「ガルーダ討滅戦」

これはCR5の〈冒険者〉を対象とした『LHZ』のシナリオである。あなたがGMならば、このシナリオを使うことですぐに『LHZ』を遊ぶことができる。あなたがプレイヤーとしてこのシナリオを遊ぶつもりならば、これを読むのはセッションが終わるまで待ってほしい。このシナリオのガイダンスは以下の通りである。

シナリオガイダンス
プレイヤー人数

4人(4~5人対応)

キャラクターランク

5

プレイ時間

4~5時間

このシナリオには戦闘1回、ミッション0回が含まれる。
オンラインでのセッションは特に時間がかかる場合もあるため、予備時間を確保して遊ぶことをお勧めする。

GM向け情報

シナリオ背景

PCたちは酒場で手助けをした「異邦の詩人」から、礼代わりに冒険譚を聞かせてもらうことになる。その最中、急に視界がねじれたかと思うと、PCたちは話に出てきた戦場に降り立っていることに気が付く。

PC番号およびシーンプレイヤーの扱い

このシナリオでは、PC番号を使用せず、またシーンプレイヤーも指定しない。GMは必要であれば任意にシーンプレイヤーを指定してもよい。

参考・出典

このシナリオは、『ファイナルファンタジーXIV』に登場する同名のキャラクターを大いに参考にして考案されている。(そのため、二次創作的性質が強い。)したがって、本作品は「ファイナルファンタジーXIV著作物利用条件」のガイドラインに沿った形で公開されていることに留意されたい。また、本シナリオの再配布を禁止する。
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プリプレイ

今回予告

アキバの街に現れた詩人の冒険譚に誘われて
冒険者たちは時空を超えた戦場にめぐりあう。

日頃の知恵と勇気、全力の戦闘スキルを発揮して、
まだ見ぬ戦場を突破せよ!

FF XIV × ログ・ホライズンTRPG 変転する戦場
『ガルーダ討滅戦』

魂の翼持つ〈冒険者〉たちよ、地平線の彼方にあらたな記録を刻め!

レギュレーション

このシナリオは以下の環境で遊ぶことを想定して作成されている。GMの決定した難易度によって【因果力】が増減するため忘れず反映すること。

使用ルール

  • 『ログ・ホライズンTRPGルールブック』

  • 『ログ・ホライズンTRPG拡張ルールブック』

GMが許可するのであれば「ログホラ・ウェンズデイ」や「セルデシア・ガゼット」の追加データを使用してもよい。

推奨キャラクター

このシナリオは、ミッション1回、戦闘1回で構成されている。
このシナリオは、CR5のキャラクター4~5人で遊ぶことを想定して作られている。冒険に挑むキャラクターは、アーキ4職(戦士職・回復職・攻撃職×2)が揃っていることが望ましい。不足する場合は戦士職・回復職を優先すること。

おすすめサブ職業

ミッションが存在しないため、サブ職業は好きなものを取得するといいだろう。

状況の解説

PCの立場

PCたちは顔なじみであり、同じ酒場やギルドホールで冒険の疲れを癒しているシーンからセッションを開始する。
PCが希望するならば、コネクション、ユニオンを取得してもよい。

使用するEXパワー

このシナリオでは以下の専用EXパワーを合計で1回まで利用することができる。

リミットブレイク:大防御

EXパワー パーティー

  • タイミング イニシアチブ

  • 判定 なし

  • 対象 広範囲20(選択)

  • 射程 20Sq

  • コスト 因果力4(協力)

  • 制限 シナリオ1回

▼効果・解説
このEXパワーのコストは[戦闘不能][死亡]状態のキャラクターも支払いに参加できる。3ラウンド目以降に使用できる。対象は【ヘイト】を-2してもよい。〔対象:ヘイトトップ〕対象は[軽減:30]を得る。この効果はラウンド終了時まで持続する。

リミットブレイク:大回復

EXパワー パーティー

  • タイミング イニシアチブ

  • 判定 なし

  • 対象 広範囲20(選択)

  • 射程 20Sq

  • コスト 因果力4(協力)

