ミラルレイクの自動書記

これはCR6の〈冒険者〉を対象とした『LHZ』のシナリオである。あなたがGMならば、このシナリオを使うことですぐに『LHZ』を遊ぶことができる。あなたがプレイヤーとしてこのシナリオを遊ぶつもりならば、これを読むのはセッションが終わるまで待ってほしい。このシナリオのガイダンスは以下の通りである。

シナリオガイダンス
プレイヤー人数

4人(5人も対応)

キャラクターランク

6

プレイ時間

8~10時間(テキセ)

【戦闘2、ミッション1】
オンラインでのセッションの場合は、通して遊ぶと時間がかかる場合もあるため、イベントごとにひと区切りし、2から3回に分割して遊ぶ事を検討しよう。

GM向け情報

オープニングに戦闘1が入りますがそれは飛ばしても大丈夫です。

シナリオ背景

このシナリオは勝手に内容を書き出す本、[ミラルレイクの自動書記]の中に取り込まれてしまった少女を、彼女の先祖の来歴を追いながら自動書記によって書かれた過去を書き換えていくというシナリオになります。

※ オープニング戦闘はマジで遊びです。クライマックス後にやってもいいくらい。

PC番号およびシーンプレイヤーの扱い

このシナリオでは、PC番号を使用せず、またシーンプレイヤーも指定しない。GMは必要であれば任意にシーンプレイヤーを指定してもよい。
しいて言うならば、一番リアスに話しかけたキャラクターがPC1だ!

プリプレイ

今回予告

君達は河口都市オべリの貴族 ウカリヤから羅刹?討伐の依頼を受けた。
その依頼を完遂し、好意によりその貴族家へ一泊する。
その時起こる不思議な出来事。 悲しい物語を、少女を、君達は救えるか

ログ・ホライズンTRPG
『ミラルレイクの自動書記』

冒険者達よ、その記録を改竄せよ!

シナリオ概要

本の中に閉じ込められてしまった少女を助けるため、PC達も本の中に入っていきます。
絵本の中身を書き換えながら少女の救出を目指すシナリオです。

このシナリオはログ・ホライズン本編、「ゲームの終わり(上)」(アニメだと1期14話あたり)でリ=ガンによって語られる〈セルデシア〉世界の歴史をモチーフとしています。GMをする際には目を通しておくことを推奨します。

レギュレーション

このシナリオは以下の環境で遊ぶことを想定して作成されている。GMの決定した難易度によって【因果力】が増減するため忘れず反映すること。

PCの装備制限は特に設けない。
ハイコンストラクションでキャラクターを作成する場合には任意のアイテム1つ(ネームドを含む)を所持可能とする。

使用ルール

  • 『ログ・ホライズンTRPGルールブック』

  • 『ログ・ホライズンTRPG拡張ルールブック』

GMが許可するのであれば「ログホラ・ウェンズデイ」や「セルデシア・ガゼット」の追加データを使用してもよい。

推奨キャラクター

このシナリオはCR6のキャラクター4人から5人を対象に遊ぶことを想定している。すでにいくつかの冒険を経験したプレイヤーがCRを上昇させた環境を念頭に置いているが、新たに「ハイコンストラクション」でキャラクターを作成してもよいだろう。4種類の「アーキ職業」のキャラクターが全て揃うようにすることを強く推奨する。

おすすめサブ職業

このシナリオには絵本の内容を書き換えていくミッションが存在する。また特定のサブ職業を取得していると有利になるEXパワーも設定されている。
このシナリオにおいてボーナスを得られるサブ職業は以下の通りだ。

〈小説家〉〈星読み〉〈占い師〉〈アイドル〉〈狩人〉〈復讐者〉

状況の解説

PCの立場

PCたちはエッゾの河口都市オベリに来ている。この都市の領主ウカリヤから依頼があると聞いてはるばるアキバからやってきたのだ。

ユニオンの結成

このシナリオではPCたちは同じギルドに所属し、パーティーを組んで冒険している。話し合って、ギルドの名前やギルドマスターを決めること。決まったら、キャラクターシートのユニオンの欄に「ギルド名」を記入しよう。
PCが希望するならば、コネクション、ユニオンを取得してもよい。

使用するEXパワー

このシナリオでは以下のEXパワーを使用することができる。どれを使用するかはプレイ中に決定してよい。

全力移動

EXパワー 移動

  • タイミング インスタント

  • 判定 無し

  • 対象 自身

  • 射程 至近

  • コスト 因果力1

  • 制限 シーン1回

自身の移動力を+2する。この効果はメインプロセス終了まで持続する。
〔疲労:20〕さらに移動力を+1する。

セッション難易度

以下の難易度から1つ選択する。そのとき『ログ・ホライズンTRPG』未経験者がプレイヤーに含まれているのであれば「難易度:イージー」を選ぶこと。

まったり

PC全員の【因果力】+1

ノーマル

特になし

ハード

GM用【因果力】+PC人数と等しい数

本気

GM用【因果力】+12 とある判定難易度+4

オープニングフェイズ

GMはメインプレイとオープニングフェイズの開始を宣言し、次のシーンのシーン予告をすること。
シーン予告の内容は、次のシーンのシーン定義を目的から順番に読み上げるとよい。プレイヤーからのシーン要望が無ければ、そのまま次のシーンを開始する。
シーン予告とシーン要望の確認は以降のインタールードでも毎回行なうこと。また、このシナリオでは、基本的にすべてのシーンにPC全員が登場する。GMはこれもプレイヤーに伝えよう。

OP1:河口都市ウベリの領主、ウカリヤの依頼

シーン種別

シネマティックシーン

解説

河口都市ウベリの領主ウカリヤからモンスターの討伐を依頼されるシーン。

目的

ウカリヤの依頼を引き受ける。

シーンが始まったら「オーバーチュア」を読み上げ、シーン開始時の様子を描写しよう。以降のシーンも、開始したらまず「オーバーチュア」を読み上げること。
「モンタージュ」には、シーンが変化した描写とそれを読み上げるべきタイミングが記載されている。これは厳密なものではないので、GMはPCたちの反応を見つつ、ロールプレイが一段落したなどの区切りの良い場面で「モンタージュ」による変化の描写を行うとよい。

オーバーチュア

君たちはエッゾの河口都市オベリの領主、ウカリヤから依頼があると聞いてはるばるアキバからやってきた珍しい冒険者だ。ススキノではまだ信頼して依頼ができる冒険者が少ないためだろう。
寒い中を行軍し屋敷にたどり着いた君たちは、暖炉で暖められた豪華な応接間へと通される。そこで君たちを待っていたのは狸腹の貴族の男性と、ほっそりとした体系に金髪のどこか儚げな少女の姿だった。

