[MG400] セットアップ方法

はじめに


DOBOT MG400は、制御ソフトウェアDobotStudio Pro(旧名:DobotStudio 2020)を使用する事で、Teach&PlayBack、Blockly、Scriptによる制御を行うことができます。本稿では、MG400の設置からDobotStudio Proに接続するまでの方法をご案内します。

この動画内の手順では、初回起動時に必要なPCの設定が含まれていません。本稿を参考に必ずIPアドレスの設定を行ってください。

 

環境


以下の環境にて、このセットアップ手順が有効であることを確認しています。

OS: Windows 10(64bit)

ソフトウェア: DobotStudioPro v2.1.0

製品: MG400

 

セットアップ手順


MG400の準備

Step1

MG400の基台を使用する位置に4本のM5ネジで固定します。壁掛けせず、台に接地してください。

 

Step2

次の画像に従って、必要なケーブルを接続します。

①安全停止ボタンを接続します。

②電源ケーブルでコンセントと接続します。

③イーサネットケーブルでPCと接続します。

④電源をONにしてください。

ランプが白色に点滅している時は起動中です。

ランプが赤色に点灯している場合はアームが可動域外にある、または非常停止ボタンが押されている可能性があります。アームの関節のロックはハンドティーチングボタン(アームにある白いボタン)を度押すと解除され、アームを自由に動かすことができるようになります。再度押すとロックがかかます。非常停止状態は非常停止ボタンの赤いボタンを右方向に回転させることで、解除することがきます。

 

IPアドレスの固定

Step1

スタートアイコンをクリックし(またはキーボードのWindowsキーを押し)、設定アイコンを選択してください。

Step2

[ネットワークとインターネット]を選択し、[イーサネット]から、[アダプターのオプションを変更する]を選択してください。

Step3

MG400を接続しているイーサネットのショートカットアイコンを右クリックし、[プロパティ]を選択してください。

Step4

[インターネット プロトコル バージョン 4(TCP/IPv4)]をクリックし、[プロパティ]を選択してください。

Step5

[次のIPアドレスを使う]にチェックを入れ、IPアドレスを[192.168.1.10]に、サブネット マスクを[255.255.255.0]に設定し、[OK]をクリックしてください。

[192.168.1.10]は一例です。厳密にはMG400のLAN1のデフォルトIPである[192.168.1.6]と重複しない、セグメントが[192.168.1]であるIPアドレス[192.168.1.X]を選択してください。

SCStudioを使用する場合は、追加で接続先の選択が必要となりますのでMG400のアドレスである[192.168.1.6]を選択してください。

 

DobotStudio Proとの接続

Step1

下記リンクよりDobotStudio Proのインストーラをダウンロードしてください。

DobotStudio Pro

Step2

ダウンロードしたインストーラを起動し、案内に従ってインストールを行ってください。

Step3

DobotStudioProを起動し、下図の部分をクリックしてください。この時、[dobotstudio Pro]と[dobotlink]でファイアウォールによる警告が表示される場合がありますが、許可をしてください。

Step4

電源の入ったMG400が接続されている場合、DobotStudio ProはMG400を自動で検出します。下図の位置に表示されるので[Connect]をクリックしてください。

 

言語設定の変更

DobotStudio Proは、言語がデフォルトで英語に設定されています。[メニューアイコン] > [Language] > [日本語]を選択することによって言語設定を日本語に変更することができます。

 

セットアップは以上で完了です。

 

接続ができない場合

上記の手順でMG400がDobouStudio Proに接続できない場合、次の手順に従って、設定を行ってください。

Windowsのネットワーク環境の確認

Step1

スタートアイコンをクリックし(またはキーボードのWindowsキーを押し)、設定アイコンを選択してください。

Step2

[ネットワークとインターネット]を選択し、VPNとプロキシの設定をオフにしてください。secure DNSは使用しないでください。

 

プロジェクトファイルへのアクセス

Step1

コマンドプロンプトを管理者権限で開いてください。

Step2

以下の文字列を入力して、[Enter]で実行してください。
net use \\192.168.1.6 “dobot” /user:”root”

SMB1.0の有効化

Step1

スタートアイコンをクリックし(またはキーボードのWindowsキーを押し)、設定アイコンを選択します。検索に[Windowsの機能の有効化または無効化]と入力し、Enterを押します。

Step2

スクロールダウンをして、[SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート]を有効にし、チェックを入れてください。また、[SMB 1.0/CIFS ファイル共有のサポート]以下の3つの項目についてもまたチェックを入れます。

Step3

Windowsを再起動してください。

 

Windows ファイアウォールのアプリケーション許可設定の確認

Step1

スタートアイコンをクリックし(またはキーボードのWindowsキーを押し)、設定アイコンを選択してください。

Step2

検索に[Windows Defender ファイアウォール]と入力し、Enterを押します。

 

Step3

[Windows Defender ファイアウォールを介したアプリまたは機能を許可]を選択してください。

 

Step4

[許可されたアプリおよび機能]のリスト内の[dobotStudio Pro]と[dobotlink]の項目のチェックを入れます。次に、プライベートとパブリックの両方にチェックをして許可をします。最後に設定の保存を行ってください。

 

Step5

それでも接続できない場合はファイアウォールをOFFにしてください。

EnableLinkedConnectionsレジストリキーの有効化

 

特別に設定をしていない場合、管理者権限で実行しているアプリケーションからネットワークドライブとなるMG400を見つけられない場合があります。EnableLinkedConnectionsレジストリキーを追加し有効化することで、DobotStudioProからMG400を見つけられる可能性があります。以下にて手順を説明いたします。

 

  1. Win+rキーで「ファイル名を指定して実行」ウィンドウを出す
    ファイル名を指定して実行ウィンドウ
  2. ウィンドウにて「regedit」と入力して実行
  3. 以下の階層へ移動
    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Policies\System

    レジストリ階層
  4. ”System”を右クリック→エクスポート で失敗にそなえバックアップを取る
    レジストリのバックアップ
  5. “System”を右クリック→新規→DWORD(32ビット)を選択して「新しい名前」レジストリを追加
    新しい値の追加
  6. 名前を「新しい名前」→「EnableLinkedConnections」に変更
    ※変更を失敗しても右クリック→「名前の変更」で再度編集できます。

    名前をEnableLinkedConnectionsに変更
  7. 作成した「EnableLinkedConnections」をダブルクリック
  8. 値を1にしてOKします
    EnableLinkedConnectionsの値を1に設定
  9. ウィンドウを閉じてPCを再起動
  10. 再度DobotStudioProを立ち上げ、接続できるか確認

 

 

 

コントローラファームウェアのアップデート

以下を参照してください。

アップデート方法

 

上記の設定を行っても接続できない場合


上記の手順に従って設定を行っても接続できない場合、個別に対処法のご案内を行っております。下記のメールアドレスにご連絡ください。

dobot@techshare.co.jp

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