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この作品「性の歴史――水泳教育と学校指定水着」は「強制女装」「女装」等のタグがつけられた作品です。
性の歴史――水泳教育と学校指定水着/三瀬夫子/木枷工房 禁鯨亭の小説

性の歴史――水泳教育と学校指定水着

7,767文字16分

またしてもジェンダー論の香りが漂うお話(女装タグを入れるか悩んだ)。あり得るかもしれない近未来を舞台にスクール水着が男女共通になったら、というお話。

2022年1月24日 13:33
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自分の部屋で制服に着替えながら、僕は昨晩に準備し忘れているものが一つあったことに気付いた。下着ケースの底から引っ張り出したそれを体操鞄に入れるついでに、水着も今年度からのものを用意しているのを確認して鞄を閉じた。今日は今年度最初の水泳の授業。僕が忘れ物をしそうになったのは昨年に引き続き今年度も体育の授業内容が見直され、併せて水着が新しくなり用意するものが一品増えたからだ。

――それにしても、水泳が男女合同、かあ……

僕はどこか怖い感じを覚えていた。

最近は水泳の授業を男女別から習熟度別にする学校が増えているらしい。まだ中学生の頃、友達と進路の話をしたときにそんな話を小耳にはさんだ覚えがある。
ただその時は、どこぞこの高校は水泳が男女合同らしい、女子と同じレーンで授業を受けられるなんてええなあ、女子の水着姿を間近で見れるなんてええなあ、とそんな具合の話だった。僕はその時、そんなことあるんだと感じていたように覚えている。いいなあというより、どこか遠いところの話のように。
……まさかいざ自分の通っている学校がそうなるなんて思ってもみなかった。もちろん本当に自分が女子と一緒に水泳の授業を受ける日が来るなんて想像もしてみなかった。
実際のところ、それはいつぞやの友達が言っていたような楽しみな感じを全く伴っていなかった。単純に、気持ち悪がられないだろうか、キモチワルイ思いをさせずに済むだろうかというその不安で頭がいっぱいになっているのが現状だった。
まだ忘れ物が無いか念の為もういちど確認、ズボンを履いて着替えを済ませる。あ、いけない。着替えの途中で忘れ物に気付いたせいか紐タイを忘れてた。首の背に回して襟もとでリボンを結ぶ。……よし、行ってきます。

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