PowerBook 2400cに似非SSDを搭載、内蔵電池を交換するの巻。その4。レッツ換装。
PowerBook 2400c コメットさんの分解も進み、いよいよ似非(エセ)SSDと内蔵充電池(バックアップバッテリー)の交換にこぎ着けました。その作業を追うわけですが、困ったことに簡単すぎて内容がないよう・・・。
2400はHDDのマウンタがありません、びっくりですねー。ロジックボードに直接ネジ留めされています。ネジを外し、コネクタの反対側へスライドさせることにより取り出すことができます。
取り出した2.5インチHDD↑ IBMの「DMCA-21440(PDFのスペックシート)」です。当時としては薄めの12.5mm厚ですが、9mmが一般化した今見返すとなかなかのボリュームですね。
これをコンパクトフラッシュ(以下CF)ベースの似非SSDに替えるのです↑ 3倍もの増量でサイズは極小。14年の歳月を思い知ります。より大容量のCFを使ってもいいのですけれど、いまさら2400に32GBを積んだとしてまず使い道がありません。また、ストレージの先頭から8GB以内にOSをインストールしなければならない「8GBの壁」が古いMacには存在する(そもそもSSDの先頭ってどこだ?)ので、余計なトラブルを招かないために4GBで落ち着いたわけです。さらに1ファイルあたり2GBまでという壁もありますしね。
似非SSDをロジックボードに装着↑ なんというすっからかん!実印を3本くらい隠せそうですヨ。2400ごと盗難に遭ったら終わりですけれど。しかしもったいない空間です。
次に内蔵充電池の交換↑ 入っていたのはシンガポール製。新しいものはドイツ製。
新しいものをスペースに収め、配線をして完了↑
後は組み立て直して無事に起動することを確かめるのみ。分解と同様、組み立ても滞りなく進みました。組み立て方法まで載っている『PowerBook2400c解体法 完全版』に感謝感謝。
組み立て終わって緊張の一瞬。ジャーンと響き渡る起動音のありがたいことよ・・・。
早速「Apple システム・プロフィール」を確認します↑ 「装置」の項では「容量:3.7GB」、「製造元:TRANSCEND」でバッチリ。
「ボリューム」の項↑ 同じく「サイズ:3.7GB」。Mac OS 7.6.1の「Apple システム・プロフィール」を2011年に見るなんてっ、と感慨に浸っていただければ幸いです。言い忘れておりましたが、システムは換装前にHDDからCFへコピー済みです。システムCDから起動してHDDのファイル/フォルダを全選択、CFへドラッグアンドドロップしておしまい。WindowsはおろかMac OS Xですらこの芸当ができなくなったのは残念無念。
いやいや完璧じゃないですかー。厄介な相性問題が生じることもありませんでした。MacがPCIアーキテクチャへ移りHDDのIDE接続が一般的になった頃は、ストレージに関してむしろWindowsよりも寛容な雰囲気がありますね。
さて、似非SSD化した2400の使い心地はというと・・・まず、恐るべき静音マシンとなりました。旧型HDDの騒音が無くなった上、もともとファンレスなので機械的動作音が全くないのです。ゼロスピンドルどころかゼロモーター・・と言いたいところですが、残念ながらPCカードスロットの自動エジェクト機構にモーターが使われているため適いません。
速度も全般的にきびきびとしています。特にファイルの書き込みが明らかに速いです。しかし、昨今のマシンと違ってHDDの速度以外にもボトルネックが満載の遺物ですから、劇的な高速化は残念ながら実現しませんでした。やはりトータルバランスが大切ですね。
もちろんバッテリー駆動時間が延びていますし、動作中に持ち上げたりしてもクラッシュする心配がなくなったおかげでモバイルマシンとしてのポテンシャルを十分に引き出せたといえるでしょう。「こんな化石を持ち歩いてどーすんの?」とのたまう貴殿に浪漫を滔々と解説するのは本サイトの趣旨ではありません。
あとは内蔵充電池が本来の性能を発揮してくれるかどうかですが、換装したものも新品とはいえ10年近いデッドストックですからなんともいえません。
以上、1GHzデュアルのスマートフォンが続々と発表された2011年秋からお届けしましたー。
PowerBook 2400cのバイブルです。2400に興味のある方は外せない一品でしょう。古本でも入手できる今がチャンス。
2400はHDDのマウンタがありません、びっくりですねー。ロジックボードに直接ネジ留めされています。ネジを外し、コネクタの反対側へスライドさせることにより取り出すことができます。
取り出した2.5インチHDD↑ IBMの「DMCA-21440(PDFのスペックシート)」です。当時としては薄めの12.5mm厚ですが、9mmが一般化した今見返すとなかなかのボリュームですね。