  • 制限 シナリオ1回

▼効果・解説
このEXパワーのコストは[戦闘不能][死亡]状態のキャラクターも支払いに参加できる。3ラウンド目以降に使用できる。対象の[戦闘不能][死亡]を解除し、【HP】を対象の【最大HP】と同じまで回復させる。

リミットブレイク:単体火力

EXパワー パーティー

  • タイミング メインプロセス開始時

  • 判定 なし

  • 対象 自身

  • 射程 至近

  • コスト 因果力4(協力)

  • 制限 シナリオ1回

▼効果・解説
このEXパワーのコストは[戦闘不能][死亡]状態のキャラクターも支払いに参加できる。3ラウンド目以降に使用できる。あなたがこのメインプロセスで行う「対象:単体」の攻撃は、[攻撃判定]をクリティカルしたとして扱い、
* ダメージロールに+[(CR×2)+10]される。

リミットブレイク:範囲火力

EXパワー パーティー

  • タイミング イニシアチブ

  • 判定 なし

  • 対象 広範囲1(選択)

  • 射程 4Sq

  • コスト 因果力4(協力)

  • 制限 シナリオ1回

▼効果・解説
このEXパワーのコストは[戦闘不能][死亡]状態のキャラクターも支払いに参加できる。3ラウンド目以降に使用できる。対象に[(CR×2)+5]点の直接ダメージを与える。〔対象:モブ〕対象を[戦闘不能]にするか[死亡]させる(あなたが選択)。

セッション難易度

以下の難易度から1つ選択する。そのとき『ログ・ホライズンTRPG』未経験者がプレイヤーに含まれているのであれば「難易度:イージー」を選ぶこと。
このシナリオにはベリーハード以上で使用できる難易度調整用のGM用EXパワー【極まりし蛮神】が存在する。このデータを使用を希望する参加者がいる場合、必ず全員の合意の下で使用を決定すること。

イージー

PC全員の【因果力】+1

ノーマル

特になし

ハード

GM用【因果力】+PC人数と等しい数

ベリーハード

GM用【因果力】+(PC人数×2)と等しい数

ナイトメア

GM用【因果力】+(PC人数×3)と等しい数

因果力の増強

GMが許可するなら、プレイヤーは次のどちらかを行ってもよい。

  • 手持ちの「因果力チケット」を消費して追加の【因果力】を最大1点まで得る。

  • PCの所持金から50Gを消費して「温泉」を使用し、追加の【因果力】を最大1点まで得る。

原作の知識について

セッションの参加者に「ファイナルファンタジーXIV」を遊んだことがない、あるいは当該シナリオ・ダンジョンに到達していないプレイヤーが含まれている場合、GMは以下の知識を共有しておくとよいだろう。
なお、性質上このシナリオをプレイすることは当該作品の内容に少なからず踏み込むことを意味する。「ファイナルファンタジーXIV」の「新生エオルゼア」をクリアしていないプレイヤーが参加する場合は、今一度ネタバレしてもよいのかを確認してからこのシナリオを遊ぶことを徹底されたい。

ガルーダ討滅戦

エオルゼア世界においては、各地で活性化する蛮族の活動により「蛮神」と呼ばれる異形の存在が召喚されることが問題となっている。この「蛮神」は存在しているだけで土地のエネルギー基盤であるクリスタルを大量に消費して周辺の環境を枯渇させてしまう他、ある限られた素質のあるものにしか抵抗することのできない絶対的な力を有しているのだ。
蛮神ガルーダは、イクサル族に信仰される翼と風の神である。暴風荒れ狂う高台にて君たちを待つかの神は、獰猛かつ残忍な性質を有している。今、蛮神を滅してクリスタルの力を還元するため、冒険者が立ち向かう。

オープニングフェイズ

GMはメインプレイとオープニングフェイズの開始を宣言し、次のシーンのシーン予告をすること。

インタールード

シーン予告の内容は、次のシーンのシーン定義を目的から順番に読み上げるとよい。プレイヤーからのシーン要望が無ければ、そのまま次のシーンを開始する。
シーン予告とシーン要望の確認は以降のインタールードでも毎回行なうこと。また、このシナリオでは、基本的にすべてのシーンにPC全員が登場する。GMはこれもプレイヤーに伝えよう。

