ジャガイモの騎士団

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このシナリオはCR2のPC用にデザインされている。
プレイヤー人数は3~6人対応、推奨は4人となる。プレイ時間は3~4時間ほどであり、この種のシナリオとしては中小規模のボリュームを持っている。

オンラインでのセッションの場合は、さらに時間がかかるため、通して遊ぶ場合はイベントごとに一区切りし2~3回に分割して遊ぶ事を検討しよう。

ミッションや戦闘のマップなどはこちらのURLにまとめられています。
http://kimipuro.sakura.ne.jp/LHTRPGs0201_PotatoKt.zip

このシナリオは、2016年夏のコミックマーケット90より頒布している『アキバの街のGM出張版2016夏』に封入されている8本の内の1つです。
興味がありましたらこちらに委託されていますので、ご参照ください。

GM向け情報

シナリオ背景

年が明けて雪解けも近い2・3月頃。PCたち一行は、エッゾ帝国のススキノに滞在している。
〈大災害〉当初、首都ススキノは武装化した無法者〈冒険者〉の集団に制圧されていた。しかし、アキバを離れた戦闘ギルド〈シルバーソード〉によって環境が随分改善されている。
PCたちは〈シルバーソード〉の料理人フェデリコから、北西に2日程の場所にあるシリノツ村に出没する〈灰斑犬鬼〉の討伐を依頼される。〈シルバーソード〉のメンバーたちはススキノを防衛する別のレイドに参加するため手が離せないでいたのだった。
ジャガイモ畑に罠を張り、被害を増やさないように〈灰斑犬鬼〉を撃退すればシナリオクリアとなる。

PC番号およびシーンプレイヤーの扱い

このシナリオでは、PC番号を使用せず、またシーンプレイヤーも指定しない。GMは必要であれば任意にシーンプレイヤーを指定してもよい。

プリプレイ

ここからはプリプレイの情報を記載する。プレイヤーたちにハンドアウトを渡したら下記の「今回予告」を読み上げよう。その後は手順に従ってキャラクターを作成し、難易度を選択しよう。

今回予告

〈シルバーソード〉の料理人、フェデリコだ。よろしくな。
悪いが近くの村で出没している〈灰斑犬鬼〉討伐を頼めねぇか?

――ジャガイモ畑に防衛線を構築せよ!

ログ・ホライズンTRPG『ジャガイモの騎士団』

 魂の翼持つ〈冒険者〉たちよ、地平線の彼方に守るべき大地を刻め!
――メシは期待してイイぜ。

レギュレーション

このシナリオは以下の環境で遊ぶことを想定して作成されている。GMの決定した難易度によって【因果力】が増減するため忘れず反映すること。

使用ルール

  • 『ログ・ホライズンTRPGルールブック』

  • 『ログ・ホライズンTRPG拡張ルールブック』

GMが許可するのであれば「ログホラ・ウェンズデイ」や「セルデシア・ガゼット」の追加データを使用してもよい。

推奨キャラクター

このシナリオはCR2のキャラクター3人から6人を対象に遊ぶことを想定している。
既にいくつかの冒険を経験したプレイヤーがCRを上昇させた環境を念頭に置いているが、新たにハイコンストラクション、もしくはリコンストラクションでキャラクターを作成してもよいだろう。
4種類の「アーキ職業」のキャラクターが全て揃うようにすることを強く推奨する。プレイヤーの人数が少ないときは、「戦士職」と「回復職」のキャラクターを優先すること。

おすすめサブ職業

このシナリオには、畑を防衛するミッションが存在する。
このミッションに置いてボーナスを得られるサブ職業は以下の通りだ。プリプレイの際に参考にしてほしい。

〈狩人〉〈機工師〉〈軍師〉〈斥候〉〈探検家〉〈罠師〉

状況の解説

PCの立場

PCたちは全員、エッゾ帝国のススキノに滞在している。〈シルバーソード〉の料理人フェデリコから、北西に2日程の場所にあるシリノツ村に出没する〈灰斑犬鬼〉の討伐を依頼される。

場所的に問題があるなら、舞台をマイハマ近郊にしてNPCをフェデリコからにゃん太班長に変更しても良い

ユニオンの結成

このシナリオではPCたちは先の問題を解決するべく一緒に冒険をしてきた仲間である。PCが希望するならば、「ユニオンの取得(ルールブックP76)」および「セッション中のパーソナルファクター取得(ルールブックP286)」に従ってこれらを取得してもよい。

使用するEXパワー

このシナリオではPCには専用EXパワーは存在しない。

セッション難易度

以下の難易度から1つ選択する。そのとき『ログ・ホライズンTRPG』未経験者がプレイヤーに含まれているのであれば「難易度:イージー」を選ぶこと。

イージー

PC全員の【因果力】+1

ノーマル

特になし

ハード

GM用【因果力】+PC人数と等しい数

オープニングフェイズ

GMはメインプレイとオープニングフェイズの開始を宣言し、次のシーンのシーン予告をすること。

インタールード

シーン予告の内容は、次のシーンのシーン定義を目的から順番に読み上げるとよい。プレイヤーからのシーン要望が無ければ、そのまま次のシーンを開始する。
シーン予告とシーン要望の確認は以降のインタールードでも毎回行なうこと。また、このシナリオでは、基本的にすべてのシーンにPC全員が登場する。GMはこれもプレイヤーに伝えよう。

GMは下記、地域情報のコラムも一読すること。

ススキノ

日本サーバーにおける第三のプレイヤー都市。
〈エッゾ帝国〉西部、イスカル地方に築かれた〈エッゾの帝都〉に存在する。城塞都市風のアートデザインを持っている。エッゾにおける〈冒険者〉の拠点であり、同時に〈巨人族〉の侵攻を食い止めるための防衛基地としての性格も持つ城塞都市。
現地民のあいだで以前から食されているエッゾ芋は〈冒険者〉にも人気があり、バター焼き、味噌汁などさまざまなメニューが生まれている。
リアルの北海道札幌市にあたる。