ウカリヤ=ナカオ

NPC 大地人 男性 子爵 狸腹 うっかりや

▼解説
約300年前の時代に祖先が成り上がった貴族。現在の領地は河口都市オベリ。
狸腹で人の良さそうな中年。体が弱くあまり外に出ることのできない娘のために珍しいアイテムを収集している。少々うっかりもので、基本的にはいい人である。
▼セリフ
「ようこそ我が屋敷へ、冒険者様。わざわざ遠い地まで来ていただき、ありがとうございます」
「あの剥製が気になりますか。さすがお目が高い。あれこそは当家の騎士団が100年前に討伐したという〈大角鹿〉の……」
「やや、冒険者様のその宝剣、ずいぶんと珍しい装飾が。少し見せていただいてもよろしいですかな?」

依頼の内容

ウカリヤから依頼の内容が説明されるが、ロールプレイが難しいようならGMが読み上げてしまっても構わない。依頼の内容は以下のとおりである。

  • 数日前からこの領地の外れで巨人が暴れているという。いまのところ街に被害はないが、もしものことがあれば厄介であるため、討伐を依頼したい。

  • 出現したのはここから犬ぞりで半日ほど行った先の氷原である。

  • 報酬金額は一人あたり金貨300枚を支払う。

  • 倒したモンスターのドロップしたアイテムはぜひ買い取らせていただきたい。

シーン終了

ウカリヤの依頼を引き受けたら、シーン終了となる。

インタールード

次のシーンは、このシナリオのヒロインであるウカリヤの娘、リアスとの交流を行うシネマティックシーンとなる。

OP2:リアスという少女

シーン種別

シネマティックシーン

解説

ウカリヤの娘、リアスとの交流を深めるシーン。

目的

シナリオのヒロインを印象づける。

オーバーチュア

「ありがとうございます。それでは私は犬ぞりの準備をしてきましょう。しばらくこちらでお待ち下さい」
そう言うとウカリヤはその場を去った。君たちの前にはウカリヤの娘、リアスが残っている。彼女は目を輝かせながら身を乗り出してくる。どうやら君たちの話を聞きたいようだ。

リアス=ナカオ

NPC 大地人 女性 ハーフアルヴ 病弱 好奇心旺盛

▼解説
ウカリヤの娘。17歳。病弱そうな線の細い体に金髪。親からもらった紫水晶のペンダントをしている。病気がちであまり外に出ることができなかったため、読書が唯一にちかい趣味。本の中の世界の冒険譚に憧れている。
▼セリフ
「こんにちは、冒険者さん! 準備ができるまでの間、私とお話していただけませんか?」
「(願いを聞いた)わぁ、ありがとう! 私、あまり家から出ることがないの。いつも本を読んでばかりだから、生の冒険のお話も聞いてみたいわ! いままでどんな所へ行ってきたの? どんな冒険をしてきたのかしら?」

彼女は先祖返りをおこし特別な魔力を持ってしまったハーフアルヴだ。実際には病気ではなく、魔力の制御が上手くできていないため、床に伏せることが多くなってしまっている。しかし父ウカリヤが隠しているため、本人はそのことに気づいてはいない。
彼女はこのシナリオのヒロインとなる中心キャラクターだ。PCたちに好かれるようにうまく誘導しよう。変に警戒されてしまうようであれば、彼女の言葉に嘘や悪意は感じない、と言い切ってしまっても良いだろう。

お父さん(ウカリヤ)はどんな人?

とても優しい父である。ただ変なものばかり集める癖はやめてほしい。

なぜ家からあまり出られないのか?

病気がちで臥せっていることが多い。アメジストのペンダントも父親が心配してお守りだと買ってくれたもの。

そのペンダントは?

PCたちがペンダントに興味をしめしたら、解析難易度20の〈アイテム鑑定〉を促そう。成功した場合、以下のデータを公開する。失敗した場合には、魔よけの効果がありそうだということ、ちょっとひびが入っていることがわかる。

変化の紫水晶ネックレス

アイテム 非売品 IR1 M5 遺品

身に着けた者の種族的特徴を隠し、”ヒューマンとして見せかける” 紫色をした宝石。
なにやら物悲しい輝きを放っており、ひびが入っている。

シーン終了

会話が一区切りつく、または10分程度が経過したらシーンを終了しよう。

モンタージュ:シーン終了

「犬ぞりの準備が出来ました、こちらへ」
応接間へと入ってきたメイドが君たちに頭を下げる。
「あら、もっとお話を聞きたかったのだけど…… 無事のお帰りをお待ちしております」
なごりおしそうな表情のリアスに見送られて、君たちは出発する。

インタールード

ここからは氷原で暴れる〈永久氷結の使徒〉 セルシウスとの戦闘を行う展開となる。

プレイ時間に余裕がないなどの理由で戦闘を省略したい場合、GMはこの戦闘を消耗表によって解決することができる。その場合、PC全員が「消耗表:体力」で2回ずつ消耗する、と処理すること。
また、この場合もイベントアイテム「氷紋のアメジスト」は入手できたこととする。

戦闘を省略した場合、次に進むべきなのは「MD1:さぁ物語は綴られた」だ。

OP3:氷原に現れたのは

シーン種別

ブリーフィングシーン

解説

犬ぞりに乗りながらPCたちが準備を整えるシーン。

目的

戦いの準備を整える。

オーバーチュア

君たちはエッゾの雪原を犬ぞりに乗り進んでいく。
事前に知らされていた場所の近辺を探索していると、不意にどすんと大きな破壊音が鳴り、地面が揺れる。次いで君たちが目にしたのは、まるでおもちゃのように宙に吹き飛ばされる数体の巨人の姿だ。
驚く君たちの前に、何者かが近づいてくる。それは身の丈2メートルにもなる巨体に格闘着の青い肌をした女性の姿だった。

「やあこれは嬉しい。新しい対戦相手がやってきてくれるだなんて。貴方たちは私をどのくらい楽しませてくれるのかしら?」

そう言うと彼女は美しい顔に獰猛な笑みを浮かべる。そして、ファイティングポーズをとると、君たちを手招く。
どうやら戦闘は避けられそうにない。戦闘の準備だ!

カットイン:[偵察]タグを持つ行動に成功した

彼女のまわりには氷の柱が正方形を描くように立ち並び、それはまるでプロレスのリングのようだ。柱のひとつに寄りかかり君たちの準備を待つ彼女の背後には青白いオーラのようなものが浮かび上がっている。それは何故か「飛び道具なんてチャチなものは使うんじゃないよ、ガチできな!」と語りかけてくるかのように感じられる。

シーン終了

戦闘の準備が整ったら、シーン終了となる。

インタールード

次は戦闘シーンとなる。使用するエンカウントシートやマーカーなどを用意しよう。

OP4:氷原の戦乙女への謁見

シーン種別

戦闘シーン

解説

〈永久氷結の使徒〉 セルシウスとの戦闘シーン。

目的

セルシウスを倒す。

オーバーチュア

準備を終えた君たちが四角い氷のリングへと足を踏み入れると、彼女は片手を振り上げて、甲高い雄叫びをひとつ上げる。そして君たちと向かい合うと、再びその顔に恍惚の笑みを浮かべる。

「この刹那こそが私の真実、私のすべて。さぁ愉しみましょう!」

〈永久氷結の使徒〉 セルシウスとの戦闘

セルシウスは基本通り、ヘイトトップを狙います。クライマックスの戦闘が少し特殊なので、GMは因果力をここで使い切るつもりで戦いましょう。
中央のリングで戦うと敵味方ともにダメージ量が上がります。またセルシウスから3Sq以上離れたPCにはセットアップで《氷結界》で衰弱とBSをばらまきます。
頭が悪そうな近接の殴り合いが演出できれば成功です。

エンカウントシート(氷のリング)

A B C D E F G H
1
2
3
4
5
6
7
8
プロップ等の配置
水色の部

氷結界(進入不可)

紫の部

凍気のリング

初期位置。PCたちはこの範囲内に登場する。

エネミーの配置
E4

〈永久氷結の使徒〉 セルシウス登場

シーン終了

戦闘に勝利したら、シーン終了となる。倒したエネミーのドロップ品を入手するのを忘れないようにしよう。また、冒険者たちは「財宝表」のいずれかの欄(PC人数×1)回ぶんの財宝を見つける。財宝表ロールを行うこと。魔法素材、換金アイテムのどちらで振るかはプレイヤーが自由に選択してよい。

モンタージュ:戦闘終了!

「良き拳、良き蹴り、そして良き戦いでした。すべてが夢幻のような私にとって、この刹那のみが真実。また会うこともあるでしょう。そのときには、また良き戦いを」
そう言ったあと、彼女はリングの中央までよろよろと進み、そこでばたりと倒れた。
「ああ、スリーカウントが聞こえるわ……」
そして、そう最後に呟くと、彼女はその姿を光の粒へと変え、そして消えていった。

ミドルフェイズ

インタールード

ここからはミドルフェイズとなる。GMはミドルフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。オープニングフェイズが終了したので、各PCには【因果力】1点づつを配布しよう。

MD1:さぁ物語は綴られた

シーン種別

マスターシーン

解説

PCたちが依頼に行っている間に起きたことを説明するシーン。

目的

物語を進行させる。

オーバーチュア

君達が依頼へ出発したすぐ後、リアスは自室へと戻ってきていた。
豪奢なベッドに文机、壁には本棚がずらりと並んでいる。

「面白いお話が聞けましたね~ またお話しできる機会はあるかしら?」

ご機嫌な彼女は自室の本棚の前をうろうろ歩く。そして背表紙に何も書かれていない本を見つけて、それを手にとった。

「あら、この本はなにかしら? 見た覚えはないのだけど……」

ぺらり、と彼女はその本のページをめくった。

「これは、歴史書…… なのかしら?」

ぺらり、と彼女はその本のページをもう一枚めくった。

※怪しいBGMを流そう!

ぺらり、ぺらりとページをめくる彼女の手は止まらない。
ページが進むごとに、彼女の瞳から光がだんだんと消えていく。
そして彼女の胸元のペンダントからは、ぴしり、ぴしりと音がし始める。

「さぁ物語は綴られた」

シーン終了

GMが読み上げたら、シーンを終了する。

MD2:ウカリヤの歓待

シーン種別

シネマティックシーン

解説

依頼を達成して報酬をもらい、NPCと交流を行うシーン。

目的

ウカリヤ会話する。

オーバーチュア

〈永久氷結の使徒〉 セルシウスを倒した君たちは、ふたたび犬ぞりに乗りウカリヤの屋敷をめざす。さっきまで晴れていた空は、いつのまにかに厚い灰色の雲で覆われており風も強くなってきている。
吹雪き出したのは屋敷に到着するのとほぼ同時だった。

この場面は、依頼の報酬を受け取るとともに、次のミッションのためにPCたちを屋敷へと留まらせるためのシーンだ。以下のセリフは会話の流れの中で必要なものだけを利用すればいいだろう。

カットイン:ウカリヤのセリフ

「おお、冒険の皆さん、首尾はどうでしたかな?」

「なんと、そんなモンスターが現れたとは。しかしさすがですな。こちらがお約束していた報酬です」

「その紫に輝く宝石、複雑なカットがまるで雪の結晶のようですな。これは珍しい。よろしければ100Gで買い取らせて頂けませんかな?」

「今日の吹雪はたとえ〈冒険者〉といえどもこたえるでしょう。今晩は是非とも我が屋敷に泊まっていって頂きたい」

「迷惑だなど、とんでもない! こんな場所まで〈冒険者〉の方がいらっしゃるのは稀なもので。すこしでもお話を聞かせていただければ、娘も喜びます故……」

(PCたちが宿泊を断った)
「それではせめて夕食だけでも! 当家の〈料理人〉はエッゾで〈冒険者〉にも手ほどきを受けております。ぜったいに後悔はさせませんぞ!」

シーン終了

ウカリヤとの会話が一段落したら、シーンを終了する。

PCたちが宿泊も夕食も断り、屋敷を後にするという選択をしたならしょうがない。無理に続けずシナリオはここで終了とてしまおう。

MD3:晩餐の場にて

シーン種別

シネマティックシーン

解説

晩餐会場にてリアスの身に起きた異変を知るシーン。

目的

物語を進め、ミッションを開始する。

オーバーチュア

晩餐の準備が整ったとの知らせをうけて、君たちは屋敷の食堂へと向かった。

「とうですかな、我が家自慢の〈料理人〉の作った料理の数々は!」

食堂に君たちを迎い入れたウカリヤが自慢げに鼻をならすと、その横に座る彼の妻と思わしき少しふくよかな女性がにこりと微笑む。
鱒のムニエル、魚介のグラタン、シカ肉のステーキなどなど。よごれひとつない白いテーブルクロスの上に並べられた料理の数々は、確かに彼が自慢するだけあってどれも美味しそうだ。