OP1:【ようこそ〈アキバの街〉へ。】

シーン種別

シネマティックシーン

解説

PCたちが「異邦の詩人」と出会う

目的

「異邦の詩人」に声をかける

シーンが始まったら「オーバーチュア」を読み上げ、シーン開始時の様子を描写しよう。以降のシーンも、開始したらまず「オーバーチュア」を読み上げること。
「モンタージュ」には、シーンが変化した描写とそれを読み上げるべきタイミングが記載されている。これは厳密なものではないので、GMはPCたちの反応を見つつ、ロールプレイが一段落したなどの区切りの良い場面で「モンタージュ」による変化の描写を行うとよい。

オーバーチュア

ようこそ、〈アキバの街〉へ。
ここはセルデシア、日本サーバーの中で最も大きな都市。
日夜多くの冒険者たちが冒険に挑み、料理を楽しみ、日常を生きている。
〈大災害〉以来、現代社会を生きていた我々の生活は大きく変わってしまった。
あの世界に帰還する目途は立たない。不安に押しつぶされそうな日もある。
だが、こちらの世界にも暮らしがあり、交流がある。そんなささやかな事実に皆が気付き始めた頃だ——
この〈アキバ街〉に、一人の「来訪者」がやってきたのは。

描写

ある晴れた日の〈アキバの街〉。
PCの皆は別の場所で冒険を達成したのか、はたまた日常的な交流の一環か、馴染みの酒場で一緒に食事を摂っていた。

活気のある店内でしたが、今日は何やらハプニングの様子。
疲労困憊で、歩くのもやっとといった風体の見慣れぬ男が入ってきた。
特徴的なメガネの奥に見える穏やかそうな顔つきには、疲労の表情が色濃く出ていた。
不思議なのは、彼のステータス。[冒険者]ではなく、[異邦からの訪問者]という、聞いたことのない表示がついている。
男は水を受け取ると飲み干し、次いで何か食べ物を注文しようとするも、所持金がほとんどないのかとぼとぼとテーブルに辿り着くと倒れ伏してしまう。
「あぁ…なんということだ。なんとか街までたどり着いたはいいが…。」

シーン終了

PCたちが「異邦の詩人」に声をかけたらOP2【異邦の詩人】に進む。

OP2:【異邦の詩人】

シーン種別

シネマティックシーン

解説

PCたちが「異邦の詩人」と交流する

目的

「異邦の詩人」の冒険譚を聞く

オーバーチュア

彼の名は「異邦の詩人」というらしい。肩書ではなく名前が、だ。
聞くところによると、彼は気が付くと近隣の森に佇んでいて、訳も分からないままにアキバの街までたどり着いたのだとか。
君たちは食事を提供したりしながら、彼の話を聞くことにした。

モンタージュ

異邦の詩人は自らを別世界からの来訪者だと名乗る。
昔から「エルダー・テイル」をやりこんでいたPCがいれば、彼がいわゆるコラボキャラクターの一人であることに気づくかもしれない。

彼は【冒険者】が皆ほかの世界からの来訪者であることにとても驚く。
また、[航界種][典災]という単語には一切反応を示さない。GMは彼がそれらとは出自の異なる存在であることに触れてもよい。

宿や食事の提供、この世界のことを教えるなどの行為には素直に感謝し、礼を惜しまない。その一環として、各PCの自己紹介などを設けてもいいだろう。

シーン終了

ひとしきり交流したら、詩人は礼にとかつていた世界で見聞きしたある冒険者の活躍を歌にして聞かせてくれる。
その途中、空間がゆがむような感覚をPCたちが覚えたところでシーンを終了し、MD1【伝説に描かれた冒険】に進む。

ミドルフェイズ

インタールード

ここからはミドルフェイズとなる。GMはミドルフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
オープニングフェイズが終了したので、各PCには【因果力】1点づつを配布しよう。

