乗客の半分以上がトランプの集会に向かっていた
「サブウェイの宣伝に出て有名人になった男(ジャレッド・フォーグルを指す)がその後、小児性愛者として逮捕され、実刑判決を受けたのは有名な話よね。デニス・ハスタート(元下院議員)だって、コーチを務めていた高校のレスリング部の男子生徒たちに性的虐待の口止め料を払って、実刑判決を受けているわ。彼らも悪魔集団の一員なのよ。まだ、その全貌は容易に現れないけれど、そうした邪悪な集団がこの国にはあるの。そうした集団と1人で闘うのがトランプ大統領なのよ」
──20年の大統領選挙で不正な操作が行われたと信じていますか。
「もちろんよ。私自身が、選挙当夜、デトロイトの集計所に行って、壁に板が張られ、内部を見えなくするのを見たわ。不正選挙が行われたことは100%間違いないわ」
そこまで言うと、彼女が、「大統領選挙に勝ったのはトランプでしょう!!」と、ほかの乗客に声をかけた。
すると「その通りだ」と言ういくつもの歓声とともに、トランプの帽子や旗などが振られた。乗客の半分以上が、トランプの集会に向かっていたのが分かった。
飛行機だけじゃない。数万人というトランプ信者がアメリカ中から、バスを仕立てたり、電車を乗り継いだりして、翌日のワシントンDCでの集会に馳せ参じた。
21年1月6日は、連邦議事堂で、各州が集計した選挙人を合計し、ジョー・バイデンが大統領選挙に勝利したことを認定する日だったため、トランプ信者たちは、どうしてもそれを阻止しなければならなかった。