2022年07月17日

不要なものを消す

写真に映りこんだ不要なものを消したい…というのはよくあるご希望なのですが、写真のようなラスター画像(ピクセルの集まりで画像を表現するような形式)では、そのピクセルを消去すると、元のカラーに置き換わってしまい、写真に穴が開く(笑)ことになってしまいます。消した箇所が周囲と違和感のない画像で補完しなければならないところが難しいところです。

220710kesu1.gif

赤い旗を消したい場合、まず範囲選択するところから始まります。このままただ消去すると

220710kesu18.gif

背景色が表示され、そこだけ穴が開いたような画像になってしまいます。

220710kesu2.gif

方法その1 初心者コースです。[編集][塗りつぶし]から

220710kesu3.gif

「コンテンツに応じる」を選択すると

220710kesu4.gif

その周囲の状況に応じた画像が補完されます。完璧じゃん!って思いますが、あくまで周囲の状況が再現されているだけですので、状況によればこんなにうまくはいきません。

220710kesu5.gif

方法その2 [コピースタンプツール]を使う方法もあります。

220710kesu6.gif

「コピースタンプツール」をクリックして、補完したい画像の場所でAltを押しながらクリックします。赤い旗の左下に「的」のような感じの(笑)マウスポインタが見えていると思いますが、このあたりの状況が再現されればよいな…というところを指定します。

220710kesu7.gif

消去したい画像の上でクリックすると、Altを押しながら指定した個所の画像が再現されます。一気に再現すると、違和感が生じますので

220710kesu8.gif

少しずつ作業を繰り返し、違和感なく画像の一部を消すことができます。コンテンツに応じた塗りつぶしとは異なり、自分の手加減で調整することが可能です。

220710kesu9.gif

方法その3 [パッチツール]を利用する方法もあります。

220710kesu10.gif

消すために範囲選択した個所にマウスポインタを移動させて

220710kesu11.gif

ドラッグで再現させたい画像の部分へ移動させます。コピースタンプツールのように、少しずつ組み合わせることなく、自分で指定した個所を再現するという感じでしょうか。

220710kesu13.gif

方法その4 [スポット修復ブラシツール]

220710kesu19.gif

オプションで「コンテンツに応じる」にしておくと

220710kesu14.gif

ただドラッグするだけで、自動的に周囲と馴染むような画像が再現されます。但し、今回のような面積の広い部分には不向きかもしれません。電線を消したい…といったような場合には威力を発揮しそうです。

220710kesu15.gif

いずれにしても、結局は違和感なく馴染むような箇所の画像を補完することで、消去したい対象を消すということになります。

220710kesu16.gif

旗の部分を消すと、紐まで消えてしまいましたので、紐の他の箇所を[コピースタンプツール]で補ってみました。

220710kesu17.gif

赤い旗を違和感なく消すには、それなりの工夫が要るということでしょうか。

posted by らぼ at 17:54| Comment(0) | フォトショップ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: