ミラルレイクの自動書記
これはCR6の〈冒険者〉を対象とした『LHZ』のシナリオである。あなたがGMならば、このシナリオを使うことですぐに『LHZ』を遊ぶことができる。あなたがプレイヤーとしてこのシナリオを遊ぶつもりならば、これを読むのはセッションが終わるまで待ってほしい。このシナリオのガイダンスは以下の通りである。
【戦闘2、ミッション1】
オンラインでのセッションの場合は、通して遊ぶと時間がかかる場合もあるため、イベントごとにひと区切りし、2から3回に分割して遊ぶ事を検討しよう。
GM向け情報
オープニングに戦闘1が入りますがそれは飛ばしても大丈夫です。
シナリオ背景
このシナリオは勝手に内容を書き出す本、[ミラルレイクの自動書記]の中に取り込まれてしまった少女を、彼女の先祖の来歴を追いながら自動書記によって書かれた過去を書き換えていくというシナリオになります。
※ オープニング戦闘はマジで遊びです。クライマックス後にやってもいいくらい。
PC番号およびシーンプレイヤーの扱い
このシナリオでは、PC番号を使用せず、またシーンプレイヤーも指定しない。GMは必要であれば任意にシーンプレイヤーを指定してもよい。
しいて言うならば、一番リアスに話しかけたキャラクターがPC1だ!
プリプレイ
本の中に閉じ込められてしまった少女を助けるため、PC達も本の中に入っていきます。
絵本の中身を書き換えながら少女の救出を目指すシナリオです。
このシナリオはログ・ホライズン本編、「ゲームの終わり(上)」(アニメだと1期14話あたり)でリ=ガンによって語られる〈セルデシア〉世界の歴史をモチーフとしています。GMをする際には目を通しておくことを推奨します。
レギュレーション
このシナリオは以下の環境で遊ぶことを想定して作成されている。GMの決定した難易度によって【因果力】が増減するため忘れず反映すること。
PCの装備制限は特に設けない。
ハイコンストラクションでキャラクターを作成する場合には任意のアイテム1つ(ネームドを含む)を所持可能とする。
使用ルール
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『ログ・ホライズンTRPGルールブック』
-
『ログ・ホライズンTRPG拡張ルールブック』
GMが許可するのであれば「ログホラ・ウェンズデイ」や「セルデシア・ガゼット」の追加データを使用してもよい。
推奨キャラクター
このシナリオはCR6のキャラクター4人から5人を対象に遊ぶことを想定している。すでにいくつかの冒険を経験したプレイヤーがCRを上昇させた環境を念頭に置いているが、新たに「ハイコンストラクション」でキャラクターを作成してもよいだろう。4種類の「アーキ職業」のキャラクターが全て揃うようにすることを強く推奨する。
おすすめサブ職業
このシナリオには絵本の内容を書き換えていくミッションが存在する。また特定のサブ職業を取得していると有利になるEXパワーも設定されている。
このシナリオにおいてボーナスを得られるサブ職業は以下の通りだ。
状況の解説
PCの立場
PCたちはエッゾの河口都市オベリに来ている。この都市の領主ウカリヤから依頼があると聞いてはるばるアキバからやってきたのだ。
ユニオンの結成
このシナリオではPCたちは同じギルドに所属し、パーティーを組んで冒険している。話し合って、ギルドの名前やギルドマスターを決めること。決まったら、キャラクターシートのユニオンの欄に「ギルド名」を記入しよう。
PCが希望するならば、コネクション、ユニオンを取得してもよい。
セッション難易度
以下の難易度から1つ選択する。そのとき『ログ・ホライズンTRPG』未経験者がプレイヤーに含まれているのであれば「難易度:イージー」を選ぶこと。
オープニングフェイズ
GMはメインプレイとオープニングフェイズの開始を宣言し、次のシーンのシーン予告をすること。
シーン予告の内容は、次のシーンのシーン定義を目的から順番に読み上げるとよい。プレイヤーからのシーン要望が無ければ、そのまま次のシーンを開始する。
シーン予告とシーン要望の確認は以降のインタールードでも毎回行なうこと。また、このシナリオでは、基本的にすべてのシーンにPC全員が登場する。GMはこれもプレイヤーに伝えよう。
OP1:河口都市ウベリの領主、ウカリヤの依頼
シーンが始まったら「オーバーチュア」を読み上げ、シーン開始時の様子を描写しよう。以降のシーンも、開始したらまず「オーバーチュア」を読み上げること。
