変な名前の人

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変な名前の人
@mendounaradoron
変な名前の人です。多分いきなり垢消しします。
Joined September 2021

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「感染防御には抗体より細胞性免疫!」 「経鼻ワクチンで感染防御!」 こういうことを言う人たちって、IgAが粘膜で産生される【中和抗体】だということも知らずに言ってるんだろうな… COVID-19における抗体と細胞性免疫について簡単にまとめてみた #例によってALTをご参照下さい #今回はちょい難しめ
その1

今回のネタは以下の3本です。
(②は少し細かいのでスルー可)

① そもそも細胞性免疫とは
② 論文はちゃんと読もうね
③ COVID-19における重要性は 抗体>細胞性免疫>>>>自然免疫


①
最初に『細胞性免疫』について、簡単に解説しておきます。

免疫の世界で『細胞性免疫』という場合、教科書的には【細胞傷害性T細胞(キラーT細胞)がウイルス感染細胞・がん細胞などを排除する免疫機構】のことを指します。

細胞性免疫についてご理解いただくには、結核菌に対する免疫応答をご理解いただくのが早道でしょう。
結核菌はマクロファージに取り込まれ、その中で増殖する「細胞内寄生細菌」です。
結核菌は肺の奥深くまで入り込み、肺胞マクロファージに取り込まれることで、感染が成立します。結核菌はマクロファージの細胞内で増殖するため、抗体が菌に届かず、役に立ちません。そのため、結核菌に対しては基本的に『細胞性免疫』で対抗するしかありません。

しかし残念なことに、細胞性免疫だけでは結核菌を殺し尽くすことは難しく、菌を封じ込めるのが精一杯です。封じ込められた結核菌は休眠状態に入ります。眠りについた結核菌は、そのまま一生悪さをしないこともありますが、宿主の免疫が弱ると覚醒して活動を再開することがあります。(これを二次結核といいます)
このように【細胞性免疫だけでは、病原体を駆除し尽くすことは難しい】という残念な現実があることを、ご理解下さい。

さて、肺結核の病変として有名な乾酪壊死性肉芽腫の内部では、肺がチーズのようにドロッと溶けてしまっています。50年前に阪大第三内科の教授であられた山村雄一先生は、この乾酪壊死性肉芽腫が「結核菌そのもの」によって作られるわけではなく、「結核菌に対する免疫応答」の結果として作られることを発見しました。具体的には、結核感染歴のあるウサギに結核菌の死菌を投与した場合(結核菌そのものは悪さをしないのにも関わらず)乾酪壊死性肉芽種病変が作られることを確認しました。
先述の通り、結核菌に対する免疫応答は『細胞性免疫』が主体となります。
つまり、結核に感染して起こる「肺の破壊」は【細胞性免疫による免疫応答の結果として起こる】ということです。
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ALT
その2

細胞性免疫推しの皆様は、どうやら「病原体を排除しきれない」細胞性免疫の限界や、「体の組織を壊してしまう」細胞性免疫の負の側面といったものを、十分に理解しておられないようにお見受けします。

後述しますが、抗体は主に細胞外の病原体を、細胞性免疫は細胞内の病原体を撃退する免疫機構です。「どちらがより優れているか」を競うものではなく、協力関係にあるシステムです。
そうした教科書レベルの【常識】を理解してから、お話を組み立てて下さいね。



②

次に、先日界隈で話題になった論文について、簡単に触れておきます。

Genetic and immunologic evaluation of children with inborn errors of immunity and severe or critical COVID-19
https://jacionline.org/article/S0091-6749(22)01185-X/fulltext

イランからの報告で、2021年夏までにCOVID-19に感染した先天性免疫不全(PID)患者さんたちの治療経過と、それらの症例でみられた遺伝子異常について述べられています。

https://jacionline.org/action/showFullTableHTML?isHtml=true&tableId=tbl1&pii=S0091-6749%2822%2901185-X
Table1に著者らの自験例31例がまとめられています。PAD(液性免疫不全)2例は重症化したものの、いずれも回復しています。
・P1:ICU入りした高IgM症候群の8歳男性
・P29:非挿管人工呼吸を必要としたX連鎖無γグロブリン血症の13歳男性

一方、液性免疫・細胞性免疫の両方が働かないSCID/CID(複合性免疫不全) の症例は、10例全例がICU入りし、うち8例が死亡しています。

ここで、PADとCIDの治療成績を比較して「COVID-19では細胞性免疫が重要である」と主張なさる分には、さほど問題は無いと思われます。
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ALT
その3

さて、この論文では、全世界のPID患者でCOVID-19に感染した1210例の報告をかき集め、大雑把に分類してFig4にまとめています。

・CID:重症化率27.3%(26/95)・死亡率15.7%(15/95)
・SCID:重症化率29.7%(28/94)・死亡率11.7%(11/94)
・PAD:重症化率24.6%(160/656)・死亡率7.3%(48/656)
・食細胞機能不全:重症化率14.3%(6/42)・死亡率4.8%(2/42)
・補体機能不全:重症化率8.9%(11/123)・死亡率0.8%(1/123)

