魔女と竜と冒険者と

連絡先

Twitter
@bungeiusagi

シナリオでの不明点、修正点等ございましたら、ご気軽にご連絡よろしくおねがいします。
あと、最後のエンカウントシートの高解像度版が欲しい人がいましたら、上記アカウントで承っております。

シナリオ

これはCR1の〈冒険者〉を対象とした『LHZ』のシナリオである。あなたがGMならば、このシナリオを使うことですぐに『LHZ』を遊ぶことができる。あなたがプレイヤーとしてこのシナリオを遊ぶつもりならば、これを読むのはセッションが終わるまで待ってほしい。このシナリオのガイダンスは以下の通りである。

シナリオガイダンス
プレイヤー人数

4人(3~5人対応)

キャラクターランク

1

プレイ時間

6時間 オンラインセッション(ボイス)

[戦闘2回][消耗表1回][ミッション1回]

オンラインでのセッションの場合は、通して遊ぶと時間がかかる場合もあるため、イベントごとにひと区切りし、2から3回に分割して遊ぶ事を検討しよう。

GM向け情報

シナリオ背景

アイはその昔〈ケルト村〉がモンスターに襲われた時に同じようにして助けようとした。しかし、魔女として使役している〈深黒飛竜の雛〉は、アイの言うことを聞かずにモンスターと一緒に、村ごと破壊し尽してしまった。
その結果、アイは村のはずれに住むことになる。
PCが来てからは、外の世界に憧れて一緒に連れて行ってもらいたいと考えているが、村の人達のことも心配で、どうしようか悩んでいる。
〈深黒飛竜の雛〉に関してはその事件の後、同じようなことが起きないように何度も訓練していた。ちょうど、PCがいた草原で練習していたこともあり、すぐにPCがいることに気がついたのだ。

依頼内容と報酬

依頼内容は〈ケルト村〉を襲う〈小牙竜鬼〉たちを退けることである。依頼達成すれば、PC1人あたり100Gの報酬が支払われる。

PC番号およびシーンプレイヤーの扱い

このシナリオでは、PC番号を使用せず、またシーンプレイヤーも指定しない。GMは必要であれば任意にシーンプレイヤーを指定してもよい。

NPCデータ

アイ

タグ:[大地人][召喚術師][魔女][ケルト村]
〈ケルト村〉の端に住む少女。
詳しくは▼シナリオ背景に書かれている。

プリプレイ

この部分には、シナリオを遊ぶのに必要なプレイヤー向けの情報が記されている。キャラクター作成の前にプレイヤーたちに公開しよう。このページのURLを事前に提示しておくとプレイがスムーズに進むだろう。

今回予告

〈エルダー・テイル〉
それはただのゲームに過ぎなかった。

しかし、いつもそこにあったはずの日常が消え、キミたちユーザーは〈冒険者〉として〈セルデシア〉の大地に来てしまった。
そこで〈冒険者〉を待っていたのは、心躍る冒険なのか? それとも……

混濁した意識を越え、君たちに草むらの心地よい風と太陽の光が降り注ぐとき、〈冒険者〉の元へ現れる少女の姿があった。

ログ・ホライズンTRPG
『魔女と竜と冒険者と』

魂の翼持つ〈冒険者〉たちよ、地平線の彼方にあらたな記録を刻め!

レギュレーション

このシナリオは以下の環境で遊ぶことを想定して作成されている。GMの決定した難易度によって【因果力】が増減するため忘れず反映すること。

使用ルール

  • 『ログ・ホライズンTRPGルールブック』

  • 『ログ・ホライズンTRPG拡張ルールブック』

GMが許可するのであれば「ログホラ・ウェンズデイ」や「セルデシア・ガゼット」の追加データを使用してもよい。

推奨キャラクター

このシナリオはCR1のキャラクター3人から5人を対象に遊ぶことを想定している。4種類の「アーキ職業」のキャラクターが全て揃うようにすることを強く推奨する。プレイヤーの人数が少ないときは、「戦士職」と「回復職」のキャラクターを優先すること。
また今回は消耗表などを使用するため、適応能力を所持している場合は活躍する事が可能だろう。

おすすめサブ職業

このシナリオでは村人を救うためにモンスターを退治したり、村人の救助を行ったりする。
そのため、以下のようなサブ職業が活躍できるだろう。

〈辺境巡視〉〈狩人〉〈祈り手〉〈戦司祭〉〈薬師〉〈学者〉〈追跡者〉〈占い師〉〈罠師〉〈メイド〉〈筆写師〉〈符術師〉

状況の解説

PCの立場

このシナリオは、〈エルダー・テイル〉の拡張パック〈ノウアスフィアの開墾〉が始動する直前から開始となる。そのため、最初の方は異世界に迷い込んだ現代人的なロールを必要となるだろう。