「モンタージュ」には、シーンが変化した描写とそれを読み上げるべきタイミングが記載されている。これは厳密なものではないので、GMはPCたちの反応を見つつ、ロールプレイが一段落したなどの区切りの良い場面で「モンタージュ」による変化の描写を行うとよい。
君たちはエッゾの河口都市オベリの領主、ウカリヤから依頼があると聞いてはるばるアキバからやってきた珍しい冒険者だ。ススキノではまだ信頼して依頼ができる冒険者が少ないためだろう。
寒い中を行軍し屋敷にたどり着いた君たちは、暖炉で暖められた豪華な応接間へと通される。そこで君たちを待っていたのは狸腹の貴族の男性と、ほっそりとした体系に金髪のどこか儚げな少女の姿だった。
依頼の内容
ウカリヤから依頼の内容が説明されるが、ロールプレイが難しいようならGMが読み上げてしまっても構わない。依頼の内容は以下のとおりである。
-
数日前からこの領地の外れで巨人が暴れているという。いまのところ街に被害はないが、もしものことがあれば厄介であるため、討伐を依頼したい。
-
出現したのはここから犬ぞりで半日ほど行った先の氷原である。
-
報酬金額は一人あたり金貨300枚を支払う。
-
倒したモンスターのドロップしたアイテムはぜひ買い取らせていただきたい。
シーン終了
ウカリヤの依頼を引き受けたら、シーン終了となる。
インタールード
次のシーンは、このシナリオのヒロインであるウカリヤの娘、リアスとの交流を行うシネマティックシーンとなる。
OP2:リアスという少女
「ありがとうございます。それでは私は犬ぞりの準備をしてきましょう。しばらくこちらでお待ち下さい」
そう言うとウカリヤはその場を去った。君たちの前にはウカリヤの娘、リアスが残っている。彼女は目を輝かせながら身を乗り出してくる。どうやら君たちの話を聞きたいようだ。
彼女は先祖返りをおこし特別な魔力を持ってしまったハーフアルヴだ。実際には病気ではなく、魔力の制御が上手くできていないため、床に伏せることが多くなってしまっている。しかし父ウカリヤが隠しているため、本人はそのことに気づいてはいない。
彼女はこのシナリオのヒロインとなる中心キャラクターだ。PCたちに好かれるようにうまく誘導しよう。変に警戒されてしまうようであれば、彼女の言葉に嘘や悪意は感じない、と言い切ってしまっても良いだろう。
- お父さん(ウカリヤ)はどんな人?
-
とても優しい父である。ただ変なものばかり集める癖はやめてほしい。
- なぜ家からあまり出られないのか?
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病気がちで臥せっていることが多い。アメジストのペンダントも父親が心配してお守りだと買ってくれたもの。
- そのペンダントは?
-
PCたちがペンダントに興味をしめしたら、解析難易度20の〈アイテム鑑定〉を促そう。成功した場合、以下のデータを公開する。失敗した場合には、魔よけの効果がありそうだということ、ちょっとひびが入っていることがわかる。
シーン終了
会話が一区切りつく、または10分程度が経過したらシーンを終了しよう。
インタールード
ここからは氷原で暴れる〈永久氷結の使徒〉 セルシウスとの戦闘を行う展開となる。
プレイ時間に余裕がないなどの理由で戦闘を省略したい場合、GMはこの戦闘を消耗表によって解決することができる。その場合、PC全員が「消耗表:体力」で2回ずつ消耗する、と処理すること。
また、この場合もイベントアイテム「氷紋のアメジスト」は入手できたこととする。
戦闘を省略した場合、次に進むべきなのは「MD1:さぁ物語は綴られた」だ。
OP3:氷原に現れたのは
君たちはエッゾの雪原を犬ぞりに乗り進んでいく。
事前に知らされていた場所の近辺を探索していると、不意にどすんと大きな破壊音が鳴り、地面が揺れる。次いで君たちが目にしたのは、まるでおもちゃのように宙に吹き飛ばされる数体の巨人の姿だ。
驚く君たちの前に、何者かが近づいてくる。それは身の丈2メートルにもなる巨体に格闘着の青い肌をした女性の姿だった。
「やあこれは嬉しい。新しい対戦相手がやってきてくれるだなんて。貴方たちは私をどのくらい楽しませてくれるのかしら?」
そう言うと彼女は美しい顔に獰猛な笑みを浮かべる。そして、ファイティングポーズをとると、君たちを手招く。
どうやら戦闘は避けられそうにない。戦闘の準備だ!