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シーン1「悩める銀剣料理人」

シーン種別

シネマティックシーン

解説

フェデリコからジャガイモ畑の防衛を依頼され
るシーン。

目的

依頼を請ける。

シーンが始まったら「オーバーチュア」を読み上げ、シーン開始時の様子を描写しよう。以降のシーンも、開始したらまず「オーバーチュア」を読み上げること。

「モンタージュ」には、シーンが変化した描写とそれを読み上げるべきタイミングが記載されている。これは厳密なものではないので、GMはPCたちの反応を見つつ、ロールプレイが一段落したなどの区切りの良い場面で「モンタージュ」による変化の描写を行うとよい。以降のシーンでも同様にプレイをすればよいだろう。

オーバーチュア

キミたちが常宿で食事を取っていると、宿の主人から来客を告げられる。非常に難儀して君たちの力を借りたいとのことだった。承諾を得ると、いかにも熟練者と思しき狐尾族の髭面の青年がやって来た。
来客は大手戦闘ギルド〈シルバーソード〉の盗剣士料理人、フェデリコと名乗る。落ち着いた物腰はいかにも信頼出来そうに見える。
PCたちはフェデリコに椅子を勧め、詳しい内容を聞くことにした。

“料理は新米、レイドは熟練”フェデリコ

NPC 狐尾族 男性 盗剣士 料理人 武人 シルバーソード

▼解説
〈シルバーソード〉古参プレイヤーの男性〈狐尾族〉でレベル95。
 髭面だが見た目によらず付き合いやすい人物。
 愛剣のフランベルジュ〈ムスペルの吐息〉によって繰り出す得意技は〈ワールウィンド〉
 〈奈落の参道〉の大規模戦闘では、シロエ達と同じ第二パーティのメンバー。メイン料理人であるボロネーゼ親方の負担を軽減するためにサブ職を料理人にしている。現実世界では新米社会人。

▼セリフ
「――気をつけろ、足元だ!」
(嫌いな奴とは友だちにはなれないけどさ、戦友は嫌いなままじゃいられないよ)

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PCたちはススキノでのんびりと戦いの傷を癒そうと惰眠をむさぼったりしている。
ひととおりロールプレイが終わったところで、来客を受ける。
GMは「銀剣の料理人」を一読すること。
フェデリコはこのような背景でPCたちの助力を求めている。彼らとPCたちを会話させよう。

銀剣の料理人

ここでは〈シルバーソード〉の料理人フェデリコとの依頼と相談のシーンに関するアドバイスをまとめる。彼はシナリオの中心的なNPCなので事前に把握しておくと良い。

銀剣の料理人の背景

彼は新しいホームであるススキノを守りたいと思っている。しかし、ススキノに存在する戦力では強力なレイドに対抗できる戦力が〈シルバーソード〉しか存在しないため、他の簡単なクエストにまで手が回らないでいた。

モンタージュ:食糧難のおそれアリ

「〈シルバーソード〉の料理人、フェデリコだ。よろしくな」
「ススキノから北西に2日程の場所にあるシリノツ村(リアルの新篠津村に位置する)で〈灰斑犬鬼〉が出没しているらしい」

「シリノツ村は美味いエッゾ芋――つまり、ジャガイモの生産でススキノの重要な食料供給拠点の一つなんだ」
「このままじゃススキノはいずれ食いっぱぐれる事になるが、俺たちは別のヤバいレイドをしなきゃならん」

「悪いんだが〈灰斑犬鬼〉を頼めねぇか? 1人100G、ドロップは好きにしろ。礼と言っちゃなんだがメシは期待してイイぜ。詳しくは現地のバロン村長に聞いてくれ」

GMはあくまでも冒頭のつかみとして、ほのぼのとした雰囲気と演出でPCたちにロールプレイさせて欲しい。
そして、大きなレイドクエストの後方支援としてのシナリオであることを示唆し、後のNPCたちが信頼できる人物であると誘導するべきである。

シーン終了

PCたちが依頼を請けたところで、シーン終了となる。
オープニングフェイズを終了し、ミドルフェイズに移行すること。

ミドルフェイズ

インタールード

ここからはミドルフェイズとなる。GMはミドルフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。オープニングフェイズが終了したので、各PCには【因果力】1点づつを配布しよう。
ミドルフェイズにおいてPCたちはいよいよ事件の細部に関わっていく。

シーン2「エッゾの白き道」

解説

PCたちがシリノツ村へ向かうシーン。

目的

エッゾを旅する。

このシーンはシリノツ村へ向かうシーンだ。

オーバーチュア

イースタルと違ってエッゾは未だ雪解け前であり非常に寒い。冒険者の頑丈な身体でなければつらいところだろう。

シリノツ村への旅

PCたちがシリノツ村への旅を開始する。
ひととおりロールプレイが終わったところで、『2回』の『エッゾ探索表』(CR2×5+2D)をロールする。
同じ結果が連続して出た場合は、GMの許可を受けた上で、2回目を振り直しても良い。

エッゾ探索表(CR2)

出目 アイテム

12

リスの足跡
寂れた林にリスの足跡を発見する。PCの代表者は「難易度:9」を目標に[操作判定]を行うこと。
成功した場合罠を仕掛けて捕え、リスの皮[換金](20G)を2つ得る。
PCたちにサブ職「狩人、探検家、料理人」のいずれかがいればエッゾ料理チタタプを作り、PC全員の[疲労]を-10してもよい。

13

氷の雨
エッゾの雨は冷たい。先を急ぐキミたちは、肌を刺すような雨に耐えつつ荒野を進む。
PC全員は[疲労:10]を受ける。

14

フキの林
林を歩いているといつの間にか木々がなくなり、そのかわりに3m以上の大きさのフキがたちならんでいた。
フキの下では小さな精霊たちがおり[食料]を求めている。
[食料]アイテムを渡したPCはかわりに【因果力】1点を得る(ひとり1つまで)