これをコンパクトフラッシュ(以下CF)ベースの似非SSDに替えるのです↑ 3倍もの増量でサイズは極小。14年の歳月を思い知ります。より大容量のCFを使ってもいいのですけれど、いまさら2400に32GBを積んだとしてまず使い道がありません。また、ストレージの先頭から8GB以内にOSをインストールしなければならない「8GBの壁」が古いMacには存在する(そもそもSSDの先頭ってどこだ?)ので、余計なトラブルを招かないために4GBで落ち着いたわけです。さらに1ファイルあたり2GBまでという壁もありますしね。
似非SSDをロジックボードに装着↑ なんというすっからかん!実印を3本くらい隠せそうですヨ。2400ごと盗難に遭ったら終わりですけれど。しかしもったいない空間です。
次に内蔵充電池の交換↑ 入っていたのはシンガポール製。新しいものはドイツ製。
新しいものをスペースに収め、配線をして完了↑
後は組み立て直して無事に起動することを確かめるのみ。分解と同様、組み立ても滞りなく進みました。組み立て方法まで載っている『PowerBook2400c解体法 完全版』に感謝感謝。
組み立て終わって緊張の一瞬。ジャーンと響き渡る起動音のありがたいことよ・・・。
早速「Apple システム・プロフィール」を確認します↑ 「装置」の項では「容量:3.7GB」、「製造元:TRANSCEND」でバッチリ。
「ボリューム」の項↑ 同じく「サイズ:3.7GB」。Mac OS 7.6.1の「Apple システム・プロフィール」を2011年に見るなんてっ、と感慨に浸っていただければ幸いです。言い忘れておりましたが、システムは換装前にHDDからCFへコピー済みです。システムCDから起動してHDDのファイル/フォルダを全選択、CFへドラッグアンドドロップしておしまい。WindowsはおろかMac OS Xですらこの芸当ができなくなったのは残念無念。
いやいや完璧じゃないですかー。厄介な相性問題が生じることもありませんでした。MacがPCIアーキテクチャへ移りHDDのIDE接続が一般的になった頃は、ストレージに関してむしろWindowsよりも寛容な雰囲気がありますね。
さて、似非SSD化した2400の使い心地はというと・・・まず、恐るべき静音マシンとなりました。旧型HDDの騒音が無くなった上、もともとファンレスなので機械的動作音が全くないのです。ゼロスピンドルどころかゼロモーター・・と言いたいところですが、残念ながらPCカードスロットの自動エジェクト機構にモーターが使われているため適いません。
速度も全般的にきびきびとしています。特にファイルの書き込みが明らかに速いです。しかし、昨今のマシンと違ってHDDの速度以外にもボトルネックが満載の遺物ですから、劇的な高速化は残念ながら実現しませんでした。やはりトータルバランスが大切ですね。
もちろんバッテリー駆動時間が延びていますし、動作中に持ち上げたりしてもクラッシュする心配がなくなったおかげでモバイルマシンとしてのポテンシャルを十分に引き出せたといえるでしょう。「こんな化石を持ち歩いてどーすんの?」とのたまう貴殿に浪漫を滔々と解説するのは本サイトの趣旨ではありません。
あとは内蔵充電池が本来の性能を発揮してくれるかどうかですが、換装したものも新品とはいえ10年近いデッドストックですからなんともいえません。
以上、1GHzデュアルのスマートフォンが続々と発表された2011年秋からお届けしましたー。
PowerBook 2400cのバイブルです。2400に興味のある方は外せない一品でしょう。古本でも入手できる今がチャンス。
この記事へのコメント
うちも、カラークラッシック2の外付けSCSIに、
CFが接続できないか検討中です。
マック <==> SCSI-IDE変換 <==> IDE-CF変換 <==> CF
でどうかなあと。
カラクラ2はいいマシンですね。私は現物を見たことがないのですけれど、初期の一体型とはちょっと違う雰囲気に憧れます。
変換の手順は書かれているとおりでOKだと思います。ただ古いMac(特にPCIアーキテクチャ以前)の場合、SCSI-IDE変換をかませても認識しない例が多いようです。変換アダプタのコントローラがうまく処理してくれるかどうかという問題なのかもしれません。
でも、いろいろ試行錯誤するのがオールドMacの楽しみでもありますからね。
私もまだたまに使っているんですよ2400。つけるたびに1904年にタイムスリップ(^-^)/
どこで買えて、お幾らくらいになりますか?
液晶パネルも、そろそろバックライトが怪しいです。
ただし、これらのショップに在庫があってもストック期間が相当長くなっているはずですから、買っても使えない可能性がありますね。
代替案としては、メインバッテリーをリフレッシュしてしまうことでしょうか。