シーン終了
戦闘の準備が整ったら、シーン終了となる。
インタールード
次は戦闘シーンとなる。使用するエンカウントシートやマーカーなどを用意しよう。
OP4:氷原の戦乙女への謁見
準備を終えた君たちが四角い氷のリングへと足を踏み入れると、彼女は片手を振り上げて、甲高い雄叫びをひとつ上げる。そして君たちと向かい合うと、再びその顔に恍惚の笑みを浮かべる。
「この刹那こそが私の真実、私のすべて。さぁ愉しみましょう!」
〈永久氷結の使徒〉 セルシウスとの戦闘
セルシウスは基本通り、ヘイトトップを狙います。クライマックスの戦闘が少し特殊なので、GMは因果力をここで使い切るつもりで戦いましょう。
中央のリングで戦うと敵味方ともにダメージ量が上がります。またセルシウスから3Sq以上離れたPCにはセットアップで《氷結界》で衰弱とBSをばらまきます。
頭が悪そうな近接の殴り合いが演出できれば成功です。
エンカウントシート(氷のリング)
| A | B | C | D | E | F | G | H | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||||
| 2 | ||||||||
| 3 | ||||||||
| 4 | ||||||||
| 5 | ||||||||
| 6 | ||||||||
| 7 | 初 | 初 | ||||||
| 8 | 初 | 初 |
シーン終了
戦闘に勝利したら、シーン終了となる。倒したエネミーのドロップ品を入手するのを忘れないようにしよう。また、冒険者たちは「財宝表」のいずれかの欄(PC人数×1)回ぶんの財宝を見つける。財宝表ロールを行うこと。魔法素材、換金アイテムのどちらで振るかはプレイヤーが自由に選択してよい。
「良き拳、良き蹴り、そして良き戦いでした。すべてが夢幻のような私にとって、この刹那のみが真実。また会うこともあるでしょう。そのときには、また良き戦いを」
そう言ったあと、彼女はリングの中央までよろよろと進み、そこでばたりと倒れた。
「ああ、スリーカウントが聞こえるわ……」
そして、そう最後に呟くと、彼女はその姿を光の粒へと変え、そして消えていった。
ミドルフェイズ
インタールード
ここからはミドルフェイズとなる。GMはミドルフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。オープニングフェイズが終了したので、各PCには【因果力】1点づつを配布しよう。
MD1:さぁ物語は綴られた
君達が依頼へ出発したすぐ後、リアスは自室へと戻ってきていた。
豪奢なベッドに文机、壁には本棚がずらりと並んでいる。
「面白いお話が聞けましたね~ またお話しできる機会はあるかしら?」
ご機嫌な彼女は自室の本棚の前をうろうろ歩く。そして背表紙に何も書かれていない本を見つけて、それを手にとった。
「あら、この本はなにかしら? 見た覚えはないのだけど……」
ぺらり、と彼女はその本のページをめくった。
「これは、歴史書…… なのかしら?」
ぺらり、と彼女はその本のページをもう一枚めくった。
※怪しいBGMを流そう!
ぺらり、ぺらりとページをめくる彼女の手は止まらない。
ページが進むごとに、彼女の瞳から光がだんだんと消えていく。
そして彼女の胸元のペンダントからは、ぴしり、ぴしりと音がし始める。
「さぁ物語は綴られた」
シーン終了
GMが読み上げたら、シーンを終了する。
MD2:ウカリヤの歓待
〈永久氷結の使徒〉 セルシウスを倒した君たちは、ふたたび犬ぞりに乗りウカリヤの屋敷をめざす。さっきまで晴れていた空は、いつのまにかに厚い灰色の雲で覆われており風も強くなってきている。
吹雪き出したのは屋敷に到着するのとほぼ同時だった。
この場面は、依頼の報酬を受け取るとともに、次のミッションのためにPCたちを屋敷へと留まらせるためのシーンだ。以下のセリフは会話の流れの中で必要なものだけを利用すればいいだろう。
シーン終了
ウカリヤとの会話が一段落したら、シーンを終了する。
| PCたちが宿泊も夕食も断り、屋敷を後にするという選択をしたならしょうがない。無理に続けずシナリオはここで終了とてしまおう。 |
MD3:晩餐の場にて
晩餐の準備が整ったとの知らせをうけて、君たちは屋敷の食堂へと向かった。
「とうですかな、我が家自慢の〈料理人〉の作った料理の数々は!」
食堂に君たちを迎い入れたウカリヤが自慢げに鼻をならすと、その横に座る彼の妻と思わしき少しふくよかな女性がにこりと微笑む。
鱒のムニエル、魚介のグラタン、シカ肉のステーキなどなど。よごれひとつない白いテーブルクロスの上に並べられた料理の数々は、確かに彼が自慢するだけあってどれも美味しそうだ。
「さめないうちにどうぞ。是非とも食の先駆者である〈冒険者〉のご感想をお聞かせください!」
ログホラといえば食事、エッゾ(北海道)といえば美味しい料理! ということで食事のシーン。とくに重要なシーンではないが、PCたちが乗ってくるようであれば盛り上げるとログホラらしさが出るかもしれない。
会話が一段落した、もしくはPCたちがリアスに対してなにか言及したら、以下のカットインを読み上げよう。
シーン終了
どちらかのモンタージュを読み上げたら、シーンを終了する。
ミッション『絵本の内容を改変せよ』
君達が本の中に入ると、周囲は紫色に染まり、目玉が幾つも周囲に浮かんでいる。リアスの姿は無く、先程も見た本が中央に置かれている。
※本を無視して周囲を歩き回った場合、一定周期でループして同じ場所に戻ってくる。
本を手に取ったならば、本には中身が書かれている。
自動翻訳も機能しない、その本には挿絵のついたページが4枚、どうしても開かないページが一枚ある。
そのうちの一枚、挿絵があるページを開くと、そのページが光りだす。
そして、君達の周囲にスクリーンのように本の内容が投影される。
このミッションのプレイ方法
ミッション『絵本の内容を改変せよ』は、ラウンド進行ルールを利用して行うミッションである。
このミッションは4ラウンド(=4ページ)で終了する。
このミッションの目的は、最低限どこかのラウンド(ページ)でシナリオ動作〈物語へ介入する〉を成功させることである。
PCたちは4種類のシナリオ動作を繰り返し、〈物語へ介入する〉を成功させるための行動を取ることになる。
またラウンド開始時に、以下のシナリオ動作が全PCに対して使用される。
シナリオ動作(4種類)
この本で綴られる物語の登場人物
ラウンド(ページ)1:他領の侵攻を防げ
雪原に、兵が陣取っている。隣の領地であるウラー子爵の兵たちだ。
<六傾姫>が作り出した混沌により、このエッゾでも領地争いが増えている。
こちらから攻め入ることはしなかったが、ついにオベリの砦までも敵兵がやってきた。兵を展開し対応をするが、この砦に詰める兵は少ない……
その絶望感溢れる砦の中、一人の少女が複数人の騎士を護衛に歩いている。
彼女が出窓へと辿り着くその間にも、ウラー子爵の軍はこちらに攻めだしている。
こちらの兵も戦い始めるが劣勢が続く。
彼女が何やら魔法をため始めている……
彼女の魔法に気づいてか、弓矢や魔法が彼女のもとへも到来する。
彼女の魔法が放たれる。それはとてつもなく強大な雷で、並みいる敵を全て打ち倒す。しかし、ほとんどの味方兵は既にこと切れ、敵兵も砦内に侵入する寸前であった。
「くっ………… 私の力が足りなかったというの…………」
守っていた騎士達も全員が彼女の盾となり、残っているのは彼女だけとなった。
| これから先のページも含め、介入が成功した場合のストーリーに関してはGMとPCで相談しながら創作していくと良いだろう。 |
ラウンド(ページ)2:糾弾される少女を庇え
ウラー子爵の領地侵攻から2月、幾度とあった他領地からの侵攻も落着きを取り戻したころ。
