障害者雇用で働く場合、お給料はどれくらい?
給料が低いと言われる理由は?
やっぱり気になるのは、お給料のことですよね。
障害者とはいえ、親や家族に頼ることができない、自立したい!といった気持ちを持っている方も多いです。
この記事では、障害者雇用だと給料が低い理由、対策を解説します。
本記事は、実兄に知的障害を持つアラサー会社員aamiが執筆しました。
大手メーカーにて障害者雇用の採用・教育に5年従事し、延べ100名以上の障害者の採用に携わった経験があります。
この経験から、障害者の採用や転職など、障害者雇用にまつわることを企業目線・プロ目線から役立つ情報を提供できればと思っています。
結論を言うと、障害者雇用の場合、誰でも簡単にできる仕事や単調でマニュアル化されている単純作業がメインです。
誰にでもできる仕事ばかりなので、お給料が一般雇用に比べ低いと感じてしまいがちです。
さらに、フルタイム勤務できない、勤続年数が短く昇給しにくいことも影響しています。
しかし、こういった仕事は、一般雇用でもお給料は低めに設定されており、職種や働き方に差が無ければ、障害者雇用も一般雇用もお給料面は大差ないです。
逆に言うと、一般雇用並みに働ける人が少ないというのが現状です。
かといって、お給料が少なくて生活できなければ、意味ありませんよね。
障害者雇用で働きつつ、収入を上げる方法は3つで、「障害年金をもらう」「副業する」「スキルアップをする」です。
今の職場に満足しつつもお給料だけが不満なのであれば、「障害年金」「副業」を検討してみてくださいね。
これから障害者雇用で就職・転職を考えている方は、「正社員を目指す」のが1倍コスパが良いです。
正社員で働くことができれば、ボーナスや昇給もあるので、普通に働いていて生活に困る…ということは起こりませんし、障害に配慮してもらいながら働ける障害者は魅力的な働き方です。
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そもそも障害者雇用の給料はいくら?
平成30年の障害者白書によると、障害者雇用の平均月給は14万6千円。
非正規雇用が多い障害者雇用の平均年収は、200万円以下の人も少なくないです。
日本の平均年収は約27万7千円なので、障害者雇用の年収は、その半分以下になります。
障害の内容によっても月給は異なり、精神・発達障害は月給が低めです。
障害の区分別平均月給は以下の通りです。区分 平均月収 日本人全体 約27万7千円 身体障害者 約21万5千円 知的障害者 約11万7千円 精神障害者 約12万5千円 発達霜害者 約12万7千円
障害の内容によってかなり月給が異なります。。。
この理由は、働き方や仕事の内容による影響が大きいんです。
障害者雇用は月給が低いことがわかりましたが、なぜここまで給料が低いのか、その理由について解説していきます。
【生活できない…】障害者雇用の給料が低い4つの理由
障害者雇用の給料が低い理由は、いくつかあります。
障害を持っていない一般の人が優遇されていてズルい!なんて思う人も多いかもしれません。
しかし、実際にいろいろ見ていくと、一般の人が優遇されているわけではなく、
障害者の働き方によって大きく差が出ることがわかりました。
基本的に、一般の人と同じようにフルタイムで仕事内容も大差ない場合の給料は、一般枠とほぼ変わりません。
ただ、ハンディキャップを持っているため、その分働き方に影響し、給料が下がってしまうというわけです。
障害者雇用の方の働き方が給料に影響しているものは以下の通りです。
- 正社員雇用ではない
- 勤務時間が一般雇用に比べ短い
- 仕事が単純・簡単な作業
- 勤続年数が短い
【生活できない…】給料が低い理由1:正社員雇用ではない
正社員と非正規社員で年収に差があるのは、障害者雇用でも同じです。
さらに、障害者雇用の勤務形態は、まだまだ非正規社員が中心です。
障害者雇用の全求人のうち、正社員の求人は20%を切ります。
障害者雇用の給料が安いのは、正社員が少ないことが大きな原因です。
障害者は、正社員になれないの?