「さめないうちにどうぞ。是非とも食の先駆者である〈冒険者〉のご感想をお聞かせください!」

ログホラといえば食事、エッゾ(北海道)といえば美味しい料理! ということで食事のシーン。とくに重要なシーンではないが、PCたちが乗ってくるようであれば盛り上げるとログホラらしさが出るかもしれない。
会話が一段落した、もしくはPCたちがリアスに対してなにか言及したら、以下のカットインを読み上げよう。

カットイン:リアスの不在

「ふむ、そういえばリアスはどうしたのだ?」

食事のさなか、娘の不在に気づいたウカリヤが首をかしげる。

「あらあら、あの子ったらまた本に夢中になっているのかしら? ちょっと呼んできてちょうだい」

ウカリヤ婦人の言葉を受けてリアスを呼びに行ったメイドは、数分後に青い顔をして食堂に戻ってきた。

「旦那様、大変です! 部屋から、黒い靄(もや)のようなものが! その中でお嬢様が倒れていて……」
「なんだと!? わかった。すぐに行こう」

その知らせを受けたウカリヤは、一瞬だけ君たちの方に目を向けたあと、慌ただしく食堂から出ていった。

モンタージュ:ウカリヤについてリアスの部屋に行く

君たちはウカリヤについてリアスの部屋の前までやってきた。部屋の扉は開け放たれており、中からはなにやら怪しい気配が感じられる。
君たちが部屋へと足を踏み入れると、それに呼応したかのように倒れていたリアスが、すっと立ち上がった。

「どうした?大丈夫か?」とウカリヤが声をかける。
それに対し、リアスは「ええ、ちょっと立ち眩みがしただけです。申し訳ありません。どうにも、この本が面白かったものですから……」
と君達へその本をゆったりと突き出す。
タイトルも作者もないその本はゆっくりと開かれていき、
「さあ、貴方達も。どうぞ、体験していって?」引き裂かれたかのように口角を吊り上げ、彼女がそういうと、
リアスの体は倒れ、”パリン”という音とともにペンダントが割れ、本の中へと吸い込まれていった。

モンタージュ:食堂でウカリヤを待つ

リアスの様子を見に行ったウカリヤが君達の前に戻ってくる。
「・・娘が、この本の中に吸い込まれてしまいました・・・」
どうやらウカリヤが見に行った際に娘がこの本の中に吸い込まれてしまったようだ。

もし君達がこの本を調べようとするならば、君達は本の中に吸い込まれていく・・

シーン終了

どちらかのモンタージュを読み上げたら、シーンを終了する。

ミッション『絵本の内容を改変せよ』

シーン種別

アブストラクトシーン(ミッション)

解説

PCたちが本の内部を探索するシーン。

目的

読み上げられていく物語に介入し悲劇を回避する。

オーバーチュア

君達が本の中に入ると、周囲は紫色に染まり、目玉が幾つも周囲に浮かんでいる。リアスの姿は無く、先程も見た本が中央に置かれている。

※本を無視して周囲を歩き回った場合、一定周期でループして同じ場所に戻ってくる。

本を手に取ったならば、本には中身が書かれている。
自動翻訳も機能しない、その本には挿絵のついたページが4枚、どうしても開かないページが一枚ある。
そのうちの一枚、挿絵があるページを開くと、そのページが光りだす。
そして、君達の周囲にスクリーンのように本の内容が投影される。

このミッションのプレイ方法

ミッション『絵本の内容を改変せよ』は、ラウンド進行ルールを利用して行うミッションである。
このミッションは4ラウンド(=4ページ)で終了する。
このミッションの目的は、最低限どこかのラウンド(ページ)でシナリオ動作〈物語へ介入する〉を成功させることである。
PCたちは4種類のシナリオ動作を繰り返し、〈物語へ介入する〉を成功させるための行動を取ることになる。

またラウンド開始時に、以下のシナリオ動作が全PCに対して使用される。

自動書記の修復力

EXパワー GM

  • タイミング ラウンド開始時

  • 判定 対決(12/抵抗)

  • 対象 広範囲(選択)

  • 射程 20Sq

▼効果・解説
対象の行う〈物語へ介入する〉は達成値が-4される。
この効果はBSとして扱う。

シナリオ動作(4種類)

物語へ介入する

シナリオ動作

  • タイミング メインプロセス

  • 判定 基本(任意/16)

▼効果・解説
任意の技能値による判定を行う。これに成功したキャラクター、〈手伝い〉を行ったキャラクターはシーンに登場する。その後、GMが与える【タグ】を得る。
〔サブ職:小説家、星読み、占い師〕この行動の判定に+3する。
〔達成値20〕もらえるタグが見える。

手伝い

シナリオ動作

  • タイミング メインプロセス

  • 判定 基本(任意/8)

▼効果・解説
任意の技能値による判定を行う。次の<物語へ介入する>に+1Dする。この効果は2Dまで累積する。
(達成値12)次の判定時に手伝いを行ったPLはそのメインプロセスを行ったPCと同じ判定を振りその半分の値を加えてもよい(+1Dは無し)

休憩をとる

シナリオ動作

  • タイミング メインプロセス

  • 判定 無し

▼効果・解説
判定者は1D6をふる。その半分の数値(切り上げ)まで食料を消費し、消費した分の因果力をPLに振り分けて回復してもよい。

BS回復特技を使用する

シナリオ動作

  • タイミング メインプロセス

  • 判定 無し

▼効果・解説
BSを回復できる特技を使用する。

この本で綴られる物語の登場人物

アリス=ナカオ

NPC ハーフアルヴ 妖術師 英雄

350年ほど前のアルヴ族との戦乱時代の人物。この物語の主人公にしてヒロイン。
高い魔力をもつ〈妖術師〉であるため重宝されていたがハーフアルヴという理由で一族に裏切られる。
恋人は誅殺され、自身も処刑される。恋人は誅殺、自身も酷い目にあい
自身をそんなふうにした自分の一族を恨みながら死んだ言われている。
死に際に残した宝石はいまだにナカオ家に代々伝わっている。

と、されている。

エイスファス侯爵

NPC 侯爵 典型的嫌味貴族 カイザル髭

350年ほど前のアルヴ族との戦乱時代の人物。この物語の悪役担当。
河口都市周辺を管理していた貴族家集団の取りまとめ。
上記アリスの力を用いて勢力を伸ばし、栄華を極めていったが、最終的には彼女を裏切り処刑。その後、アリスの恋人であった息子に殺された。