15

魔の霧
いつの間にか立ち込めた濃い霧が視界を奪う。霧のどこからか、あなたたちの名前を呼ぶ声が……
PC全員は2Dをロールすること。もっとも数値が小さいPCは【因果力】1点を失う。

16

ご一緒してもよろしいですか?
エッゾの珍しい生物を調査中の〈大地人〉学者に出会った。
GMやPLが希望するなら、リ=ガンと出会ったことにしてもよい。
彼のフィールドワークを手伝うPCは「ログチケット:アザーゲット」1枚を消費してコネクションを取得することができる。
関係は「興味」または「取引」となる(どちらかをPCが選択)。

17

銀盤上の乱戦
凍り付いた池を渡っている途中、スケート靴を装備した雪ゴブリンの部隊が襲ってきた。
氷上を巧みに滑りながら攻撃してくる奴らに手を焼いたが、仲間たちとの連携によって君たちは勝利する。
PC全員は【因果力】1点を失い、戦利品として全体で70Gを得る。

18

死の館へようこそ
吹雪をしのごうと駆け込んだ館はアンデッドの巣窟となっていた。
慌てて逃げ出す君たちの背後から、アンデッドたちが追いかけてくる。しんがりを務めるPC1名を相談して決めること。
しんがりのPCは[疲労:20]を受け【因果力】1点を失うが、
パーティは追撃を振り切って安全な場所まで逃れることができる。

19

雪ゴブリンの根城
君たちは、洞窟に巣食っていた雪ゴブリンを討伐した。
辺りには奴らがため込んだガラクタが散乱している。大半は価値のないものだが、中には有用なものもあるかもしれない。
PCの代表者1名は「難易度11」を目標に[知覚判定]を行う。この判定は[偵察]タグがついているかのように扱うこと。
〔判定成功〕ガラクタの山から銀製の食器を見つけた。きれいに洗えば100Gで売却することができる。
〔判定失敗〕何も得られない。
〔サブ職:怪盗、鑑定師〕判定に+2。

20

霧の森出現
突如として現れた霧の森に巻き込まれる。幸い凶猛な巨人族に遭遇する事はなかったが、
森を抜けるのに手間取ってしまいPC全員は[疲労:20]を受ける。
PCたちにサブ職「狩人、辺境巡視、斥候、探検家」のいずれかがいれば受ける[疲労:20]は[疲労:10]で済む。

21

川のせせらぎ
小さな川を見つけた。水中には何匹か魚もいるようだ。
PC全員は2Dをふること。一番低い出目のPCは魚をのぞき込んでいて水に落ちてしまう。
のぞき込んでいたPCを助けるPCがいた場合、のぞき込んでいたPCは助けてくれたPCにコネクションを取得する。
関係は「感謝」か「友情」となる(PCが選択)
このコネクションはアフタープレイで消滅するが「ログチケット:アザーゲット」1枚を消費すれば維持しても良い。

22

われら化石発掘団
古代生物の骨や化石が数多く埋まっている地層で発掘を行う。何が見つかるかは運しだいだ。
PCたちは【因果力】を好きなだけ消費して[消費した因果力]個のダイスを振ってもよい。
ダイスの合計値が3以上ならPCたちは利益「赤熱の小爪[コア素材](50G)」1つを得る。
8以上でさらに「古代魚の化石[換金](50G)」1つを得る。
13以上でさらに「幻翼の宝珠(P222)」1つを得る。

モンタージュ:さむいつかれたはらへった。

イースタルと違ってエッゾは未だ雪解け前であり非常に寒い。冒険者の頑丈な身体でなければつらいところだろう。風は寒く、川は凍り、モンスターが出る散々な旅だっただろうか?
それとも、精霊に出会い、賢者と語り、宝物を発見する面白楽しい旅だっただろうか?
それらは全て、ダイスの女神様の思し召しである。

シーン終了

PCたちが『イースタル探索表』の結果を受けたあと、シリノツ村に到着したらシーン終了となる。

インタールード

GMは、次のシーンがシリノツ村の村長から、詳細を聞き、ミッションの解説を受けるシーンと説明しよう。

シーン3「被害は甚大なんです」

シーン種別

シネマティックシーン

解説

シリノツ村の村長から詳細を聞くシーン。

目的

ミッションの説明を受ける。

このシーンはシリノツ村の村長たちから、詳細を聞き、ミッションの解説を受けるシーンだ。

オーバーチェア

シリノツ村までやってきたPCたちは村長のバロンにフェデリコから依頼を受けて来たと伝える。

PCたちは2日間のエッゾの旅を終えてシリノツ村に到着した。ひととおりロールプレイが終わったところで、シリノツ村の村長バロンの面談を受ける。
GMは下記「モンタージュ」を一読すること。
村長のバロンはこのような背景でPCたちの助力を求めている。彼とPCたちを会話させよう。

モンタージュ:もうカンベンして下さい。

バロン「ようこそいらっしゃいました、シリノツ村の村長バロンと申します。ご足労頂き感謝しております」
「えぇ〈灰斑犬鬼〉が出没するのは今年の収穫が終わった年明けから。これでは新物の作付けが出来ないのです」
「奴らがどこから来ているかは分からないのです、偵察に割ける人員も戦力も無いものですから」
「芋畑を囮に罠を張るのが良いかと。ですが、既にかなりの被害が出てまして。せめて半分でもお守りください」

(PCたちが依頼を了承したら)
バロン「何卒宜しくお願い申し上げます」
バロンから話を聞くと〈灰斑犬鬼〉のねぐらは不明で、畑で罠を張って待ち受けるしかないらしい。
しかしジャガイモ畑をなるべく傷付けないように頼まれる。この村の特産ジャガイモはすでに十分な被害を受けているのだ。

シーン終了

PCたちが村長の説明を受け、芋畑に罠を張る準備を終えたところでシーン終了となる。

インタールード

次のシーンは防衛準備を行うミッションとなる。GMはミッションの開始をプレイヤーに宣言しよう。

シーン4「備えよ常に」

シーン種別

アブストラクトシーン(ミッション)

