冒頭の業者はこう話す。
「2020年にコロナ禍が始まった当初にこそ、無料検査は必要だったはずです。それが、その時は厚労省が『病床が逼迫する』と主張してやらず、2年が経ってようやくアリバイ的に始めたというのが実態でしょう。私たち業者からすれば儲かってありがたいが、一国民として言うなら、重症化の危険性は低くなっていているし、今さら無症状の人までわざわざ税金を使って検査する必要があるとは思えません」
2020年春のコロナ蔓延開始からまもなく3年が経つ。「コロナ疲れ」が広がっていることも、足元で起きているこうした杜撰な実態が、国民の目に入りづらくなっている理由と言えそうだ。