と、されている。

エイスファスJr

NPC 英雄 大地人 騎士

350年ほど前のアルヴ族との戦乱時代の人物。
エイスファス家に生まれた長男で、上記アリスの恋人であったとされる。
親を反面教師として育ったため、まっすぐな性格の好青年となった。

この物語の王子様役になれるかどうかは、PCの介入次第。

ラウンド(ページ)1:他領の侵攻を防げ

オーバーチュア

雪原に、兵が陣取っている。隣の領地であるウラー子爵の兵たちだ。
<六傾姫>が作り出した混沌により、このエッゾでも領地争いが増えている。

こちらから攻め入ることはしなかったが、ついにオベリの砦までも敵兵がやってきた。兵を展開し対応をするが、この砦に詰める兵は少ない……

その絶望感溢れる砦の中、一人の少女が複数人の騎士を護衛に歩いている。
彼女が出窓へと辿り着くその間にも、ウラー子爵の軍はこちらに攻めだしている。

こちらの兵も戦い始めるが劣勢が続く。
彼女が何やら魔法をため始めている……

彼女の魔法に気づいてか、弓矢や魔法が彼女のもとへも到来する。


介入前 or 介入が失敗した場合の結末

彼女の魔法が放たれる。それはとてつもなく強大な雷で、並みいる敵を全て打ち倒す。しかし、ほとんどの味方兵は既にこと切れ、敵兵も砦内に侵入する寸前であった。

「くっ………… 私の力が足りなかったというの…………」

守っていた騎士達も全員が彼女の盾となり、残っているのは彼女だけとなった。

介入が成功した場合
過程に介入する

騎士など彼女以外が頑張る【奮闘】

登場人物に介入する

エイスファスJrを出す【英雄】

彼女に介入する

速く魔力がたまるなどする【高魔力】

介入の成功により、オベリの砦兵の被害は少なくなる。
少しばかり彼女をとりまく環境もよくなったようだ。

これから先のページも含め、介入が成功した場合のストーリーに関してはGMとPCで相談しながら創作していくと良いだろう。

ラウンド(ページ)2:糾弾される少女を庇え

オーバーチュア

ウラー子爵の領地侵攻から2月、幾度とあった他領地からの侵攻も落着きを取り戻したころ。
彼女は、円卓の中央に座らされていた。 俯きがちに、暗い顔で、悔しさのようなものをにじませながら……

円卓の周囲では彼女の親戚筋や、領地を経営する者たちが彼女を取り囲んでいる。
その中の一人がゆったりと立ち上がり、周囲を見渡すと、声を上げた。
「先日の戦いにより、分かったことであるが、彼女はアルヴ族だ!我々の敵だ!排除しなくてはならない、敵だ」
彼はあたりを一瞥すると、彼女に向けて、にやりと笑った。
彼女を糾弾する声に、反論は無い。なぜならば、声を上げたのはエイスファスという貴族で、この地域の貴族の中では彼が一番位が高かったのだ。
彼を恐れてか、彼女への恐怖へか、それとも自分の栄華の為か、彼女を助けようとする者はいない、
何もしなければ、彼女は……


介入前 or 介入が失敗した場合の結末

彼女がアルヴである事、それは<森羅変転>を経験した貴族たちからすれば恐々す内容であった。
故に彼女は…… 処分されることとなる。

介入が成功した場合
周囲の貴族に介入する

処分の内容がうやむやになる【??】

エイスファスJrに介入する

エイスファスJrが彼女を弁護する【??】

民衆に介入する

民衆がなだれこみ彼女の無事を嘆願する【??】

ラウンド(ページ)3:エイスファスJrを助け出せ

オーバーチュア

彼女の恋人で会ったエイスファスJrは親へとたてついていた。
彼女はアルヴ族であったが、皆のために戦ったのだ、それなのに、断罪し彼女を泣きものにしようなどと、到底彼には受け入れられなかった。
しかし、エイスファス侯爵は彼を縛り上げ、彼女が戦った砦へと監禁してしまった。
彼は、焦っていた。早く彼女の元へ行かなければ、彼女は殺されてしまう。
脱出しようにも外には数人の見張りがおり、此方は武器もなく手足は縛られている。

「どうすればここから出られるのか考えねば……」


介入前 or 介入が失敗した場合の結末

エイスは砦から逃げ出すことはできず、そのまま殺されてしまった。
味方を失った彼女も、また窮地に立たされることだろう。

介入が成功した場合
エイスファスJrに介入する

縄抜け、脱獄の方法が閃いたのだ【??】

見張りに介入する

実は見張りはJrの幼馴染だったのだ【??】

部屋に介入する

実は秘密の抜け道があったのだ【??】

ラウンド(ページ)4:処刑されようとしている彼女を救い出せ

オーバーチュア

君達の目の前には磔にされた彼女。それを取り巻く貴族達。
アルヴ族の回し者と呼ばれ裏切りの魔女とまで呼ばれた少女の、命が尽きようとしている。

エイスファス侯爵「我ら人族を語り、この領を混乱に貶めた魔女に制裁を!」

彼女に火がつけられようとしている。

リアス「なぜ? どうして、私は今までこの領の為に尽くしてきたじゃない。ナの二、ナゼ……? 助けて、誰か…… 助けて、エイス………」

エイスファス侯爵「残念だったなぁ、息子はもういない」

にたりと目の前の貴族が笑う。


介入前 or 介入が失敗した場合の結末

少女に火がかけられる。
少女の命が、炎の中で燃え落ちる。世界を、全ての人を呪いながら。

介入が成功した場合
エイスファスJrに介入する

ヒーローは間に合ったのだ【??】

周囲の貴族に介入する

ぼくらそこまで悪い貴族じゃないよ【??】

世界に介入する

そこに天変地異が。天罰覿面【??】

そして最後のページへ

シーン種別

シネマティックシーン

解説

本が暴走し、PCたちに牙をむくシーン

目的

ミッションを終了してクライマックスへと進む。

オーバーチュア

ミッション終了後、君たちは元の空間へ戻ってくる。
落ちていた本は君達が改変したようになっているが、最後のページより、黒いもやがあふれ出している。
そして、空間からどこからともなく声がする。

「ああ、いやだそんな結末は安易なハッピーエンドなど認められない。私はもっと書きたい書きたい書きたい! もっと力を記憶を、もっと…… もっと……!!」

そういうと声は途切れ、本の最後のページがひとりでに開いていく。
そして、ページから伸びたどす黒い腕が、君達をそのページへと引きづりこんでいった!