解説

PCたちが直接事前に戦場へ罠を張るシーン。

目的

ミッションの結果を記録する。

『戦場マップに直接影響を与える』ミッションのアブストラクション(抽象)シーンだ。
『備えよ常に』は比較的小型のミッションだ。
ミッションの結果は後の戦闘に重要な影響を与える。
GMはこのミッションについて、作戦重視で和気藹々と遊んでもらうことを心がけるべきだろう。

オーバーチュア

君たちはバロン村長に案内されて村から程近い芋畑にやって来た。収穫後に新しく種芋を植えようとしていたところを〈灰斑犬鬼〉に荒らされたらしい。

ミッション『備えよ常に』

『シリノツ村』のジャガイモ畑を防衛することになった君たちだが〈灰斑犬鬼〉の討伐に向けて、芋畑を囮に迎撃しなければいけない。まずはこの畑に幾つかの罠を仕掛けて事前準備することになった。

このミッションのガイダンス

このミッションは3ラウンド(4人パーティなら12回行動)で終了する。プレイ時間は30~60分を想定している。

PC人数による調整

PCが3人、もしくは5人・6人の場合は『全体のシナリオ動作が12回』になるよう(3人なら4ラウンドなどに)調整する事。

このミッションのプレイ方法

「ミッション:備えよ常に」はラウンド進行ルールを利用して行うミッションである。このミッションではエンカウントシート「郊外の芋畑」(クライマックスフェイズ参照)を使用する。
このミッションの目的は、後の戦闘マップを優利にするため、『芋畑』に罠を仕掛けることである。
PCたちは2種類のシナリオ動作を繰り返し、戦闘に向けての備えを入手する。このミッションにおける1ラウンドは10~15分程度とする。

ミッションの始まる前に

このミッションでは「警戒カウンター」と、「落とし穴カウンター」を用いる。実際には行為判定の成功数をカウントできればそれで良い。

このミッションで役に立ちそうなサブ職

〈狩人〉〈機工師〉〈軍師〉〈斥候〉〈探検家〉〈罠師〉

シナリオ動作(2種類)

早期警戒

シナリオ動作

  • タイミング メインプロセス

  • 判定 基本(運動or知覚/11)

襲撃に備え、辺りを警戒する。この行動は[偵察]タグを持っているかのように関連特技の恩恵を受けてもよい。
〔判定成功〕[疲労:5]をうけ、[警戒カウンター]を+1する。
〔判定失敗〕[疲労:5]をうける。
〔サブ職:斥候、傭兵、辺境巡視〕この行動の判定に+2する。

落とし穴を掘る

シナリオ動作

  • タイミング メインプロセス

  • 判定 基本(操作or解析/11)

襲撃に備え、落とし穴の罠を作成する。
〔判定成功〕[疲労:5]をうけ、[落とし穴カウンター]を+1する。
〔判定失敗〕[疲労:5]をうける。
〔サブ職:機工師、軍師、罠師〕この行動の判定に+2する。

勝利条件と敗北条件

このミッションそのものには、直接の勝利条件も敗北条件も存在しない。
しかし、その結果はクライマックスフェイズの戦闘にて重大な影響を与える。

カウンターの効果

[警戒カウンター]

[警戒カウンター]1つにつき、次の戦闘の最初のラウンドのみPC全員の【行動力】は+1される。

[落とし穴カウンター]

[落とし穴カウンター]1つにつき、戦闘マップにプロップ【落とし穴】を配置することができる。

落とし穴を配置しよう

規定のラウンド数までプレイが終了したら、エンカウントシート上に[落とし穴カウンター]の数だけ落とし穴を配置しよう。
GMはエンカウントシート「郊外の芋畑」(クライマックスフェイズ参照)を提示し、10分程度の協議で配置場所を決めるようプレイヤーに宣言すること。

GMは退席するなり(オンラインセッションであれば別チャットで相談してもらうなど)して、落とし穴の位置がわからないようにすること。
また、戦闘では GMはPCの設置し【落と穴】は見えていなものとしプレイよう。

プロップデータ抜粋

落とし穴

プロップ 地形 トラップ 人工

  • 探知難易度

  • 解析難易度

  • 解除難易度

〔接触〕対象は「難易度11」の[運動判定]を行う。
〔判定失敗〕7点の直接ダメージと[硬直]を受け、残りの移動を失う。

ミッションが終了したら

PCたちには結構な数の[疲労]が蓄積されているはずだ。この先には戦闘シーンが待っているため、レストタイムを設けて[疲労]を回復させると良いだろう。

モンタージュ:PCだってGMに罠を仕掛けたい!

(十分に準備を整えた)
バロン「よろしうございます。あとは奴らを待ち受けるだけですね、よろしくお願い致します」

シーン終了

PCたちが罠を張り迎撃の準備を整えればシーン終了となる。ミドルフェイズの終了にともない、PC全員に【因果力】を1点づつ配布すること。

クライマックスフェイズ

いよいよクライマックスフェイズである。ここでプレイに休憩を挟むと良いだろう。

インタールード

ここからクライマックスフェイズとなる。GMは、クライマックスフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
ここからは〈灰斑犬鬼〉を狩る展開となる。次のシーンはブリーフィングだ。

シーン5「ノールが来たぞ!」

シーン種別

ブリーフィングシーン

解説

エネミーとの戦闘に備え、PCたちが準備を整えるシーン。

目的

偵察や事前準備を行い戦いの準備を整える。

戦闘準備

次の戦闘シーンは、手ごたえのある戦闘になる。[準備]タグの特技やアイテムの使用をうながし、万全の状態で戦闘に挑めるようにしよう。

オーバーチェア

バロン村長「奴らがやって来ましたぞ、ご案内します!」
寒空の中を〈灰斑犬鬼〉どもがやってくる。
獲物を求めて来たのは人か魔物か。

〈灰斑犬鬼〉たちは自然環境の中に慣れているかも知れないが、冒険者たちはそうとは限らない。戦闘を優利にするアイテムか特技が無ければ苦戦は必須だろう。用意があるなら必ず使うべきだ。
バロン村長からの説明を受けながら戦闘準備を行ったことにすると雰囲気が出るだろう。

[偵察]タグを持つ行動に成功したPCがいたなら、以下のカットインを読み上げること。

カットイン:[偵察]成功

寒風に目を凝らすとモンスターの影が確認できた。
〈灰斑犬鬼〉たちの醜い身体が畑を荒らそうと鼻息を鳴らしてやって来ている!