このデータからは

1) 補体(自然免疫)が機能しなくても、COVID-19の予後にほとんど影響は無い
2) 食細胞(自然免疫)の機能が弱いと、COVID-19の予後が悪くなるようだ
3) 液性免疫(獲得免疫)が弱いと、COVID-19の予後が明らかに悪くなる
4) 細胞性免疫(獲得免疫)・液性免疫の両方が弱いと、COVID-19の予後が非常に悪くなる

…という結論を導くことができます。
誰かさんは
『補体欠損症以外で死亡率が上昇した』
というFig4の下の記述(画像の引用部)に目が届かなかったのか
『自然免疫や細胞性免疫の重要性が示される結果と言えよう』
という不思議な結論をお出しになったようですが…
果たしてこの方に自己免疫疾患の指導医がつとまるのか、私は不安で夜も眠れません。


ところで、この論文の著者らは2020/12/01にPID+COVID-19のイランの19症例をまとめて報告しています。
Impact of SARS-CoV-2 Pandemic on Patients with Primary Immunodeficiency
https://link.springer.com/article/10.1007/s10875-020-00928-x

先の論文の雑なFigureと異なり、この論文のTable1ではイランのPID症例がデータベース化され、疾患別にまとめられています。
https://link.springer.com/article/10.1007/s10875-020-00928-x/tables/1
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その4

参考資料:小児慢性特定疾病情報センター
https://www.shouman.jp/disease/search/group/list/10/

この論文のTable1をご覧いただくと、PIDの中でも疾患によって登録患者数(Total patients in the registry)と現在の生存患者数(Alive patients during the pandemic)の割合に違いがあることがおわかりになるでしょう。
具体的には、IgA欠損症(液性免疫不全)のようにほぼ全例が生存している疾患もあれば、慢性肉芽腫症(食細胞機能不全)のように半数近くの症例がお亡くなりになったり、SCID・毛細血管拡張性運動失調症(複合免疫不全)のように登録症例の3割しか生存していない疾患もあります。

ここで重要なのは
・PADの中で最も予後が悪い無γグロブリン血症(Agammaglobulinemia)ですら、医療の進歩により7割が生存でき、現在では慢性肉芽腫症(CGD)より予後が良くなっていたこと
・にも関わらず、COVID-19に罹患したPAD全体の予後が食細胞機能不全より悪かった(7.3%死亡vs4.8%死亡)こと
です。

PAD:本来7-9割生存
(細胞性免疫◯・液性免疫×・自然免疫◯)
CGD:本来5-6割生存
(細胞性免疫◯・液性免疫◯・自然免疫×)

免疫グロブリン補充療法(IVIG)という「液性免疫の強化」ができる現代において、PADの死亡率がCGDの1.5倍になってしまったという事実は、COVID-19に対する感染防御において
【自然免疫(食細胞・補体)より液性免疫(抗体)の方がはるかに重要である】
ことを意味します。

ちなみにこのTable1には、細胞性免疫不全を反映するEBV易感染(Susceptibility to EBV)のうち1例がCOVID-19に感染し、回復したことが示されています。
また別の症例報告ですが、細胞性免疫不全を主とするDiGeorge症候群の2例は、いずれも無症状〜軽症でした。
DiGeorge Syndrome and COVID-19 in Two Pediatric Patients
https://www.jacionline.org/article/S0091-6749(20)32024-8/fulltext
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以前も書きましたが、伝えた相手が無責任にも介護を放り出して逃走したようなので、再度書いておきます。 彼には休養が必要です。 また、彼には専門家の支援が必要です。 彼の身近にいる方々が責任を持って、ちゃんと『確定診断名』をつけられる専門医なり指定医なりに、連れて行ってあげて下さいね。
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統合失調症|こころの病気を知る|メンタルヘルス - 厚生労働省 mhlw.go.jp/kokoro/know/di 他人の「妄想」を真に受け、実名医師に対し【事実に反する】誹謗中傷を繰り広げている方々を見ると、余命事件で白紙委任状を大量懲戒請求に悪用された信者さん達の姿と被りますね。
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変な名前の人
@mendounaradoron
Replying to @yukirin2000
あの方のことは、だいぶ前からアル中&schizophreniaの「患者さん」としか認識できないんですよね 彼の言動には①事実ではない②確信された③訂正不能の思い込みが多々含まれております。「患者さん」の毒電波を公共の電波に乗せるものではありませんよ …的な意味で、私はマスゴミに呆れ果てています
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Replying to
おやおや、さっそく遁辞を述べ始めたようで。 今後は『日本免疫学会からも逃げた』宮◯◯◯さんとお呼びして差し上げますかね。 まぁ、勝てない相手から逃げること自体は悪いことではありませんよ。 免疫学の成書でも買って、基礎知識を習得するところから始めて下さいね。
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武漢株時代からみられた無症状感染を捕まえて「ワクチンで免疫寛容ガー!」と牽強付会をかますムーブを観測し、しばし白目を剥いた月曜の午後。 Infectious viral load in unvaccinated and vaccinated individuals infected with ancestral, Delta or Omicron SARS-CoV-2
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小児の様々なワクチンを我が子に打つべきか打たないべきか?と悩む親もいますし、リスクの捉え方は様々で、強制されるものではないでしょう。我々夫婦は、単に小児のウイルス感染症はかくも恐ろしい転機に至るという臨床経験や様々な臨床の論文をもって、打つべきと判断したにすぎません。 #私見
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まともな研究者がeLifeの査読を受けなくなり、同誌がプレプリントサーバーになるだけですね。 研究者側からするとハイリスク・ノーリターン
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Yuki FURUSE 古瀬祐気
@ykfrs1217
eLife誌。「Accept/Reject」の概念をやめると発表。Peer reviewに回した原稿は(査読コメントと評価を付けて)すべて掲載することに elifesciences.org/articles/83889
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sekkai
@sekkai
Replying to @blanc0981
ペン二郎先生 @morilyn1123 に聞いてください。私はブロックされているので直接ご連絡できませんが、ペン二郎先生ならご説明できると思います。あまりにも基本的なところから話が噛み合わなさすぎて徒労感が強いです。先生は免疫学の知識は普通の医師よりあるのに統計学は本当に学部生未満ですね…。
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ワイ曰く 「ワイが署名活動の語句を勝手に【アップデート】するのは問題ない」 「製薬会社がワクチンの中身を正当な法的手続きに則って変更するのは違法」 この手の人物にかかると、署名参加者の個人情報を横流しするくらい朝飯前なんじゃないかなぁ…? 署名した方々におかれましてはお覚悟のほどを
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Ryusei
@RyuseiNagatomo1
引用RTのツイートのサンジの画像ALT(代替)の解説の通り、BA.1対応型の2価ワクチンは親ワクチン(従来ワクチン)とその品質特性/製造方法/品質管理方法/安全性プロファイルに大きな差がなく、同一性を維持とみなすことができ、有効成分変更には該当しません。mRNAの配列を変えても本質は新型コロナウイルスのスパイクタンパク質をコードしたmRNAに変わりないからです。親ワクチンに比べてオミクロン株に対する有効性が向上しているのは、流行株に合わせてチューニングされたためです。

また、BA.1対応型からBA.4-5対応型への変更は同一VOC内の下位系統間での変更のため、「新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)ワクチンの評価に関する考え方(補遺4)親ワクチンを改変した変異株ワクチン及び新たな有効成分を用いた追加接種用ワクチンの免疫原性に基づく評価について:https://www.pmda.go.jp/files/000247491.pdf」の3.4.4.項に従い、臨床試験を改めて実施する必要はないと判断されています。有効性評価の戦略は事前に合意済みと考えられますが、今回はマウスで同等性比較した類推の状態で承認し、臨床試験結果を後日提出することで良いとされたのでしょう。(審査報告書公開後に改めて確認)

このような対応は生物学的製剤かつ病原体が変異し続けるワクチンに特有の対応であり、治療薬等とは異なります。イベルメクチン等の低分子治療薬の取り扱いと、ワクチンのそれを同列に語るのは素人のすることです。

SARS-CoV-2は世界的蔓延が続く限り変異を続けます。今後ワクチン免疫への逃避性が大きくなれば、新たな変異株対応ワクチンが開発されるでしょう。

本日10/7時点で2価ワクチンはいずれも予防接種法の臨時接種で、12歳以上の全ての人の追加免疫用に提供されます。現時点ではどちらも十分な効果が期待できるので、ご自身が接種可能なタイミングで提供されているものを接種するので良いと思います。

✅BA.1対応型:現時点で接種体制が整備済み。臨床試験で有効性を確認済み。
✅BA.4-5対応型:10/13以降接種可能だが接種体制はこれから整備。自治体判断と調達状況によっては開始が遅れる可能性がある。実施中の臨床試験の結果は今後提出の予定。

画像出典:SPY×FAMIRY File 63
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ALT
宮澤氏は未だに署名活動を撤回しておられないようです。引ツイの通り2価ワクチンの特例承認は薬機法違反ではないのですが、署名活動が最初から失敗するとわかった上で署名させるのは許されるんですか? 画像ALT(代替)にBA.4-5対応型 を追加した2価ワクチンの解説Ver.2があるのでお読みくださいませ。 twitter.com/RyuseiNagatomo…
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