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算術の力を支配しろ -モブ職の下克上- 二日前の夕ご飯おぼえていますか? 作者:カスマ
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死因は肥○めにダイブしての窒息死?

本格参入前に現在進行形の面白ネタを、ハイファン仕立てにしてみました。

最後まで読んでも意味わからんという方は、エッセイ良いとこ一度はお越しください。


「君の職業は算術師だ」

15歳になった俺は生涯の職業を決める転職神殿にやって来た。

だが告げられたのは外れ職業と呼ばれる算術師だ。



剣の道を邁進する剣闘士。

己の拳だけを頼りに戦うモンク。

攻撃魔法を使いこなす黒魔道師。

回復魔法で味方を癒す白魔道師。


戦えさえすれば下級職だって構わなかった。

それがろくに戦えもしない職業とはな。

俺はなんのためにこの世界に転生したんだ?



「俺たちとパーティーを組まないか?」

茫然と佇んでた俺を誘ってきたのは同じ年頃の3人組だ。


「俺は外れ職の……」

役立たずを入れることで将来有望なパーティーに負担を掛けてしまうかもしれない。


「神官とのやり取りをみてたんだから知ってるよ。

俺たちだって下級職の集まりだ。

やらない内から自分の限界を決めつけるなよ」



***



長谷田 丙蔵。宮木 智子。

女神である私の胸を揉んだ罪により、

二人を天界から追放します。



「女神のやつ胸を鷲掴みにしただけで追放するとはな」


「丙蔵様、女神に不敬を働けば追放もされますよ」


「智子の胸を揉みしだき体中を舐めつくす時は、丙蔵様もっと智子の体を求めてください!って喘ぐではないか」


「丙蔵様、智子とて女ですから時に演技も致します」


「なりゅう作家として名声を得たワシをこけにしおって。

ワシは書籍化の秒読み寸前まで言った男だぞ」


「丙蔵様、嘘はよろしくありません。

ここまで似てれば読者には類似を指摘されるからと、出版社の方からお断りされたではありませんか」


「黙れ智子!ちょっとばかりワシ好みの体つきをしてるからと、女のお前にでしゃばられたくないわ。

今夜のお仕置きはスペシャルコースにしてやろうか」


「すいません丙蔵様。

今日は生理の日でして……」


「ほぉー智子。それを聞き余計にむしゃぶり付きたくなったわ。

今夜は寝られると思うなよ」



***



何やら広場の方が騒がしいな。

爺さんと若い女が口論してるみたいだ。

爺さんが女の尻でも触ったのか?

スケベそうな顔してるもんな。



「あぁー!丙蔵の爺さんと智子ちゃんじゃないか。

異世界転生してまで再会するなんて奇遇だな」


「なにを親しげに話しかけて来てるのですか……。

強がってますがカスマさんは私に告白したことをお忘れですか」


「ちゃんと覚えてるよ。

まさか丙蔵爺さんの愛人だなんてな。

リアルなロミジュリがキター!!って興奮したよ」


「そっ…それだけですか?」


「そうだけど何かおかしいか?

関西弁でキャラ立ってるのは認めるけど、爺さんの愛人やってるのは無理だ。

俺って汚れなき乙女しか愛せないしな」


「はぁ?あたしが汚れてるとでも言うのかよ」


「えぇっ……そこは関西弁でボケるとこじゃないのか?」


「ボケちゃうわ!関西弁だと誰でもボケ倒すと思うなよ」



***



「ワシを無視するでない。

書籍化作家であるこのワシをな」


「いやあんたがしたのはコミック化な。

それでも凄いとは思うけど知らないのかよ」


そういえばなりゅう内で丙蔵爺さんの訃報が出回ったのはもう随分と前の話になるのか。

なんでもすたこら令嬢のスパダリ好き千住とびらまとキャバ嬢を巡って口論になり、突き飛ばされた弾みで肥溜めにダイブして窒息死したんだったか。

なんの因果か自ら書いた『俺つい』の主人公と同じ死因で、"肥溜め丙蔵"の名がなりゅう界隈に留まらず世界に知れ渡ったんだよな。



「あんたのコミカライズした出版社な、持ち込みの盗作を掲載してもの凄い額の賠償金を支払う嵌めになって倒産したぞ。

FFタクテ○クスも知らない素人運営なら当然だけどな」



「ワシはそんなゲームなぞやったこともないわ。

愚民どもは何でもパクり呼ばわりする」


「悪文がうるさいあんたを黙らすために類似点を指摘した直後に、削除&ブロックのコンボを噛ましといてそれかよ」


「あの後も爺さんに焚き付けられた、とびらまが悪文がってしつこかったな。

スパダリ王子にスパダリ王弟、スパダリ令息とスパダリ侯爵。

スパダリうるさいお前に言われたかないって返したら、スパダリは世界の共通語なんだって意味不明なキレ方してたな」



***



「カスマさんは本当にカスですね。

それともクズマとでもお呼びしましょうか」


「おっそれ俺の名前の由来になったやつな。

女のパンツを手に持って鬼畜発言する斬新すぎる主人公だったからな。

空飛ぶキャベツ回で名作と確信したのに、作画で叩かれた時は見る目のない視聴者には憤ったよ」


「えぇい敵と和むでないわ!」



***

 


「おーいカスマ、早く来ないと置いてくぞ」


やば、もう出発する時間じゃないか。


「おう、今いくぞ」



ファンタジー世界に転生したんだ。

この世界の冒険を俺は楽しんでやるぜ。

出オチネタのつもりが意外と楽しんで書けました。

もう少し読んでやってもいいぞという方は応援よろしくお願いします。


次回のサブタイトルが決まりました。

『異世界NO.1歌姫決定戦』です。

そのままの内容ですが興味のある方は近日中の投稿になりますのでよろしくお願いします。

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