モンタージュ:狩るか、狩われるか?

バロン村長「来ましたな。場所はこちらになります、何卒よろしくお願いします」
バロン村長「それでは私は隠れていますので。準備は良ろしいですかな?」

シーン終了

PCとGMの戦闘準備が完了したなら、シーンを終了する。

インタールード

次は『郊外の芋畑』にて獲物たちとの戦闘シーンとなる。使用する戦闘マップなど、戦闘に必要なものを用意しよう。次のシーンは特殊なプロップが適応される。処理を間違えないよう注意しよう。

シーン6「踏み潰される前に」

シーン種別

戦闘シーン

解説

〈灰斑犬鬼〉と戦う戦闘シーン。

目的

エネミーを倒す。〈灰斑犬鬼〉が残り一体になったところで撤退を開始する。全滅させても良い。

オーバーチュア

〈冒険者〉たちは道路上に整備された芋畑を荒らそうとしたモンスターを見つける。
手前にはまだ無傷の芋畑が控えているが、森の奥からくるのは時間の問題だ。事前に張り巡らせた罠が頼りになるだろう。
自分たちが『芋畑』を荒らさないよう気をつけながら一歩踏み込んだ。動きを制限された状態での一筋縄ではいかない戦いが待っていた。

GMへのアドバイス

プロップ自身がヘイトを持った『芋畑』によってPCの行動を著しく制限され、高いヘイトを要求されるマップである。エネミーだけでなく、自分たちが必要以上に『芋畑』を破壊しないように気をつけよう。

CR2になればCR1よりも格段に能力が向上しているのが分かるだろう。脅威が様々な形で立ちはだかるようになって、新しい体験ができてこそのCR上昇でもある。成長した対応能力を十分に発揮させてみよう。

バトル『踏み潰される前に』

村人たちの『芋畑』に侵入した、モンスターを撃破する戦闘である。ただし、プロップ『芋畑』は半分未満(25ヶ所中12ヶ所)にしてはいけない。可能な限り守ること。
GMはエネミーの戦力が覆せないと判断した時に戦闘終了しても構わない(おそらく、〈フクロウ熊〉が撃破された後、〈灰斑犬鬼〉が残り1体程度になったぐらいだろう)。

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プロップ一覧

芋畑

プロップ 空間 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

このプロップはヘイト2を持っている。〔接触〕対象はプロップ『しげみ』になる。
戦闘終了後、残った『芋畑』1つにつき、10Gを手に入れる。
◆特殊敗北条件:『芋畑』が半分未満(12ヶ所以下)になる。

しげみ

プロップ 空間 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

〔接触〕対象は[軽減(至近以外からの攻撃):3]を得る。
この効果はこのプロップから離れるまで持続する。

森林

プロップ 地形 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

〔接触〕対象は、至近以外からの攻撃に対する[防御判定]に+1Dされる。また、対象が行なう至近以外への攻撃の[攻撃判定]に-1Dされる。
この効果はこのプロップから離れるまで持続する。

落とし穴

プロップ 地形 トラップ 人工

  • 探知難易度

  • 解析難易度

  • 解除難易度

〔接触〕対象は「難易度11」の[運動判定]を行う。
〔判定失敗〕7点の直接ダメージと[硬直]を受け、残りの移動を失う。

地面

プロップ 空間 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

何の効果も無い地形。

エネミー一覧(識別前)

フクロウ熊 《オウルベア》

ランク:2 幻獣 暗視

  • 行動力

灰斑犬鬼の遠吠え使い 《ノール・ロアラー》

ランク:2 暗視 人型 ノール

  • 行動力

灰斑犬鬼の錆剣持ち 《ノール・ラスティソード》

ランク:2 暗視 人型 ノール モブ

  • 行動力

エネミー一覧(識別後)

フクロウ熊 《オウルベア》

ランク:2 幻獣 暗視 識別難易度:7[識別済]

  • ヘイト倍率 ×1

  • 行動力

  •  物理防御 < 魔法防御

▼特技
《熊刀爪》_[白兵攻撃]_メジャー_対決(5+2D/回避)_単体_至近_対象に[16+2D]の物理ダメージを与える。〔マイナー〕対象に[硬直]を与える。この[硬直]は通常の方法では解除されず、対象とこのエネミーが別々のSpに離れた時のみ解除される。

《森の梟雄》_ダメージ直前_単体_2Sp_ラウンド1回_このエネミーは[ダメージ適応ステップ]でこのエネミー以外の対象が受けるダメージをかわりに受ける。対象はダメージを受けることはない。また、この効果で身代わりとなって受けるHPダメージを-5する。

灰斑犬鬼の遠吠え使い 《ノール・ロアラー》

ランク:2 暗視 人型 ノール 識別難易度:5[識別済]

  • ヘイト倍率 ×2

  • 行動力

  •  物理防御 < 魔法防御

▼特技
《屍肉あさりの犬鬼》_常時_このエネミーは[弱点(ヘイトトップからの攻撃):5]を持つ。

《ハウルウェーブ》_[魔法攻撃][精神]_メジャー_対決(3+3D/抵抗)_単体_4Sq_対象に[23+2D]の物理ダメージを与える〔マイナー〕このエネミーは攻撃後1Sq[通常移動]してよい。〔対象:放心、硬直、萎縮〕ダメージロールに+5する。

