流行語(11月12日)

2022/11/12 09:05

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 多世代にまたがる全ての言葉になじんでいる人は相当な世間通と言えようか。2022ユーキャン新語・流行語大賞の候補30語が発表された。「国葬儀」「キーウ」「悪い円安」などは大方知られるところだろう。では、「知らんけど」は?▼関西人の口癖で、文末に付けて断定を避け、自分の責任を回避する意味合いがある。インターネットに乗って全国に広まった。文字通りの使い方のほか、相手に意見を無理強いせず、気楽に会話しようと呼びかける効用もある。そこが若者に受けているらしい▼「インティマシー・コーディネーター」も候補に挙げられた。映画などの製作現場で性的なシーンを撮影する際、具体的にどこまで描写するのか、監督、俳優双方の同意を取り付ける人を指す。性暴力やハラスメントを防ぐ重要な役割を担う▼女性への暴力をなくす運動がきょう12日に始まる。県内では鶴ケ城やいわきマリンタワーなど9カ所が紫色にライトアップされる。「一人で悩まず相談を」とのメッセージが紫の光に込められている。まずは言いにくい雰囲気を取り払いたい。そして、自らに問いかける。「知らんけど」とうそぶく自分はいないだろうか。