安倍政権が終焉を迎えるにあたって驚愕の社説を読み、Twitterの140字では書ききれないと思い久々に更新しました。
(社説)慰安婦合意 意義を再評価し前進を
https://www.asahi.com/articles/DA3S14626127.html
”韓国の元慰安婦らを長年支援してきた団体の運営をめぐり、不正の疑惑が浮上している。団体のトップだった国会議員らが詐欺などの罪で在宅起訴され、批判が高まっている。”
冒頭で団体運営の不正疑惑で国会議員らが詐欺などの罪で在宅起訴されていることに触れていながら、"疑惑の真偽がどうあれ"とお構いなしに”慰安婦問題については、今回の団体などの活動により、被害が掘り起こされ、世論が喚起されてきた経緯がある”と持ち上げているが、冗談ではない。慰安婦に渡る筈の寄附金などを不正に流用していた団体の活動が果たして正当なものと言えるのか甚だ疑問である。
また、"同時に、この団体は日本の法的責任についても強く追及してきた"と書かれているが、一体何の法律に照らして法的責任を追及してるか全く言及が無い。当然だろう。法的責任は無いのだから。あくまでも日本政府は「道義的責任に於いて責任を痛感している」のであって、不法を働いたことでは無い。朝日新聞はそこを曖昧にして議論を進めようとしている。こんなものはまやかしに過ぎない。
他にも"2015年に両政府は被害者の支援を含む合意を結んだが、形骸化し、意義が見失われている"と記しているが、国家間の合意で日本政府の提供した資金により設立された「和解・癒し財団」を勝手かつ一方的に解散させたのは文在寅政権である。にもかかわらず朝日新聞は"安倍政権は、合意を境に問題がなくなったかのような姿勢だったが、その冷淡な言動が韓国の反対運動を勢いづかせてきた"とし、"歴史問題は一つの合意でただちに解消するものではなく、双方が合意に込めた意識と行動を未来につないでこそ意義がある"と、まるで日本政府の行動に問題があるかのような論調で結んでいる。しかし日本政府は合意を誠実に履行し約束を果たしている。約束を破りちゃぶ台をひっくり返した上にゴールポストを動かし続けているのは韓国側であり、世論誘導しているのは寄付金の不正流用疑惑のある団体である。そのような国とこれ以上の交渉は全くの無駄であり、意味はなし。
「一つの合意」と朝日新聞は嘯くが、既に1965年に日韓基本条約で「過去の問題は完全かつ最終的に解決」に合意しており、永遠と蒸し返す韓国に対して米国が仲裁の間を取り持って、安倍政権と朴槿恵政権との間で、2015年に「最終的かつ不可逆的に解決」に合意しているもの。被害者が納得していないと言ってるが、それは韓国国内で解決すべきもの。康京和(カン・ギョンファ)外相が河野太郎外相と会談した際のやり取りが韓国の甘えの構造を端的に表している。
康氏「日韓合意について韓国民は納得していない」
河野氏「納得させるのはそちらの仕事で、こちらの仕事ではない」
康氏「朴槿恵前大統領が勝手に決めて韓国外務省は関与していないので、正当なプロセスを経ていない」
河野氏「首脳同士が合意し、両国外務省が最後は握手した。これを正当なプロセスでないというのであれば今後、韓国とは何も決められない」
日韓併合も法的無効を今も主張し続ける韓国だが、まったく同様の論法で国家間合意を簡単にひっくり返そうとしている。もう戦略的に丁寧な無視を貫くのが適切な外交方針であろう。
それにしても朝日新聞の社説は許せない。再度引用するが、"安倍政権は、合意を境に問題がなくなったかのような姿勢だったが、その冷淡な言動が韓国の反対運動を勢いづかせてきた"。そもそも勢いづかせてきたのは朝日新聞の慰安婦強制連行という虚構キャンペーンであり、まるで他人事のように被害者の救済を訴える様相はもう汚物を見るに等しい。 まさに朝日新聞よ恥を知れの一語に尽きる論説であると言っても過言ではあるまい。