日本は抜き返せるのか?
2013年に導入された異次元金融緩和で、円安が進められた。産業界からの「円安が6重苦の1つ」という声に応えたのだ。
しかし、円安が進めば、企業は格別の努力をしなくても、そこそこの収益を上げられる。そのため、生産性向上の努力を怠った。この結果、経済が成長しない状態に陥った。貿易面でも、日本の競争力が低下した。
そして、世界における地位が著しく低下したのだ。
では、どうしたらよいのか?
具体的な目標として、1人あたりGDPで韓国・台湾を抜き返すかすことを目的にしたらどうだろう?
そのため必要なのは、補助金ではない。
時価総額でTSMCやサムスンを抜く企業を作ることだ。そして、それを実現するために、企業の成長を阻害している既得権益を排除するのだ。
こうしたことがなされない限り、日本に展望は開けないだろう。