今回は、北海道を中心に店舗展開をするコンビニ、セイコーマート限定のハイボール缶を飲んでみます。

3年熟成モルトを26%使用

_DSC5038_01セコマは、セイコーマートを運営する企業ですが、元々はお酒などを手がける小売り、卸売業者でした。
そのため、他のコンビニチェーンと違い、酒屋さんから転換したところが多く、お酒を古くから販売する店舗が多いことが特徴です。

そのため、自社でワインを中心に独自に買い付け、輸入を行ったり、プライベートブランドとして独自のお酒を開発、販売を行っています。

そのセコマが2022年11月にリリースしたのがハイボール缶です。
表記には3年熟成のスコッチウイスキーを使っていると書いていますが、実際にはアルコール分の26%にとどまっています。

しかし成分表にはモルトとグレーンの原酒、炭酸水と香料のみとなっていて、スピリッツや醸造アルコールを含んでいないのはまだ良心的かも知れません。

なお、原産国はオランダとなっています。セコマでは安価な第三の麦酒としてオランダモルト39という製品を出していますが、もしかしたらその製造者と同じなのかも知れません。

テイスティング

今回は比較対象として、サントリーのトリスハイボール缶も飲んでみます。
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セコマのハイボールは、ビールのホップというか、ルートビアのような香りが先に広がり、あとからウイスキーらしいレーズン、バニラの香りが続きます。
飲み進めていくと、さくらんぼの香りが前に来ます。
味わいは、少々苦みが目立ち、あとから軽い酸味、甘味が続きます。

一方でトリスハイボールは、レモンの香りが広がって爽やかさがあります。奥からカラメル、リンゴの香りが続きます。
味わいはレモンからの酸味がメインで、ほんのり苦みが続きます。

一癖違うハイボール

日本で売られているハイボール缶は、角ハイボールの人気もあってレモンを加えてサッパリした印象にする傾向が強いですが、セコマのハイボールは、最初こそ薬臭くて違和感がありますが、飲んでいく内にフルーティさが目立っていき、違和感も薄れていきます。

正直、好みが分かれてしまいますが、ちょっと違うハイボールを飲みたい人にはうってつけかも知れません。
食事と一緒に飲むよりも、単体でゆっくりの無法が向いているように思えます。

330mL、アルコール度数7度、価格は185円ほどです。
ハイボール缶としては高めですが、21時過ぎに飲むには悪くないでしょう。

なお、セイコーマートとしては楽天市場でもプライベートブランド商品の購入が出来ますが、このハイボールはまだ出品していません。
流通が安定すれば、北海道、茨城、埼玉以外でも購入できるかも知れません。

<個人的評価>

  • 香り C: ホップ、サロンパスの香りが先立つが、レーズン、バニラ、サクランボの香りが続く。
  • 味わい C: 苦みが目立つ。あとから酸味、甘味がほんのり加わる。
  • 総評 C: クセが強めだが、はまると気に入りそう