《犬鬼の待ち伏せ》_シーン登場時に自動的に使用する。すべての[防御判定]に+1Dを得る。 この効果はCSとして扱い、登場時のSqにとどまり攻撃をしない限り持続する。

灰斑犬鬼の錆剣持ち 《ノール・ラスティソード》

ランク:2 暗視 人型 ノール モブ 識別難易度:3[識別済]

  • ヘイト倍率 ×2

  • 行動力

  •  物理防御 > 魔法防御

▼特技
《屍肉あさりの犬鬼》_常時_このエネミーは[弱点(ヘイトトップからの攻撃):5]を持つ。

《犬鬼の殺到》_[移動]_ムーブ_直後のマイナーを失う_シナリオ1回_4Sq以内のヘイトトップの対象を選ぶ。対象のいるSqまで[即時移動]する。

《アイアンソード》_[白兵攻撃][剣]_メジャー_対決(11[固定]/回避)_単体_至近_ 対象に38点[固定]の物理ダメージを与える。〔対象:放心、硬直、萎縮〕ダメージロールに+5する。

配置位置
A7

PC初期配置

B2

〈灰斑犬鬼の錆剣持ち〉登場

C3

〈灰斑犬鬼の錆剣持ち〉登場

D4

〈灰斑犬鬼の錆剣持ち〉登場

F2

〈灰斑犬鬼の錆剣持ち〉登場

F4

〈灰斑犬鬼の遠吠え使い〉登場

G7

〈フクロウ熊〉登場

人数による調整

PCが3人の場合はC3の〈灰斑犬鬼の錆剣持ち〉を削除する。
PCが5人の場合はH7に〈フクロウ熊〉1体と、A1に〈灰斑犬鬼の錆剣持ち〉を1体追加する。
PCが6人の場合はE3、F3に〈灰斑犬鬼の遠吠え使い〉を1体づつ追加する。

難易度によるEXパワー

高難易度により潤沢なGM用【因果力】がある場合、以下のEXパワーを用いることを検討しよう。

エネミーHP強化

EXパワー GM 調整

コストとして5点以下の【因果力】を消費する(最低1点)。このシナリオに登場する[レイド][ボス][モブ]タグを持たないエネミー1体の【最大HP】を+[エネミーの【STR】×3×(コストとして消費した【因果力】)]する。

エネミーヘイト倍率強化

EXパワー GM 調整

コストとして【因果力】2点を消費する。このシナリオに登場するエネミー1体の「ヘイト倍率」を+2する。

戦闘中のマスタリング

〈灰斑犬鬼〉はヘイト量に従って『芋畑』を破壊しながらPCがいるSqを目指して移動し、〈フクロウ熊〉は同じくヘイト量に従って『芋畑』を破壊しながら〈灰斑犬鬼〉との合流を図るだろう。

この戦闘ではPCたちのヘイト量によっては〈灰斑犬鬼〉たちは『芋畑』の破壊を優先する可能性が高い。

他の戦闘マップであれば程々のヘイト量を戦士職が維持した上で迎え撃てば良いという傾向がある。
しかし、この戦闘マップでは、◆特殊敗北条件:『芋畑』が半分未満(12ヶ所以下)になる。があるため、『芋畑』のヘイト2を常に越えていなければならない。そのため、早々に、かつ、率先して前に出る必要があり、状況如何によっては他職が二正面作戦で『芋畑』を守る擬似タンクを務めなければならないだろう。

とはいえ、PCたちの移動で却って『芋畑』を破壊しすぎてしまう可能性もある。エネミーが通る導線を作る作戦が有効だろう。事前に配置した落とし穴に誘導できれば良いが逆に自分たちが落ちないよう注意すべきだ。

このジレンマがこの戦闘の醍醐味と言える。GMはPCたちが未だ戦闘に不慣れでヘイト管理に不安を感じるようなら、エネミー配置後に上記の戦況の流れを説明してしまっても構わない。

戦闘の終了

エネミーの戦力がPCたちにこれ以上の損害を与えるのは難しいと、GMが判断した時点(おそらく、〈フクロウ熊〉が撃破された後、〈灰斑犬鬼〉が残り1体程度になったぐらいだろう)で戦闘終了としても良い。
クライマックスフェイズは終了し、エンディングフェイズに移行する。

モンタージュ:戦闘終了!

ぐぎゃー。〈灰斑犬鬼〉たちは断末魔の咆哮と共に倒れ、あるいは、悔しさ交じりの悲鳴をあげながらボロボロの姿で撤退していった。君たちの勝利だ!

バロン村長「お疲れ様でございます! これでこれからの作付けも安心です! 本当にありがとうございました!」

エンディングフェイズ

次のシーンからはエンディングフェイズとなる。
GMはエンディングフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。

インタールード

エンディングは、すべてのフェイズの中でも比較的変更が容易な部分である。エンディングの目的は物語を終わらせ、プレイヤーに満足をしてもらうことだからだ。

シーン7「ジャガイモ尽くしの宴会」

シーン種別

シネマティックシーン

解説

シリノツ村に移動して、村人たちから歓待されるシーン。

目的

物語を終わらせる。

銀剣の料理人との再会

シリノツ村に帰還したPCたちは、レイドを終わらせて駆けつけたフェデリコに再会した。

オーバーチェア

「助かったぜ! よし、いまからメシ作ってやるよ、ボロネーゼ親方直伝のジャガイモ料理だ!」
レイドを終わらせたフェデリコがシリノツ村に駆け付けた。ジャガイモを使った料理の数々を振舞ってくれる。

フェデリコ特製のフライドポテトにポテトサラダ、コロッケ、そして親方直伝のポテトグラタンが並んでいる。
また、〈フクロウ熊〉を撃破していれば、熊肉のクリームシチュー、熊肉のベーコンステーキもメニューに加わる。