オーバーチュアを読み上げ終わったらシーン終了となる。ミドルフェイズの終了にともない、PC全員に【因果力】を1点づつ配布すること。

クライマックスフェイズ

インタールード

ここからクライマックスフェイズとなる。GMは、クライマックスフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。

CL1:薄暗いダンスホールへの招待

シーン種別

ブリーフィングシーン

解説

エネミーとの戦闘に備え、PCたちが準備を整えるシーン。

目的

偵察や事前準備を行い戦いの準備を整える。

オーバーチュア

君達はどこかのダンスホール入口へと引きずりこまれた。
ダンスホールには、幾人かの貴族たちが談笑している。
そこに金髪の少女が奥からダンスホールの中央へやってくる。

「ああ、こんなに楽しそう、私は、私は、こんなに酷い目にあっているのに・・・どうして・・・私もエイスも・・・・そんなのは認めない、私は認めない・・・」

パリン・・・と何かが砕け散る音と共に、彼女の体が、ダンスホールが、黒く染まっていく。談笑していた貴族たちは、闇からそり立った陰に刺し貫かれ、ダンスホールを赤く染めていく・・・

戦闘準備

次の戦闘シーンは、ミドルフェイズでの戦闘に比べて手ごたえのあるものになる。[準備]タグの特技やアイテムの使用をうながし、万全の状態で戦闘に挑めるようにしよう。
また、使用するエキストラパワーについても説明すること。

[偵察]タグを持つ行動に成功したPCがいたなら、以下のカットインを読み上げること。

カットイン:[偵察]タグを持つ行動に成功した

ダンスホールは黒と赤に染まり、中央に彼女はたたずんでいる。そして闇からそりあがった影が数体、姿を見せている。
そして、どこから現れたのか、紫色の水晶が、ダンスホールのそこかしこに現れていた。

シーン終了

戦闘の準備が整ったら、シーン終了となる。

インタールード

次はいよいよ戦闘シーンとなる。使用するエンカウントシートやマーカーなどを用意しよう。

CL2:ミラルレイクの自動書記

シーン種別

戦闘シーン

解説

【シーン概要】

目的

EXパワー<纏めた心を押し込む>を成功させる。

バトル『ミラルレイクの自動書記』

この戦闘の目的はエネミーの殲滅ではなく、以下2つのEXパワーを使用し、できるだけ多く〈砕けた心を回収〉した後に、〈纏めた心を押し込む〉ことになります。
全滅もしくはボスが[死亡]した場合、PCたちの敗北となります。

PCたちにボスのHPがかなり低いこと。倒さないほうがいいことを説明すること!!

この戦闘で使用するEXパワー

砕けた心を回収する

EXパワー タグ1 タグ2

  • タイミング インスタント

  • 判定 好きな判定/24

  • 対象 単体

  • 射程 1sq

  • コスト 無し

  • 制限

効果:タイトルの通り
この特技は識別済みの状態のみ使用できる
(ヘイト3+疲労10) 自動成功
(サブ職業」交渉人、盗賊、アイドル、狩人、復讐者)判定値に+8し成功した場合、タグ「愛の」を得る
(対象と同じタグを持つキャラクター)達成値に+6する。
マジックハンドとかスピーディワークは乗らない

纏めた心を押し込む

EXパワー 押し込む 必須

  • タイミング メジャー

  • 判定 命中/回避

  • 対象 少女?

  • 射程 至近

  • コスト 砕けた心N個(PTメンバーの所有分を使用してもよい)

  • 制限 無し

即座に戦闘を終了する。
残った砕けた心は<???>に回収される

<???>とは?

ミラルレイクの自動書記です。
戻されなかった心のぶんだけアリスの心から感情を減らしてしまいます。

ミラルレイクの自動書記

アイテム M7 物品 非売品 悲壮 憎悪 悲恋 封印解除中

元々は白紙の本、とある魔物を封印し、その魔物に様々な話を書かせる。
その内容は時間経過で変更される。 なお、話の内容は自動書記のある場所にまつわる話であることが多い

エンカウントシート(ダンスホールでの戦闘)

A B C D E F G H
1
2
3 呪い
4
5
6
7
8 初期 初期
少女” ”

登場E4

悪霊の召喚術死

登場E1

悪霊の暗殺者

登場A5,E1

悪夢魔

登場F3,H7

エネミーの配置数はPCの人数によって調整すること。砕けた心の周辺にエネミーが配置すること。

4人 ボス+イヴィルアサシン2
5人 ボス+イヴィルアサシン2+イヴィル召喚術死
6人 ボス+イヴィルアサシン2+ドリームインプ2+イヴィル召喚術死

プロップ
何もなし

ダンスホール

館のテラス

薄緑

蠢く階段

弱体化の呪い

砕けた心

F1,5A,H4,H8

初期

初期位置。PCたちはこの範囲内に登場する。

シーン終了

戦闘に勝利したら、シーン終了となる。倒したエネミーのドロップ品を入手するのを忘れないようにしよう。
また、冒険者たちは、「財宝表」のいずれかの欄(PC人数×1)回ぶんの財宝を見つける。財宝表ロールを行うこと。魔法素材、換金アイテムのどちらで振るかはプレイヤーが自由に選択してよい。

エンディングフェイズ

インタールード

ここからはエンディングフェイズとなる。GMは、エンディングフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
エンディングは、すべてのフェイズの中でも比較的変更が容易な部分である。エンディングの目的は物語を終わらせ、プレイヤーに満足をしてもらうことだからだ。

ミラルレイクの自動書記

シーン種別

シネマティックシーン

解説

リ=ガンが登場し、〈ミラルレイクの自動書記〉を回収するシーン。

目的

物語を終わらせる。

オーバーチュア

君達が砕けた心を押し込むと、少女から光があふれ出す、その光はこの本を包み込み、君達と少女は元居た部屋へと戻ってくる。
そして、気づけば君達の後ろに誰か立っている。

「ふふふ、無事戻ってこれたようですねぇ、よかったよかった」

そう言うのは、ぼろいマントに頭冠をしたひょろい男、〈ミラルレイクの賢者 リ=ガン〉だ。どうやら彼は、怪しい魔力を感じてここまで来たらしい。

「いやぁ大変な目にあいましたねぇ。これはミラルレイクの自動書記。物語を紡ぎ、作り出す悪魔を封じた書物です。先代がどこかへやってしまっていたのですが、見つかってよかった」

むろん渡してもらえますよねぇ? みたいな顔をして本を手に取った彼は、割れたペンダントを見て「修復、始めますかね……」といいつつ君達が依頼で持ってきたアメジストを取り出し、何事かを唱えペンダントに加工してしまう。