MD1:【伝説に描かれた冒険】

シーン種別

アブストラクションシーン

解説

「ゼルファトル要塞」を攻略する

目的

「イクサル探索表」を2回ロールして冒険を演出する

オーバーチュア

君たちが気づくと、そこは先ほど話に聞いた「ゼルファトル要塞」内部のようだった。一本道が奥のほうへと続いている。君たちは意を決して歩みを進めた。

シーン本体

代表者を決めて、「イクサル探索表」を合計2回振ろう。結果に応じて描写等を挟むとよい。時間が不足している場合や純粋に戦闘を楽しむ場合は、「イクサル探索表」のかわりに全員が「体力消耗表」を2回ずつ適用することで代用してもよい。

イクサル探索表 2D6+[CR×5]
出目 効果

27

イクサル族の騎乗生物「ダイアウルフ」が出撃する!PCは全員「体力消耗表」を出目に+2して1回適用する。

28

通路を進もうと踏み出したその先は空中…断崖絶壁だ!ピンチを何とか回避した。代表者1名は特技喪失を1回適用する。

29

武器の残骸が散らばっている…。PCはそれぞれ「武器の残骸[換金](25G)」を手に入れる。

30

雪をかぶったグゥーブーの背に鮮やかなベリーの実が揺れている…。代表者は「難易度:8」の[解除判定]を行い、成功すれば【因果力】を1点得る。

31

突然の疾風で荷物が吹き飛んでしまう。PCは全員「物品消耗表」を1回適用する。

32

イクサルの一団と交戦することに!PCは全員[疲労:14]を受ける。

33

クルザスの冷涼な風が谷間を吹き抜ける。降り積もった雪が日の光を受けてキラキラと輝いて見える(効果なし)

34

厳しい寒さに耐えながら警備にスキができるのを待つことに。PCは全員「気力消耗表」を出目に+1して1回適用する。

35

風除けになる岩陰で一休み。PC全員は今受けている[疲労]の強度に-5してもよい。

36

気球の見張りが巡回している。隠れてやり過ごそう…。PC全員は「難易度:8」の[操作判定]を行う。失敗したPCは彼らに見つかり[疲労:15]を受ける。

37

イクサル族の道具箱を発見した!「万能薬(初級):LHZB1-219」を2つ手に入れる。

38以上

イクサルによる反蛮神勢力「エカトル空力団」の乱入だ!彼らに手助けするなら返礼を受ける。PCはそれぞれ「罠外しのシジルガード:LHZB1-215,LHZB2-169参照」を手に入れる。

シーン終了

それぞれの描写が終了したらシーンを終了し、CL1【蛮神ガルーダとの遭遇】に進む。ミドルフェイズの終了にともない、PC全員に【因果力】を1点ずつ配布すること。
次はいよいよクライマックスフェイズである。ここでプレイに休憩を挟むと良いだろう。

インタールード

この後ブリーフィングシーン、および戦闘シーンが予定されている。次のシーンが戦闘の前に準備を整える「ブリーフィングシーン」であることを宣言しよう。

クライマックスフェイズ

インタールード

ここからクライマックスフェイズとなる。GMは、クライマックスフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。

CL1:【蛮神ガルーダとの遭遇】

シーン種別

ブリーフィングシーン

解説

エネミーとの戦闘に備え、PCたちが準備を整えるシーン。

目的

偵察や事前準備を行い戦いの準備を整える。

戦闘準備

次の戦闘シーンは本シナリオの核であり、手ごたえのある戦闘が予想される。
[準備]タグの特技やアイテムの使用をうながし、万全の状態で戦闘に挑めるようにしよう。
[偵察]タグを持つ行動に成功したPCがいたなら、以下のカットインを読み上げること。

カットイン

石塔並び立つ高台に、蛮神ガルーダはひとり佇んでいた。
石塔は視界を遮るために使うことができそうだが…。
また、外周には彼女の羽根らしきものが降り積もっている。

シーン終了

戦闘の準備が整ったら、シーン終了となる。

インタールード

次はいよいよ戦闘シーンとなる。使用するエンカウントシートやマーカーなどを用意しよう。

CL2:【叙事詩決戦】

シーン種別

戦闘シーン

解説

〈蛮神ガルーダ〉との戦闘を行う

目的

〈蛮神ガルーダ〉を撃破する

オーバーチュア

君たちは「ゼルファトル要塞」の最奥部でと交戦することとなった。

冒険者たちよ、無事にこの局面を突破せよ!

