(2ページ目)実力派コント師・や団が出場15回目で悲願のKOC決勝を掴むまで | FRIDAYデジタル

実力派コント師・や団が出場15回目で悲願のKOC決勝を掴むまで

2022 M-1、KOCへの道:「や団」【前編】

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――その一方で、キングオブコントでは2020年、2021年と準々決勝で敗退。2016年~2019年の準決勝組から遠ざかってしまいました。

本間:今考えると、やっぱ新型コロナの影響でモチベーションが下がってた気はしますね。 

伊藤:とくに2020年はすごく影響を受けた。キングオブコントにしても、お客さんが数人だったし。「普通にやればいいのかな」と思ってたら反応も薄くて、「みんなこうなのかな?」と思ったら落ちてって感じでした。 

中嶋:2020年は「バーベキュー」をやって落ちたんですけど、今考えると単純にネタが仕上がってなかったのも大きいと思います。「山-1」とかで結果も出てたから、そんな改良もせずに新ネタのまま出しちゃたんです。それで落ちたから良くないなと思って、この1年ちょっとの間でブラッシュアップしていったんですよね。 

本間:それで言うと、去年は世界的な演出家・蜷川幸雄さんみたいなキャラのコントをやったんです。銀色の灰皿をバンバン投げる演出家がいて、「ボコボコになったから変えてこい」って言い出す。そしたら火曜サスペンスみたいに頑丈なガラスの灰皿が出てきて、役者が「俺の番になって投げられたら死んじゃうよ」って怯えるネタ。 

机の上でガラスの灰皿がゴロゴロ回るんですけど、それがすっごい面白いんです。ただ、その灰皿がうまいこと回らないこともあって「もう不確定なのはやりたくねぇな」ってなったりもしましたね。

――そういう要因もありながら、準々決勝で敗退したんじゃないかと。

本間:あとはやっぱりコロナですね。それで2022年に入って、2ヵ月に1回のペースで新ネタ7本披露するライブを始めたんです。やっぱ去年も準々決勝で負けたから、「何か変えなきゃな」と思って。僕的には、そこでモチベーションが戻ってきました。 

ライバルは「最高の人間」「クロコップ」「いぬ」 

――昨年は空気階段が優勝しました。見ていて感じたことはありますか?

本間:台本が面白ければ、ちゃんと勝つんだなって思いましたね。わかんないことで優勝されたら一番怖いと思ったんですよ、キャラクターだけで優勝とか。でも、ちゃんと台本が良くて、そこにキャラクターもうまくハマってるっていう自分の考える優勝のネタだったから、逆にモチベーションになりました。 

2本目はキャラクターでしたけど、1本目(SMクラブで火事が発生するネタ)って僕らがやってもある程度笑いがとれるネタじゃないですか。だから、ちゃんと面白いものが勝つようにできてんだなと思いました。 

――松本人志さん以外は審査員が一新されたことでも話題となりました。それまでの大会と変わったなという印象はありますか?

本間:最高です、すげぇいいと思います。大会自体がめちゃくちゃブラッシュアップされてるなと思いました。 

中嶋:審査員の方たちのコメントがガチ過ぎて。とくに芸人サイドからすると、本当に刺さる言葉をおっしゃるなと思いましたね。逆にちょっとプレッシャー感じますね、「あ、こんな細かいトコ見てるんだ」っていうのもあるから。 

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