彼女は、円卓の中央に座らされていた。 俯きがちに、暗い顔で、悔しさのようなものをにじませながら……
円卓の周囲では彼女の親戚筋や、領地を経営する者たちが彼女を取り囲んでいる。
その中の一人がゆったりと立ち上がり、周囲を見渡すと、声を上げた。
「先日の戦いにより、分かったことであるが、彼女はアルヴ族だ!我々の敵だ!排除しなくてはならない、敵だ」
彼はあたりを一瞥すると、彼女に向けて、にやりと笑った。
彼女を糾弾する声に、反論は無い。なぜならば、声を上げたのはエイスファスという貴族で、この地域の貴族の中では彼が一番位が高かったのだ。
彼を恐れてか、彼女への恐怖へか、それとも自分の栄華の為か、彼女を助けようとする者はいない、
何もしなければ、彼女は……
彼女がアルヴである事、それは<森羅変転>を経験した貴族たちからすれば恐々す内容であった。
故に彼女は…… 処分されることとなる。
ラウンド(ページ)3:エイスファスJrを助け出せ
彼女の恋人で会ったエイスファスJrは親へとたてついていた。
彼女はアルヴ族であったが、皆のために戦ったのだ、それなのに、断罪し彼女を泣きものにしようなどと、到底彼には受け入れられなかった。
しかし、エイスファス侯爵は彼を縛り上げ、彼女が戦った砦へと監禁してしまった。
彼は、焦っていた。早く彼女の元へ行かなければ、彼女は殺されてしまう。
脱出しようにも外には数人の見張りがおり、此方は武器もなく手足は縛られている。
「どうすればここから出られるのか考えねば……」
エイスは砦から逃げ出すことはできず、そのまま殺されてしまった。
味方を失った彼女も、また窮地に立たされることだろう。
ラウンド(ページ)4:処刑されようとしている彼女を救い出せ
君達の目の前には磔にされた彼女。それを取り巻く貴族達。
アルヴ族の回し者と呼ばれ裏切りの魔女とまで呼ばれた少女の、命が尽きようとしている。
エイスファス侯爵「我ら人族を語り、この領を混乱に貶めた魔女に制裁を!」
彼女に火がつけられようとしている。
リアス「なぜ? どうして、私は今までこの領の為に尽くしてきたじゃない。ナの二、ナゼ……? 助けて、誰か…… 助けて、エイス………」
エイスファス侯爵「残念だったなぁ、息子はもういない」
にたりと目の前の貴族が笑う。
少女に火がかけられる。
少女の命が、炎の中で燃え落ちる。世界を、全ての人を呪いながら。
そして最後のページへ
ミッション終了後、君たちは元の空間へ戻ってくる。
落ちていた本は君達が改変したようになっているが、最後のページより、黒いもやがあふれ出している。
そして、空間からどこからともなく声がする。
「ああ、いやだそんな結末は安易なハッピーエンドなど認められない。私はもっと書きたい書きたい書きたい! もっと力を記憶を、もっと…… もっと……!!」
そういうと声は途切れ、本の最後のページがひとりでに開いていく。
そして、ページから伸びたどす黒い腕が、君達をそのページへと引きづりこんでいった!
オーバーチュアを読み上げ終わったらシーン終了となる。ミドルフェイズの終了にともない、PC全員に【因果力】を1点づつ配布すること。
クライマックスフェイズ
インタールード
ここからクライマックスフェイズとなる。GMは、クライマックスフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
CL1:薄暗いダンスホールへの招待
君達はどこかのダンスホール入口へと引きずりこまれた。
ダンスホールには、幾人かの貴族たちが談笑している。
そこに金髪の少女が奥からダンスホールの中央へやってくる。
「ああ、こんなに楽しそう、私は、私は、こんなに酷い目にあっているのに・・・どうして・・・私もエイスも・・・・そんなのは認めない、私は認めない・・・」
パリン・・・と何かが砕け散る音と共に、彼女の体が、ダンスホールが、黒く染まっていく。談笑していた貴族たちは、闇からそり立った陰に刺し貫かれ、ダンスホールを赤く染めていく・・・
戦闘準備
次の戦闘シーンは、ミドルフェイズでの戦闘に比べて手ごたえのあるものになる。[準備]タグの特技やアイテムの使用をうながし、万全の状態で戦闘に挑めるようにしよう。
また、使用するエキストラパワーについても説明すること。
[偵察]タグを持つ行動に成功したPCがいたなら、以下のカットインを読み上げること。
シーン終了
戦闘の準備が整ったら、シーン終了となる。
インタールード
次はいよいよ戦闘シーンとなる。使用するエンカウントシートやマーカーなどを用意しよう。
CL2:ミラルレイクの自動書記