戦闘の終了条件

勝利条件:〈蛮神ガルーダ〉が[戦闘不能][死亡]になる。
敗北条件: PC全員が[戦闘不能][死亡]になる。

エネミーの動き

エネミーは基本的に[ヘイトトップ]のキャラクターを対象に攻撃をするが、〈プリストリーブルーム&シルキーブルーム〉は能動的に攻撃する手段を持たないため、石塔の破壊を最優先に行動する。〈蛮神ガルーダ〉も2ラウンド目までは可能な限り[ヘイトトップ]と石塔を同時に狙えるように動いていこう。3ラウンド目以降は戦場の様子が大きく変更される。ガルーダは《ミストラルソング》による遠距離攻撃を用いて可能な限りPCを走らせよう。

エンカウントシート(シート名)

A B C D E F G H
1
2
3
4
5
6
7
8

〈蛮神ガルーダ〉初期配置

PCたちはこの範囲のうち任意のSqに登場する

プロップ【風の石塔】が配置されたSq

黒色マス

侵入不能マス

緑色マス

プロップ【降り積もる羽根】

シーン終了

戦闘に勝利したら、シーン終了となる。倒したエネミーのドロップ品を入手するのを忘れないようにしよう。
また、冒険者たちは、「イクサル財宝表」(PC人数×1)回ぶんの財宝を見つける。財宝表ロールを行うこと。

イクサル財宝表 2D6+[CR×5]
出目 効果

27

ミスルトゥ[換金](85G)

28

トルマリン原石[魔触媒4](30G)×3

29

退魔の軟膏(初級):LHZB1-219参照

30

ゼルファトル天然水[換金](95G)

31

フリース[換金](50G)×2

32

幻翼の宝珠(初級):LHZB1-222参照×2

33

ウルフの牙[換金](35G)×3

34

ジェード[魔触媒4](30G)×2+闇鉄鉱[魔触媒6](50G)

35

ジェラートの肉[換金](115G)

36

ムササビのマント:LHZB1-215,LHZB2-169参照

37

天眼のマテリラ[魔触媒5](40G)×3

38以上

先見の灰の指輪:LHZB1-215,LHZB2-165参照

エンディングフェイズ

インタールード

ここからはエンディングフェイズとなる。GMは、エンディングフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
エンディングは、すべてのフェイズの中でも比較的変更が容易な部分である。エンディングの目的は物語を終わらせ、プレイヤーに満足をしてもらうことだからだ。

E1:【セルデシアへの帰還】

シーン種別

シネマティックシーン

解説

セルデシアに帰還し、ふたたび「異邦の詩人」と話す。

目的

物語を終わらせる。

オーバーチュア

戦闘の後に現れた光の奔流に身を任せると、ふたたび視界がゆがむ感覚に襲われ——
君たちは気づくと、元居た酒場に帰ってきていた。
「…ということがあったのさ。どうだい、心躍る冒険だっただろう?」

シーン本体

「異邦の詩人」はこのような「冒険者に語った冒険を追体験させる能力」をもっているという自覚がある。
困難な戦場だったと言えば、「少し話を盛りすぎたかな?」といたずらっぽく笑うことだろう。
またの機会に別の話を聞かせてもらう約束をすることもできる。#エオ変転 の別のシナリオを遊ぶのであれば、オープニングを詩人との再会に変更して改めてセッションを遊ぶと良い。