モンタージュ:美味しいとても美味しい

バロン村長および村人たち「「「「「「おいしいですなぁ、冒険者さんの料理は特に美味しいですなぁ」」」」」」
〈灰斑犬鬼〉撃退の朗報を受けたシリノツ村の人たちが集まってくる。今日は身も心も美味しい宴会のようだ。

シーン終了

PCたちが満足したら、このシナリオは終了となる。
双方の村からの謝礼として1人あたり下記の『報酬』を手に入れる。エンディングフェイズが終わったら、メインプレイを終了し、アフタープレイに移ること。。

報酬(PC1人あたり)

村からの謝礼として下記を得る。
『100G』 + フェデリコのポテトグラタン1つ(下記、季節の野菜ポトフと相当とする)
加えてエネミードロップ品のロールを行うこと。

エネミードロップ

〈フクロウ熊〉
 1~2:極彩色の羽毛[換金] (20G)
 3~4:クマの左手 [換金] (35G)
 5~6:狂熊の毛皮[コア素材](40G)

〈灰斑犬鬼の遠吠え使い〉
 1~3:黄濁丸[魔触媒2](20G)
 4~5:まだらの毛玉[換金](25G)
 6:震える喉笛[換金](60G)

〈灰斑犬鬼の錆剣持ち〉
 固定:灰斑犬鬼の爪[換金](15G)

フェデリコのポテトグラタン

アイテム 食料 消耗品 準備 ランク1

  • タイミング レストタイム

  • 判定 判定なし

  • 対象 自身

  • 射程 至近

  • 価格 20G

対象の[疲労]状態の強度を-10する。

ポトフとは、フランスの家庭料理で「火にかけた鍋」という意味である。
牛肉やソーセージなどの肉と、大きく荒く切ったニンジン、タマネギ、カブ、セロリなどの野菜類を、じっくり煮込んだ鍋料理。
スープは食塩、香辛料(黒コショウ、ハーブ、クローブ等)などで風味を調え、肉や野菜は食べやすい大きさに切ってからマスタードを添え、それぞれ別皿に盛って供する。日本風に言えばおでんである。

アフタープレイ

アフタープレイ」にしたがってアフタープレイを行なう。
このシナリオで配布するログチケットは以下のとおり。

プレイヤー

キャラクターランクアップ1枚、アザーゲット2枚、因果力ゲット1枚

GM

キャラクターランクアップ1枚、財産ゲット(プレイヤー人数+1)枚、アザーゲット4枚、因果力ゲット1枚

この配布はその日のプレイを振り返って互いの健闘をたたえるためのものである。ぜひ全員の好プレイを思い出して、チケットを配布しよう。

セッションの終了

すべての処理が終わればセッションは終了となる。
 これにてジャガイモ畑の防衛をめぐる冒険は幕を閉じた。次なる冒険のためにいまは一時の休息としよう。お疲れ様でした!

LLz6nMtU3i

GMハンドアウト

この部分には、シナリオを遊ぶのに必要なゲームマスター向けの情報が記されている。

レギュレーション

【CR2】規定所持金(500G)以内であればプレフィックス可。リコンハイコンOK

使用ルール

『ログ・ホライズンTRPGルールブック』を使用する。
 GMが許可するのであれば「ログホラ・ウェンズデイ」や「セルデシア・ガゼット」の追加データを使用してもよい。

シナリオ紹介

簡易ミッション1つと、戦闘1回を行うロールプレイ重視のコメディシナリオ。

▼シナリオ背景
年が明けて雪解けも近い2・3月頃。PCたち一行は、エッゾ帝国のススキノに滞在している。
〈大災害〉当初、首都ススキノは武装化した無法者〈冒険者〉の集団に制圧されていた。しかし、アキバを離れた戦闘ギルド〈シルバーソード〉によって環境が随分改善されている。
PCたちは〈シルバーソード〉の料理人フェデリコから、北西に2日程の場所にあるシリノツ村に出没する〈灰斑犬鬼〉の討伐を依頼される。〈シルバーソード〉のメンバーたちはススキノを防衛する別のレイドに参加するため手が離せないでいたのだった。
ジャガイモ畑に罠を張り、被害を増やさないように〈灰斑犬鬼〉を撃退すればシナリオクリアとなる。

▼シナリオ制作要綱
ログ・ホライズンの世界観にて、プロップの配置と陣取りゲーム的な戦闘を念頭にした、防衛・事前警戒型ミッション・戦闘シナリオとして作成されています。
物語的には、主人公シロエたちとは違った視点、ススキノの街を中小ギルドから見たお話となっています。
ミドルミッションは、プロップの配置をPC側で行う事前警戒型ミッションとしての認識を重点に置き、
戦闘は移動障害・長距離攻撃・対モブ攻撃を勘案した、PCが『走らなければならない』マップを構成して、
シンプルかつ戦略性のある、GMの負担が少ないシナリオを目的としました。

また、別途にボックス型シナリオ形式の記述で、ミッションの構造をシンプルにして、GMの負担とプレイ時間を軽減しています。

シナリオ作成方針

  • TRPG初心者向け

  • ログ・ホライズン初心者向け

  • CR2キャラ、4~6人用

  • 3~5時間のシンプル構造と戦闘重視のシナリオ

  • ススキノ近郊のフィールドアドベンチャー

スタッフリスト

シナリオ作成・ディベロップメント

Hastur

キャライラスト

やまね・ashcape・baton・Hastur / (フリー素材)いらすとや

マップチップ

(フリー素材)ぴぽや・MACK / looseleaf

背景

(フリー素材)誰そ彼亭・きまぐれアフター・ぐったりにゃんこ

素材・レイアウトデザイン

銀雨・もし・Hastur

データチェッカー

葉崎京夜

テストプレイヤー

松吉信和、Do-to、Dr、ゼロサキ

スペシャルサンクス

玖珂真・風杜神奈・I=DressNagoyaGroup・伊達龍之介・てぃあご

(他、各方面のみなさまに感謝を)