バトル『ミラルレイクの自動書記』
この戦闘の目的はエネミーの殲滅ではなく、以下2つのEXパワーを使用し、できるだけ多く〈砕けた心を回収〉した後に、〈纏めた心を押し込む〉ことになります。
全滅もしくはボスが[死亡]した場合、PCたちの敗北となります。
| PCたちにボスのHPがかなり低いこと。倒さないほうがいいことを説明すること!! |
この戦闘で使用するEXパワー
エンカウントシート(ダンスホールでの戦闘)
| A | B | C | D | E | F | G | H | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | ||||||||
| 2 | ↓ | ↓ | ||||||
| 3 | 呪い | 呪 | 呪 | 呪 | ||||
| 4 | 呪 | 呪 | 呪 | 呪 | ||||
| 5 | → | 呪 | 呪 | 呪 | 呪 | ← | ||
| 6 | 呪 | 呪 | 呪 | 呪 | ||||
| 7 | ||||||||
| 8 | 初期 | 初期 |
エネミーの配置数はPCの人数によって調整すること。砕けた心の周辺にエネミーが配置すること。
4人 ボス+イヴィルアサシン2
5人 ボス+イヴィルアサシン2+イヴィル召喚術死
6人 ボス+イヴィルアサシン2+ドリームインプ2+イヴィル召喚術死
シーン終了
戦闘に勝利したら、シーン終了となる。倒したエネミーのドロップ品を入手するのを忘れないようにしよう。
また、冒険者たちは、「財宝表」のいずれかの欄(PC人数×1)回ぶんの財宝を見つける。財宝表ロールを行うこと。魔法素材、換金アイテムのどちらで振るかはプレイヤーが自由に選択してよい。
エンディングフェイズ
インタールード
ここからはエンディングフェイズとなる。GMは、エンディングフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
エンディングは、すべてのフェイズの中でも比較的変更が容易な部分である。エンディングの目的は物語を終わらせ、プレイヤーに満足をしてもらうことだからだ。
ミラルレイクの自動書記
君達が砕けた心を押し込むと、少女から光があふれ出す、その光はこの本を包み込み、君達と少女は元居た部屋へと戻ってくる。
そして、気づけば君達の後ろに誰か立っている。
「ふふふ、無事戻ってこれたようですねぇ、よかったよかった」
そう言うのは、ぼろいマントに頭冠をしたひょろい男、〈ミラルレイクの賢者 リ=ガン〉だ。どうやら彼は、怪しい魔力を感じてここまで来たらしい。
「いやぁ大変な目にあいましたねぇ。これはミラルレイクの自動書記。物語を紡ぎ、作り出す悪魔を封じた書物です。先代がどこかへやってしまっていたのですが、見つかってよかった」
むろん渡してもらえますよねぇ? みたいな顔をして本を手に取った彼は、割れたペンダントを見て「修復、始めますかね……」といいつつ君達が依頼で持ってきたアメジストを取り出し、何事かを唱えペンダントに加工してしまう。
「これで、もう少しすれば彼女も目覚めるでしょう。基本的にはあまり影響はないと思いますが……」
10分ほどたつと彼女が目を覚まし、
「ん、私は…… アリス? ……いいえ、私は私。ありがとうございました、”私”を助けてくれて」
と君たちに告げる。
ウカリヤ達はたいそう喜び、今度こそ、君達はウカリヤ亭での宴と休息を得る。
なんか変な賢者も混じっているが……
シーン終了
PCたちのロールプレイが一段落したら、このシナリオは終了となる。
エンディングフェイズが終わったら、メインプレイを終了し、アフタープレイに移ること。
アフタープレイ
「アフタープレイ」にしたがってアフタープレイを行なう。
このシナリオで配布するログチケットは以下のとおり。
上記にくわえて、セッションに最後まで参加したプレイヤーとGMには「因果力ゲット」が1枚ずつ配布される。さらに、活躍したPCのプレイヤーには「因果力ゲット」を追加で1枚配布しよう。
この「因果力ゲット」配布は優れたプレイヤーを見つけ出すための措置ではない。その日のプレイを振り返って互いの健闘をたたえるためのものである。ぜひ全員の好プレイを思い出して、チケットを配布しよう。
セッションの終了
すべての処理が終わればセッションは終了となる。これにて今回の冒険は幕を閉じた。次なる冒険のためにいまは一時の休息としよう。お疲れ様でした!
データセクション
シナリオに登場するオリジナルのエネミーデータ、プロップデータを記載する。ディベロッパーはこのエネミーデータを他のシナリオに使用してもよい。