シーン終了

PCたちのロールプレイが一段落したら、このシナリオは終了となる。
エンディングフェイズが終わったら、メインプレイを終了し、アフタープレイに移ること。

アフタープレイ

アフタープレイ」にしたがってアフタープレイを行なう。
このシナリオで配布するログチケットは以下のとおり。

◆プレイヤー
キャラクターランクアップ1枚、アザーゲット1枚
◆GM
キャラクターランクアップ1枚、財産ゲット(プレイヤー人数+1)枚、アザーゲット4枚

上記にくわえて、セッションに最後まで参加したプレイヤーとGMには「因果力ゲット」が1枚ずつ配布される。さらに、活躍したPCのプレイヤーには「因果力ゲット」を追加で1枚配布しよう。
この「因果力ゲット」配布は優れたプレイヤーを見つけ出すための措置ではない。その日のプレイを振り返って互いの健闘をたたえるためのものである。ぜひ全員の好プレイを思い出して、チケットを配布しよう。

セッションの終了

すべての処理が終わればセッションは終了となる。これにて今回の冒険は幕を閉じた。次なる冒険のためにいまは一時の休息としよう。お疲れ様でした!

データセクション

エネミーデータ

シナリオに登場するオリジナルのエネミーデータを記載する。

〈蛮神ガルーダ〉

ランク:5 ボス 蛮神 識別難易度:12

  • STR 2

  • DEX 2

  • POW 3

  • INT 4

  • 回避 2+2D

  • 抵抗 3+2D

  • 物理防御力 9

  • 魔法防御力 14

  • 最大HP 220

  • ヘイト倍率 ×5

  • 行動力 7

  • 移動力 2

  • 因果力 4

▼特技
《空の覇者》:常時_このエネミーは常に[飛行]状態となり、[硬直]を受けず、隠密状態のキャラクターを行動の対象にできる。このエネミーはラウンド終了時に自身のBS2つを解除してもよい。このエネミーはプロップを起動できない。

《再行動》:本文_ラウンド1回_このエネミーが[行動済]になった時に使用する。
このエネミーは即座に[未行動]となり、その後ラウンド終了時まで【行動力】が0となる。

《スリップストリーム》:[白兵攻撃]_メジャー_対決(5+3D/回避)_単体_至近_
対象に[49+2D]の物理ダメージを与える。〔マイナー〕(対象が受けている[追撃]タグの数×4)点の直接ダメージを与える。対象が追撃を受けていないなら[追撃:15]を与える。

《ミストラルソング》:[特殊攻撃]_メジャー_対決(5+3D/抵抗)_直線3(選択)_至近_ラウンド1回_【風の石塔】が存在するSq上のキャラクターを対象にできない。対象に[41+2D]の魔法ダメージを与える。
〔対象:風の石塔〕強度を-1点する。〔マイナー〕対象に[萎縮]を与える。

《エリアルブラスト》:EXパワー_クリンナップ_自動成功_広範囲20(選択)_至近_シーン1回_第2ラウンドのみ使用できる。対象に[60-(【風の石塔】の合計強度×6)]点の直接ダメージを与える。このダメージは対象が[防御判定]に失敗したように[追撃]を起動する。また、すべての【風の石塔】を取り除き、「B-2」「B-6」「D-4」「F-2」「F-6」から見て「対象:広範囲1/射程:至近」の各Sqに【大旋風】を設置する。〔風の石塔の合計強度が0〕対象を[死亡]させる。

▼ドロップ品
1~4:ガルーダの羽根[換金](190G)
5~6:エメラルド原石[魔触媒6](50G)×5
固定:風鳴りの鈴[コア素材](80G)

▼解説
イクサル族の召喚した風の蛮神。翼持つ細身の体を有する白き魔神である。

〈プリストリーブルーム&シルキーブルーム〉

ランク:5 モブ 精霊 識別難易度:自動

  • STR 3

  • DEX 2

  • POW 4

  • INT 2

  • 回避 8[固定]

  • 抵抗 9[固定]

  • 物理防御力 5

  • 魔法防御力 10

  • 最大HP 20

  • ヘイト倍率 なし

  • 行動力 8

  • 移動力 2

▼特技
《真空の刃》:常時_このエネミーは常に[飛行]状態となり、[阻止能力]を持たず、[硬直]を受けない。このエネミーにダメージを与えたキャラクターは即座に[追撃:6]と4点の直接ダメージを受ける。

《催眠旋風》:クリンナップ_自動成功_広範囲1(選択)_至近_ラウンド1回_〈プリストリーブルーム&シルキーブルーム〉全体で使用制限を共有する。対象に[放心][慢心][重篤]を与える。さらにこのエネミーは【風の石塔】を起動してよい。