「これで、もう少しすれば彼女も目覚めるでしょう。基本的にはあまり影響はないと思いますが……」

10分ほどたつと彼女が目を覚まし、

「ん、私は…… アリス? ……いいえ、私は私。ありがとうございました、”私”を助けてくれて」

と君たちに告げる。

ウカリヤ達はたいそう喜び、今度こそ、君達はウカリヤ亭での宴と休息を得る。
なんか変な賢者も混じっているが……

シーン終了

PCたちのロールプレイが一段落したら、このシナリオは終了となる。
エンディングフェイズが終わったら、メインプレイを終了し、アフタープレイに移ること。

アフタープレイ

アフタープレイ」にしたがってアフタープレイを行なう。
このシナリオで配布するログチケットは以下のとおり。

◆プレイヤー
キャラクターランクアップ1枚、アザーゲット2枚
◆GM
キャラクターランクアップ1枚、財産ゲット(プレイヤー人数+1)枚、アザーゲット4枚

上記にくわえて、セッションに最後まで参加したプレイヤーとGMには「因果力ゲット」が1枚ずつ配布される。さらに、活躍したPCのプレイヤーには「因果力ゲット」を追加で1枚配布しよう。
この「因果力ゲット」配布は優れたプレイヤーを見つけ出すための措置ではない。その日のプレイを振り返って互いの健闘をたたえるためのものである。ぜひ全員の好プレイを思い出して、チケットを配布しよう。

セッションの終了

すべての処理が終わればセッションは終了となる。これにて今回の冒険は幕を閉じた。次なる冒険のためにいまは一時の休息としよう。お疲れ様でした!

データセクション

シナリオに登場するオリジナルのエネミーデータ、プロップデータを記載する。ディベロッパーはこのエネミーデータを他のシナリオに使用してもよい。

エネミーデータ オープニング

〈永久氷結の使徒〉 セルシウス

ランク:6 精霊 水冷 暗視 ボス 識別難易度:12

  • STR 3

  • DEX 4

  • POW 2

  • INT 3

  • 回避 4+2D

  • 抵抗 2+2D

  • 物理防御力 13

  • 魔法防御力 10

  • 最大HP 240

  • ヘイト倍率 ×4

  • 行動力 7

  • 移動力 2

  • 因果力 4

▼特技
《争鳴の守り》_常時_本文_
このエネミーは常に[軽減(ヘイト5以下のキャラクターからの攻撃):10]と[弱点(火炎):(6)]をもつ

《煽り避け》_常時_本文_
このエネミーが[防御判定]に成功した場合に発動する。
[攻撃判定]を行ったキャラクターに[萎縮]を付与するか、自身が因果力1を得る。

《氷結界》_セットアップ_射程:至近_対象:広範囲20(無差別)_自動成功
この特技は3sq以内のキャラクターを対象に取れない。対象に[衰弱:20(強度追加)][射程-3]のBSを与える。
対象を氷の結界に閉じ込める

《彩華氷牢》_マイナー_射程:1sq_対象:単体_自動成功
対象は[萎縮]か[追撃:20]のどちらかを受ける。選択は対象のPCが行う。
対象の手足を凍らせて攻撃の手を鈍らせる。

《氷襲連撃》[白兵攻撃]_射程:至近_対象:単体_(3d+5/回避)
対象に(2+[凍気]タグ×2)d+55の物理ダメージを与える。
[確定効果]このエネミーは[凍気]タグを一つ獲得する。
(達成値:17)この攻撃後、この特技を即座に使用する。
(対象:行動済み)命中判定に+2
氷をまとった手足で連撃を仕掛ける。

《飛燕猛鷹撃》[白兵攻撃]_射程:1sq_対象:単体_(3D+5 /回避)
対象に2d+45のダメージを与え、自身は対象の居るSQ まで[瞬間転移]する。
(マイナー)対象を範囲(選択)に変更する。
(対象:防御判定失敗)対象は[行動済み]となる。この効果は自身のHPの半分の疲労を受けることで防ぐことができる。
蹴りあげ、空中3連撃、踵落としまでつなげる攻撃、相手はダウンする。

《凍気開放》クリンナップ_射程:自身_対象:広範囲4(選択)_(自動成功)
対象に(対象のヘイト+[凍気]タグの数)×ヘイト倍率の直接ダメージを与える。また、自身のBSを一つ解除し、自身の[凍気]タグを1つにする。

<再行動EX>本文_ラウンド1回
このエネミーは行動済みになった際、自動で行動力0で未行動に戻る。GMの宣言忘れにも対応している。

▼ドロップ品
1~5:解けない氷[換金100]+思い出のかけら[コア30G ] (エプロンの素材
5~6:雪桃の実[コア素材:440G ]
固定:アメジスト(イベントアイテム)

▼解説
身の丈2Mを超す氷の精霊、顕現後、荒ぶる魂が鎮まるまでは周囲を暴れまわる。格闘攻撃を得意とし、ならばと遠距離から攻撃しようとすれば結界に阻まれてしまう。

プロップデータ オープニング

雪原

プロップ ランク:1 地形 自然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
真っ白い雪の原 意外と硬い

氷結界

プロップ ランク:? 自然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
このsqには侵入できない。
セルシウスの作り出した戦場、獲物を逃がさない

凍気の戦場

プロップ ランク:6 空間 魔法

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
(接触)対象は[弱点(至近からの攻撃):10]を受ける。
この効果はこのプロップから離れるまで持続する。

エネミーデータ クライマックス

〈悪霊の暗殺者〉 イヴィル・アサシン

ランク:6 人間 悪霊 暗視 識別難易度:9

  • STR 4

  • DEX 5

  • POW 3

  • INT 3

  • 回避 5+2D

  • 抵抗 3+2D

  • 物理防御力 18

  • 魔法防御力 15

  • 最大HP 73

  • ヘイト倍率 ×3

  • 行動力 8

  • 移動力 2

  • 因果力 0

▼特技
《影の刃》[白兵攻撃]_メジャー_対象:単体_射程:至近_(3D+5/回避)
対象に55+2dの物理ダメージを与える。(マイナー)対象に[惑乱]を与える。

《アサシネイト》_ダメージロール_対象:自身_射程:至近_シーン1回
与えるダメージを+25する。

▼ドロップ品
1~4:隠密の巻物(初級)100G
5~6:宝飾品[換金45*3]