データセクション

エネミーデータ

シナリオに登場するオリジナルのエネミーデータを記載する。ディベロッパーはこのエネミーデータを他のシナリオに使用してもよい。

フクロウ熊 《オウルベア》

ランク:2 幻獣 暗視 識別難易度:7

  • STR

  • DEX

  • POW

  • INT

  • 回避 1+3D

  • 抵抗 2+3D

  • 物理防御力

  • 魔法防御力

  • 最大HP 60

  • ヘイト倍率 ×1

  • 行動力

  • 移動力

▼特技
《熊刀爪》_[白兵攻撃]_メジャー_対決(5+2D/回避)_単体_至近_対象に[16+2D]の物理ダメージを与える。〔マイナー〕対象に[硬直]を与える。この[硬直]は通常の方法では解除されず、対象とこのエネミーが別々のSpに離れた時のみ解除される。

《森の梟雄》_ダメージ直前_単体_2Sp_ラウンド1回_このエネミーは[ダメージ適応ステップ]でこのエネミー以外の対象が受けるダメージをかわりに受ける。対象はダメージを受けることはない。また、この効果で身代わりとなって受けるHPダメージを-5する。

▼ドロップ品
1~2:極彩色の羽毛[換金] (20G)
3~4:クマの左手 [換金] (35G)
5~6:狂熊の毛皮[コア素材](40G)

▼解説
深い森に生息する、フクロウの頭部を持つ熊の魔獣。毛皮は防寒性に優れ、比較的高価な値で取引される。
生態は3メートル以上の巨体であり、木の洞や小さな自然洞窟に身を隠せないことから、
《大災害》後はねぐらとしてダンジョンに棲みつく事も少なくない。
また、幼体のうちから亜人間種族に育てられ、人間を襲うために使役されることもある。

灰斑犬鬼の遠吠え使い 《ノール・ロアラー》

ランク:2 暗視 人型 ノール 識別難易度:5

  • STR

  • DEX

  • POW

  • INT

  • 回避 1+2D

  • 抵抗 2+2D

  • 物理防御力

  • 魔法防御力

  • 最大HP 34

  • ヘイト倍率 ×2

  • 行動力

  • 移動力

▼特技
《屍肉あさりの犬鬼》_常時_このエネミーは[弱点(ヘイトトップからの攻撃):5]を持つ。

《ハウルウェーブ》_[魔法攻撃][精神]_メジャー_対決(3+3D/抵抗)_単体_4Sq_対象に[23+2D]の物理ダメージを与える〔マイナー〕このエネミーは攻撃後1Sq[通常移動]してよい。〔対象:放心、硬直、萎縮〕ダメージロールに+5する。

《犬鬼の待ち伏せ》_シーン登場時に自動的に使用する。すべての[防御判定]に+1Dを得る。 この効果はCSとして扱い、登場時のSqにとどまり攻撃をしない限り持続する。

▼ドロップ品
1~3:黄濁丸[魔触媒2](20G)
4~5:まだらの毛玉[換金](25G)
6:震える喉笛[換金](60G)

▼解説
ノールの群れの中でも吠え声に長けた個体。
ひときわ遠くまで吠え声を届かせることができ、群れの仲間に獲物を見つけた報告などを行う。
戦いになると茂みに伏せ、安全な場所から耳障りな吠え声で呪いを浴びせかけてくる。

灰斑犬鬼の錆剣持ち 《ノール・ラスティソード》

ランク:2 暗視 人型 ノール モブ 識別難易度:3

  • STR

  • DEX

  • POW

  • INT

  • 回避 10[固定]

  • 抵抗 8[固定]

  • 物理防御力

  • 魔法防御力

  • 最大HP 20

  • ヘイト倍率 ×2

  • 行動力

  • 移動力

▼特技
《屍肉あさりの犬鬼》_常時_このエネミーは[弱点(ヘイトトップからの攻撃):5]を持つ。

《犬鬼の殺到》_[移動]_ムーブ_直後のマイナーを失う_シナリオ1回_4Sq以内のヘイトトップの対象を選ぶ。対象のいるSqまで[即時移動]する。

《アイアンソード》_[白兵攻撃][剣]_メジャー_対決(11[固定]/回避)_単体_至近_ 対象に38点[固定]の物理ダメージを与える。〔対象:放心、硬直、萎縮〕ダメージロールに+5する。

▼ドロップ品
固定:灰斑犬鬼の爪[換金](15G)

▼解説
ノールの群れの中では数が多く雑兵扱いされている。
武装も粗末で錆が浮いている始末だが、戦いになれば数に任せて群がってくるため油断は禁物。
ノール全般に言えることだが、戦闘中でも敵のリーダーに対して臆病な態度をとることがある。

プロップデータ

シナリオに登場するオリジナルのプロップデータを記載する。ディベロッパーはこのデータを他のシナリオに使用してもよい。

芋畑

プロップ 空間 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

このプロップはヘイト2を持っている。〔接触〕対象はプロップ『しげみ』になる。
戦闘終了後、残った『芋畑』1つにつき、10Gを手に入れる。
◆特殊敗北条件:『芋畑』が半分未満(12ヶ所以下)になる。

しげみ

プロップ 空間 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

〔接触〕対象は[軽減(至近以外からの攻撃):3]を得る。
この効果はこのプロップから離れるまで持続する。

森林

プロップ 地形 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

〔接触〕対象は、至近以外からの攻撃に対する[防御判定]に+1Dされる。また、対象が行なう至近以外への攻撃の[攻撃判定]に-1Dされる。
この効果はこのプロップから離れるまで持続する。

落とし穴

プロップ 地形 トラップ 人工

  • 探知難易度

  • 解析難易度

  • 解除難易度

〔接触〕対象は「難易度11」の[運動判定]を行う。
〔判定失敗〕7点の直接ダメージと[硬直]を受け、残りの移動を失う。

地面

プロップ 空間 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

何の効果も無い地形。

デベロッパー情報
シナリオ作成

Hastur/ログホラしょくしゅ

作成協力

やまもとやまね

powerd by LhzDev