▼ドロップ品
なし

▼解説
蛮神ガルーダから抜け落ちた羽根。主の意のままに操られる。

〈スパルナ&チラーダ〉

ランク:5 蛮神 翼の加護 識別難易度:自動

  • STR 2

  • DEX 2

  • POW 3

  • INT 4

  • 回避 8[固定]

  • 抵抗 9[固定]

  • 物理防御力 9

  • 魔法防御力 14

  • 最大HP 本文

  • ヘイト倍率 ×5

  • 行動力 5

  • 移動力 2

▼特技
《蛮神の影》:常時_このエネミーは常に[飛行]状態となり、〈蛮神ガルーダ〉のものと同じ強度、注釈をもつ[軽減]を得る。このエネミーに与えられるダメージは半分(切り捨て)にされ、〈蛮神ガルーダ〉に対して与えられる。このエネミーは最後にこのエネミーを攻撃したキャラクターを[ヘイトトップ]であるかのように扱い、攻撃の対象にする(ヘイトアンダ―ボーナスは発生しない)。

《スリップストリーム》:[白兵攻撃]_メジャー_対決(5+3D/回避)_単体_至近_
対象に[49+2D]の物理ダメージを与える。〔マイナー〕(対象が受けている[追撃]タグの数×4)点の直接ダメージを与える。対象が追撃を受けていないなら[追撃:15]を与える。

▼ドロップ品
なし

▼解説
〈蛮神ガルーダ〉の分身体。本体ほどではないものの、強力な力を有する。

プロップデータ

シナリオに登場するオリジナルのプロップデータを記載する。

風の石塔

プロップ ランク:5 オブジェクト 機械 耐久:3

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
このプロップは攻撃の対象にすることができるが、ダメージを与えることはできない。
〔起動:クリンナップ〕隣接するSqからも起動できる。このプロップの[耐久]タグの強度を-1する。強度が0以下になったなら、このプロップを取り除く。

降り積もる羽根

プロップ ランク:5 地形 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 5

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
セットアッププロセス終了時に、このプロップの存在するSqに〈プリストリーブルーム&シルキーブルーム〉を[未行動]で1体配置する。その後、このプロップは【一般地形】に変更される。〔自身:解析済〕〈プリストリーブルーム&シルキーブルーム〉の識別データを開示する。

大旋風

プロップ ランク:5 空間 魔法

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
〔侵入、滞在〕[ボス]タグをもたない対象は3点の直接ダメージと[追撃:6]を2つ受ける。このダメージは対象が[防御判定]に失敗したように[追撃]を起動する。

GM用EXパワーデータ

シナリオの難易度調整に利用できるオリジナルのGM用EXパワーデータを記載する。

風花雪月

EXパワー GM 調整

▼効果・解説
コストとして【因果力】3点を消費する。《催眠旋風》を「対象:広範囲2(選択)」に変更する。

薙ぎ払う風

EXパワー GM 調整

▼効果・解説
コストとして【因果力】2点を消費する。《スリップストリーム》のダメージに+2し、効果に以下を追加する。
〔因果力1〕「対象:範囲(選択)」に変更して使用できる。

極まりし蛮神

EXパワー GM 調整

▼効果・解説
ベリーハード以上の場合のみ使用できる。コストとして【因果力】6点を消費する。
《蛮神ガルーダ》の最大HPに+40し、以下の特技を追加する。

・《分身召喚》:EXパワー_本文_自身_《エリアルブラスト》と同時に使用する。任意のSqに配下として〈スパルナ&チラーダ〉を配置し、このエネミーに[翼の加護]タグを与える。このエネミーは[軽減]を受ける。強度は[64-(自分以外の[翼の加護]タグを持つキャラクターとの距離)×8]となり、HPダメージを受ける毎に再計算される。この軽減はLSとして扱われ、直接ダメージに対してもはたらき、解除することができない。この効果はシーン終了時まで持続する。

デベロッパー情報
シナリオ作成

baton

powerd by LhzDev