶつかり遠慮がなくなってようやく、母を探し求めて歩いた被災地を思い出すことができました。 今あなたがだれかに遠慮して幸せを取り繕っているなら、一度1人になって、思い切り苦しんで泣いて見るのも良いかもしれません。大事な記憶と向き合うことを、遠慮しなくて良いんですよ。
②人間のやって来たこと、自然への畏怖
美しい景色と静謐な廃墟、地震という恐ろしい自然災害などの描写が印象的だった本作。美しさと恐ろしさの対比を通じて、改めて自然への畏怖の念を呼び起こされました。 人間はこれまで、勝手にたくさん土地を開拓して、不要になったら棄ててきました。そんな利己的な人間への批判……なら安直ですが、本作は少し違った観点。 環境破壊の批判というような使い古されたメッセージではなく、こんな哀れで切ない土地が日本各地にあることを忘れないでほしいという、優しいメッセージを伝えていました。 社会全体に棄てられた土地があることを思い出させ、歴史や自然との向き合い方を考えさせてくれます。
【トリビア】他の映画とのつながり
『君の名は。』『天気の子』の挿入歌が!
劇中使用曲として、『君の名は。』の「糸守高校」、それをアレンジして作られた『天気の子』の「K&A 初訪問」が採用されています。 エンドロールが流れた時、あるいは本編の途中で、「あれっ?」と思った人もいるかもしれません。 どちらも曲も、それぞれの主人公にとって大切な場所がタイトルになっています。「すずとじ」ではどのシーンが流れているのか、ぜひ探してみてください!
『君の名は。』の組紐が芹澤の腕に?
『君の名は。』で瀧役だった神木隆之介が声優を務めている芹澤朋也。『すずめの戸締まり』ではかなり人気キャラクターである彼の腕に、『君の名は。』で瀧が三葉からもらった組紐がついていたとか……。 2回目を観に行くならぜひ確認してみてください!
『天気の子』夏美のヘルメットが!
すずめが愛媛県で出会った千果のバイクのヘルメットが、『天気の子』の夏美のものと同じだったという目撃証言が! 真偽のほどは定かではないので、もう一度見てぜひ確かめてみてください。
『魔女の宅急便』からの影響
新海監督はパンフレットで、少女が旅に出て成長する物語の先行作品として、宮崎駿監督の『魔女の宅急便』を参考にしたと明かしました。 明確に影響されたと語ったのは、すずめが各地で出会う女性たち。「魔女宅」はキキの未来の姿として、各年代を代表する女性が登場します。すずめもキキと同じように、自分自身とも言える千果やルミさん、(環さん)を見つめながら、成長する物語として描かれました。 その他にも、キキと黒猫のジジが故郷を旅立った時に流れる「ルージュの伝言」。本作はすずめの故郷へ向かう車中のシーンで使用されていて、猫が一緒にいるのも同じです。「恋人関係ではなく、戦友みたいなものだ」というすずめと草太の関係性も、キキとトンボから着想を得たのだとか!
「ハウル」と似ている!?
宗像草太のビジュアルから、『ハウルの動く城』(2004年)を連想した人もいるようです。 2つの作品について、男性側が不思議な扉の関係者、しゃべる生き物、人間がものに変えられるといった類似点が指摘されています。 ロードムービーである点や、どちらも(人災と天災の違いはあるが)「戦争」と「地震」という災害が戦う相手としてのモチーフになっていることから、ストーリー系統は似ているかもしれません。 しかし『すずめの戸締まり』の舞台はあくまでも日本。神話に因んだ設定も日本由来のもので、だからこそ世界規模でみると「ハウル」より高く評価される可能性も高いかもしれません!
原作小説との違いは?
映画では尺の都合上、細かい描写や台詞を省略している一方で、原作小説にない「宗像羊朗とダイジンの会話」が追加されました。 すずめが故郷へ向かったすぐ後、羊朗の病室の窓際に現れたダイジン(サダイジン?)。羊朗は再会の挨拶をして、「とうとう抜けてしまわれましたか」と話しかけます。 そしてあの子(おそらくすずめ)のことをダイジンに託していましたが、原作小説では両者の関係を示唆するシーンはありませんでした。
『すずめの戸締まり』は新海誠史上最高傑作!震災の記憶を悼もう
『君の名は。』から一貫して、自然災害をテーマに描かれた『すずめの戸締まり』。本作は新海監督の創作意欲の根底にある「東日本大震災」を想起させる作品です。集大成にして最高傑作とも噂され、映像や音楽もこれまで以上の迫力になっています。 すずめは戸締まりの旅の最後で何に気づくのか、ぜひその目で確かめてくださいね。