▼解説
悪意の塊が動き出したもの。ぬるぬる動く。

〈悪霊の召喚術死〉 イヴィル・サモナー

ランク:6 人間 識別難易度:9

  • STR 3

  • DEX 4

  • POW 3

  • INT 3

  • 回避 3+2D

  • 抵抗 4+2D

  • 物理防御力 11

  • 魔法防御力 18

  • 最大HP 50

  • ヘイト倍率 ×3

  • 行動力 9

  • 移動力 2

  • 因果力 0

▼特技
《憎悪の印》_セットアップ_射程:8sq_対象:単体_自動成功
対象に[特技を使用する際のヘイトコストを+1する]というBSを与える。

《憎悪の光》[魔法攻撃][邪毒]_メジャー_射程:4sq_対象:単体_(3D+5/抵抗)
対象に2D+43の魔法ダメージを与える。

▼ドロップ品
1~4:小さな精霊粉(魔触媒8)
5~6:豪華な金貨袋(換金:2D*4+80G)

▼解説
悪意の塊が動き出したもの。攻撃に当たるとこころがざわざわする。

〈悪夢魔〉ドリームインプ

ランク:8 モブ 精霊 精神 飛行 悪魔 *識別難易度:?10

  • STR 3

  • DEX 2

  • POW 3

  • INT 4

  • 回避 9

  • 抵抗 10

  • 物理防御力 10

  • 魔法防御力 12

  • 最大HP 25

  • ヘイト倍率 ×3

  • 行動力 8

  • 移動力 2

  • 因果力 0

▼特技
《闇の翼》_常時_本文_このエネミーは常に[軽減:精神10」を持ち放心状態にならない。また、「光輝」ダメージを受ける時防御力を0として計算する。このエネミーはつねに「飛行]状態となる。

《バッドドリーム》[白兵攻撃][精神]_メジャー_射程:至近_対象:単体_(15/回避)
対象に47+2Dの物理ダメージを与える。
(マイナー)対象に放心を付与する。

▼ドロップ品
固定:夢魔の翼(換金:45G)

▼解説
闇と夢の精霊。悪戯っぽい笑みを浮かべた子供の姿をとる。

〈ミラルレイクの自動書記〉

ランク:? 幻獣 邪毒 識別難易度:15

  • STR 5

  • DEX 5

  • POW 5

  • INT 5

  • 回避 5+2D

  • 抵抗 5+2D

  • 物理防御力 12

  • 魔法防御力 12

  • 最大HP 200

  • ヘイト倍率 ×8

  • 行動力 12

  • 移動力 0

  • 因果力 4

▼特技
《固有結果》_常時_本文_
このエネミーは[軽減(武器、魔法攻撃):30]を持つ。 ここは彼の作りだした世界である為、攻撃のほとんどが通らない。

《悪意ある話》[EXパワ―][魔法攻撃]_メジャー_射程:至近_対象:広範囲20(選択)_(3d+6/抵抗)
対象に[惑乱][放心][硬直][萎縮][慢心][重篤][衰弱:20]を付与する。

《逃走》_クリンナップ_本文
このエネミーはシーンから退場する。PLは因果力2(協力)を払うことでこの特技を止めることができる。

▼ドロップ品
固定:白紙の本(価値はない)

▼解説
何台か前の<ミラルレイクの賢者>が白紙の本に悪魔を封印した結果、時々悪魔が本に何かを書くようになった。
面白い話を書くこともあれば、他人の記憶を見てそこから何かを書き出したりする。 あくまで封印されている状態の為、本人は出ようと必死。しかし、本の中では無敵の力を持ち、本の外に出れば精神体で討伐することができない。

〈少女” ”〉 しょうじょリアス(アリス)

ランク:6 人間 砕けた愛 増幅される憎悪 暗視 *識別難易度:12

  • STR 3

  • DEX 3

  • POW 4

  • INT 5

  • 回避 2+2D

  • 抵抗 6+2D

  • 物理防御力 13

  • 魔法防御力 20

  • 最大HP 100

  • ヘイト倍率 ×6+ミッション失敗回数

  • 行動力 6

  • 移動力 2

  • 因果力 5

▼特技
《彼女の愛》_セットアップ_本文_
少女” ”は戦場にある<壊れた心>の数×15の[障壁]を得る。

《狂える思念》[魔法攻撃]_メジャー_射程:5sq_対象:2体_(3D+5/抵抗)_
対象に[惑乱]を付与する。
(マイナー)対象に2D+43の魔法ダメージを与える。

《憎悪の棘》[魔法攻撃][光輝][EXパワー]_メジャー_射程:至近_対象:広範囲3(選択)_(3D+5/抵抗)_シナリオ1回_コスト因果力1
自身のHPが初期HPの50%以下で使用する。この特技は無効化できない。対象に40点の貫通ダメージを与える。(マイナー)対象に[放心][重篤]を付与する。

《消える希望》_クリンナップ_射程:至近_対象:広範囲20(無差別)_(自動成功)
対象に20点の直接ダメージを与え、自身のHP最大値を半分にする。

《繰り返す悪夢》_本文_ラウンド1回
このエネミーが行動済みになったとき即座に[未行動]となり行動力は0になる。

▼ドロップ品
固定:とある少女の遺体

▼解説
これは彼女であり”彼女”であり《彼女》であり
作られ育てられ生き残り憎悪を為悲しみ怒り増幅され
でもやっぱりそれは自分じゃなくてあああああああああああ
私が分からなくなる・・・

プロップデータ クライマックス

ダンスホール

プロップ ランク:1 地形 機械

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
ダンスホールの床、赤黒く染まっており、闇が流動している。

館のテラス

プロップ ランク:3 地形 高さ3

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
ホールのテラス 高さに注意。

蠢く階段

プロップ ランク:4 地形 トラップ 魔法

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
(接触)対象は難易度13の運動判定を行う。失敗した場合→方向へ1sq移動し、残りの移動を失う。

弱体化の呪い

プロップ ランク:? 空間 魔法 トラップ

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 11

▼効果・解説
(接触)対象は「弱点:魔法攻撃10」を受ける。 この効果はこのプロップから離れるまで持続する。また、このプロッ゚は広いプロップとして扱わず1sq毎に異なるプロップであるとする

砕けた心

プロップ ランク:? 魔法 少女の心 _ _

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 12

  • 解除難易度 7

▼効果・解説
砕けてしまった少女の心のかけら、少しだけ残った彼女の愛が残っている。 解除するとこのプロップは消滅する。

デベロッパー情報
シナリオ作成

_白 虚喰らい

作成協力

Hastur/ログホラしょくしゅ やまもとやまね

powerd by LhzDev