と不安になってしまう方も多いですが、そんなことはありません。
求人のほとんどは、まずは契約社員で働き、後々正社員に登用してくれる会社が多いです。
まずは契約社員、その後正社員登用というステップを踏むのは、障害者雇用では一般的です。
なぜなら、障害者雇用の定着率が悪いからです。
障害者雇用で入社し、40~50%は1年以内に離職しています。
そのため、せっかく雇用したのに、すぐに辞められてしまっては困る・・・ということで、会社もまずは契約社員で、会社側と本人の理解を深めたいという想いがあり、
まずは契約社員でその後大きな問題がなければ、正社員にステップアップするという方法を取っているのです。
まずは、契約社員で自分に合う会社かどうかを見極め、正社員を目指していくのが正社員で働く王道のルートです。
【生活できない…】給料が低い理由2:勤務時間が一般雇用に比べ短い
続いて、障害者雇用の給料が低い2つ目の理由は、勤務時間が短いことです。
当たり前ですが、1日に8時間働いている人と4時間しか働かない人と、お給料が同じな訳ないですよね。
これは一般雇用でも同じで、フルタイムで働けず時短をしている子育てママも、お給料は少なくなります。
どれくらい少なくなるかは、働いている時間や会社によって異なりますが、
私の会社では、2時間時短をした場合、給料はフルタイムのときより40%減ります。
これは、障害者雇用でも同じで、働く時間が短くなると、その分お給料も少なくなります。
障害者雇用の人は、フルタイムで働くことが難しい人が多いため、平均すると給料が少なくなってしまうというのが現状です。
下記の表を見ると、障害者雇用でフルタイムで働いている人の割合がすごく低いことがわかりますね。障害区分 フルタイムで働く人の割合 身体障害者 79.8% 知的障害者 65.5% 精神障害者 47.2% 発達障害者 59.8%
フルタイムで働いていないので、その分お給料も少なくなるのは納得できますね。
【生活できない…】給料が低い理由3:仕事が単純・簡単な作業
3つ目の理由は、仕事が単純・簡単な作業であるからです。
障害者雇用の求人で多い職種は、清掃、軽作業、事務補助などです。
これらの職種は、障害者雇用でなく、一般雇用でも給料は高くないです。
障害者雇用は、全体の7割近くが補助的な仕事で、給料が高い専門職の求人は少数派です。
単純・簡単な仕事が多く、専門職の求人も少ないことも給料が少なくなる原因です。
簡単で単純な仕事とされる職種の求人割合職種 割合 事務・事務補助 40% 清掃 15% 軽作業 10% その他 3.5% 合計 68.5%
会社側は、障害者の方でもできる仕事を・・・といった配慮をし、求人を出しているので、そうなってしまうのも、理解できますね。
ただ、専門職の求人がないわけではないですし、まずは簡単で単純な仕事から行い、徐々に自分の業務の幅を広げていく方法もありますよ。
求人がすべてではなく、入社後に徐々にスキルアップを図り、部署異動や仕事を変更してもらえることもできますよ。
【生活できない…】給料が低い理由4:勤続年数が短い
障害者雇用の給料が低い4つ目の理由は、勤続年数が短いことです。
障害者雇用はなにかと配慮してもらえることが多いですが、配慮を求めても、精神・発達障害の人が職場に定着するのは、難しいです。
障害区分別の平均勤続年数は下記の通りです。障害区分 平均勤続年数 身体障害者 10年2カ月 知的障害者 7年5カ月 精神障害者 3年2カ月 発達障碍者 3年4カ月
一般雇用の平均勤続年数は、だいたい20年前後なので、それに比べると勤続年数は短いですね。
特に、精神・発達障害者は、約3年と短さが目立ちます。これは、給料が低い理由と関連がありそうですね。
【結論】給料は、障害者雇用と一般雇用とでは大きな差はない。【生活できないのは、障害者雇用のせいじゃない】
ここまで、障害者雇用の給料が低い理由を解説してきましたが、給料は一般雇用と大差ないことがわかったと思います。
ただ、職種や勤務時間、勤続年数の短さが給料にダイレクトに反映され、給料が少なくなってしまっています。
逆に言えば、フルタイムで、専門職で安定して長く働くことができれば、給料も一般雇用と変わりません。
まずは、フルタイムで安定して働くことを目指すことが、給料アップの秘訣と言えそうです。
障害者雇用が給料が低い原因は、わかりましたが、それ以外に障害者雇用にデメリットはないか気になりますよね。
障害者雇用のデメリットについて、下記の記事にまとめているので気になる方はチェックしてみてください。
>>障害者雇用はデメリットしかない!?「やめとけ」と言われる理由
障害者雇用だと、生活できない…のは嘘!一般雇用でも生活は厳しい。
職種別に、障害者雇用と一般雇用の年収を比べてみると、以下の通りになりました。職種 障害者雇用 一般雇用 一般事務 200~300万円 200~350万円 軽作業 200~350万円 250~400万円 清掃 200~300万円 200~350万円
上記の表を見ると、やっぱり給料は大差ないことがわかりますね(フルタイム前提)。
職種が給料が低いので、障害者雇用だから生活できない・・・というよりも、一般雇用でも生活は厳しい金額です。
実家暮らしや、何かしらのサポートがあれば生活はできますが、一人暮らしはできなくはないですが、少し厳しいかもしれません。
障害者だから・・・という訳ではないことはわかりましたが、これじゃあどう生活していけばいいか悩んでしまいますね。
障害者雇用でも、高収入な仕事はある。ただ、求められるスキルや条件も高い
生活ができない・・・と悩んでしまっている方は、少し頑張って障害者雇用でも収入が高い仕事を探してみるのもアリです。
しかし、障害者雇用とはいえ、求められるスキルや条件が高くなるのも事実です。
