(株)トヨタエンタプライズ【トヨタ博物館　TAMキャスト】

入社当初は、自動車に関する知識はほぼありませんでした。ですが、TAMキャストには、必要なことについて学び、成長できる研修があります。自動車の専門用語や構造について覚えるのに当初は苦労しましたが、わからないことは自分なりに調べたり館内学芸スタッフの方に質問したりしながら知識を身につけました。また研修では、司会として人前で話すスキルや、立ち居振る舞いも学べます。

TAMキャストは、シンボルカーのナレーションに始まり、各フロアでのご案内業務、ガイドツアーや館内アナウンス、受付での館内および周辺施設のご案内、チケット販売、事務所内での電話・メール対応など、幅広い業務があります。さらに、クラシックカーフェスティバルなどのイベント開催時には、モデルや司会を務めることも。幅広い業務を通じてキャストとしてより洗練され、人間力も高まっていくのが、この仕事のやりがいです。

私は入社4年目から、キャストのガイドツアー研修も担当しています。
ガイドツアーを担当するキャストは、トヨタ博物館に展示されている各車両についての知識はもちろん、車に対してのキャストの立ち位置や指し示し方まで、細かく覚えます。私自身が覚えるのに苦労したからこそ、その大変さがわかります。ですが、イントネーションやアクセント、立ち居振る舞いに至るまで細部まで見てあげることで一人ひとりの自信に繋がり、トヨタ博物館のご案内が分かりやすいとお客様からおっしゃっていただけた時はひとしおです。なので、後輩一人ひとりに寄り添い、その人に合った励まし方を考えながら指導にあたっています。例えばある後輩は、当初は仲間をリードしていたのに途中から伸び悩んでいました。あえて強い言葉をかけて指導したところ、後に「あのときの言葉で頑張れました！」と言われ、「良かった！」と思ったことを強く覚えています。
指導を通じてより幅広く注意深く周囲を見渡せるようになったことが、自らの成長にもつながっていると思います。

いま私は、TAMキャストとしてのお客様対応と共に、指導業務にもやりがいを感じています。このように、一人ひとりに応じたキャリアアップを図れるのも、この職場の良さでしょう。今後も自らに磨きをかけつつ後輩指導にあたり、さらには、後輩指導をする人材の育成にも携わりたいと考えています。
【井上結貴／サブチーフ／２０１4年入社】