障害者雇用枠で高収入な求人は以下のようなものがあります。職種 雇用形態 正社員登用 月給 一般事務・営業事務 契約社員 あり 230,000~350,000円
(年収300~400万円)録音された録音データの要約
(庶務)契約社員 あり 160,000~253,000円
(年収250~400万円)ソフトウェアエンジニア 契約社員 あり 215,000~445,000円
(年収258~534万円)システムエンジニア 契約社員 あり 300,000~352,500円
(年収360~550万円)社内情報システム 契約社員 あり 300,000~352,500円
(年収360~550万円)インフラエンジニア 契約社員 あり 180,000~445,000円
(年収216~534万円)設計・積算補助 正社員 – 218,750~375,000円
(年収350~600万円)財務・経理(総合職) 契約社員 あり 230,000~290,000円
(年収340~460万円)WEBサイト管理 契約社員 あり 160,000~270,000円
(年収280~500万円)営業アシスタント 契約社員 あり 260,000~353,100円
(年収338~459万円)
頑張れば自分にもできそう・・・と思う仕事もあったと感じる方は多いのではないでしょうか。
ただ、給料だけで仕事を選ぶのは辞めておいた方が良いです。
自分の障害や体調など無理しない範囲でできる仕事を探してみてくださいね。
不安な場合は、面接時などにどんな配慮が得られるか、仕事はどんな感じなのか質問すると良いでしょう。
今はまだ就職・転職活動するつもりはなくても、求人を見るだけでも勉強になりますし、担当のキャリアコンサルタントに給料やキャリアの相談をするのもアリです。
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【生活できない状態を脱出!】障害者雇用で働きつつ、給料や収入を上げる3つの方法
今はスキルがなく、高収入な仕事に応募できない方や今の会社や仕事には満足しているけど、収入が少なく困っている方も多いはず。
ここでは、今ノースキルの方や今後収入を上げていきたい方向けに、収入を上げる方法を紹介します。
- 障害者年金を検討する
- 副業する
- スキルアップを目指す
生活できない状態を脱出する方法1:障害者年金を検討する
障害を持った人にとって仕事と同じくらい大切なのは、支援を活用することです。
障害を持った方への支援は多岐に渡りますが、ここで紹介したいのは、「障害者年金」です。
医師の診断書があれば、障害者雇用で働きながら障害者年金を受け取れるケースもあります。
障害者雇用で働きながら障害者年金を貰うには、いくつか条件を満たす必要があります。
「障害者年金を受け取れるかどうか」など、詳しいことが知りたい人は、最寄りの年金事務所または街角の年金相談センターに相談してみましょう。
障害者年金について詳しく知りたい人は、下記のHPを参考にしてみてくださいね。
生活できない状態を脱出する方法2:副業する
収入を上げるために、副業をしてみるのもあります。
今の時代は、副業にもさまざまな種類があるので、あなたに合った副業を見つけることができます。
副業を禁止している会社もあるので、まずは就業規則を確認しましょう。
できれば、本業を邪魔せず、自分のペースで働ける、在宅で働ける副業が良いですよね。
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ココナラサービス概要
スキル販売価格
自分で決められる(500円~)
スキル出品価格
無料
販売手数料
スキル販売価格の10%~25% ※出品者ランク等によって異なる
シェアできる主なスキル
動画・写真・画像、デザイン、ライティング・ネーミング、IT・プログラミング、マネー・副業・アフィリエイト、占い、翻訳・語学、イラスト・似顔絵・漫画、美容・ファッション・健康、恋愛・結婚等
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障害者雇用でもできる副業は、下記の記事にまとめていますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
生活できない状態を脱出する方法3:スキルアップを目指す
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今後のキャリアを考え、手に職を持ちたいのであればプログラミングやアプリ開発、システム開発ができるスキルを身に付けておくと良いです。
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- 受講生に1人ずつ現役のプロのパーソナルメンターがつく
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- 過去問を徹底分析した問題演習機能
- スマホでもPCでも、マルチデバイス対応でどこでも学習が可能
障害者雇用でおすすめのスキルアップについては、下記の記事を参考にしてみてくださいね。
【まとめ】障害者雇用が特別給料が安いわけではない。ただ、生活するには厳しいので、他の道を模索しよう
これまで、障害者雇用の給料が低い原因や対策を紹介してきましたが、
障害者雇用の給料が低いのではなく、職種や勤務時間、勤続年数による影響が大きいことがわかりました。
収入を上げるコツは、フルタイムで働けるようになること、高収入な職種に転職すること、障害者年金を検討すること、副業をすることや、スキルアップを目指すことです。
時間はかかるかもしれませんが、コツコツ努力することで、徐々に収入は上がっていきますよ。