ユニオンの結成

PCたちはアキバの街を拠点に活動する小規模なギルドに所属している。そのため、ギルドの名前やギルドマスターを決めること。決まったら、キャラクターシートのユニオンの欄に「ギルド名」を記入する。
PCが希望するならば、「ユニオンの取得(ルールブックP76)」および「セッション中のパーソナルファクター取得(ルールブックP286)」に従ってこれらを取得してもよい。

使用するEXパワー

このシナリオではPCには専用EXパワーは存在しない。

セッション難易度

以下の難易度から1つ選択する。そのとき『ログ・ホライズンTRPG』未経験者がプレイヤーに含まれているのであれば「難易度:イージー」を選ぶこと。

イージー

PC全員の【因果力】+1

ノーマル

特になし

ハード

GM用【因果力】+PC人数と等しい数

登場NPC

アイ

村はずれに住む少女。〈冒険者〉が初めて会う〈大地人〉となるだろう。
貧相な身なりだが、〈冒険者〉に対して優しい対応を取ってくれる。

ヒトミ

君たちと同じギルドに入っている女性。サポーター気質の彼女は、君たちと離れたアキバの街にいる時に〈ノウアスフィア開墾〉に巻き込まれた。
最近リアルの方が忙しくなり、一緒にゲームができないでいたが、〈ノウアスフィアの開墾〉を期にもう一度ゲームに戻ってきていた。

オープニングフェイズ

GMはメインプレイとオープニングフェイズの開始を宣言し、次のシーンのシーン予告をすること。

インタールード

シーン予告の内容は、次のシーンのシーン定義を目的から順番に読み上げるとよい。プレイヤーからのシーン要望が無ければ、そのまま次のシーンを開始する。
シーン予告とシーン要望の確認は以降のインタールードでも毎回行なうこと。また、このシナリオでは、基本的にすべてのシーンにPC全員が登場する。GMはこれもプレイヤーに伝えよう。

シーン1:ノウアスフィアの開墾
シーン種別

シネマティックシーン

解説

PC達が〈ノウアスフィアの開墾〉に巻き込まれるシーンとなる。

目的

PL達がログ・ホライズンTRPGに入り込み、その独自性に触れていくシーンとなるため、楽しみながらやるのが良いだろう。

OP1:【ノウアスフィアの開墾】

シーンが始まったら「オーバーチュア」を読み上げ、シーン開始時の様子を描写しよう。以降のシーンも、開始したらまず「オーバーチュア」を読み上げること。
「モンタージュ」には、シーンが変化した描写とそれを読み上げるべきタイミングが記載されている。これは厳密なものではないので、GMはPCたちの反応を見つつ、ロールプレイが一段落したなどの区切りの良い場面で「モンタージュ」による変化の描写を行うとよい。

オーバーチュア

君たちは〈エルダー・テイル〉というゲームをしていた。
〈エルダー・テイル〉とは、老舗MMORPGで現在10万ほどの人々に遊ばれている大人気ネットゲームだ。
現在〈ノウアスフィアの開墾〉と呼ばれる拡張パックが始動間近となり、期待度が上がり続けていた。

そんな〈ノウアスフィアの開墾〉が始動する日、キミたちも他のプレイヤーと違わずにゲームへとのめり込んでいた。
それに今日はめでたい日だ。君たちのギルドメンバーである「ヒトミ」も今日から〈エルダー・テイル〉へと復帰しているのだ。
「ヒトミ」がアキバの街で買い物をしている間、君たちは少しアキバから少し離れた〈ケルト村〉近くの草原でモンスターを狩っていた。

その時だ。ゲーム画面を見ていた君たちの体に違和感を覚える。
妙にだるく、目を開いているのすら困難なほどの眠気が襲いかかり、視界が真っ暗になる。

場面

次の場面は、〈セルデシア〉に来た直後となる。色々不安があるだろうが、その不安とともにオープニング戦闘を乗り越えていく。

モンタージュ:PC達の反応を見た後

風の音がした。
穏やかな陽の光が君たちに差し込み、突然外にいることを君たちは困惑を覚えるだろう。
少し、辺りを見回すと先ほどゲーム画面として見ていた草原が、目の前いっぱいに広がっている。
直後、唸り声がその草原に響いた。何かいるのは間違いない。
唐突な事に対応できないでいると、どこからともなく少女の声が叫ぶ声が聞こえてくる。

・セリフ:アイ
「早く逃げてください!」

次の瞬間、ゲーム内ならよく見ていた〈小牙竜鬼〉の群れが君たちに襲いかかってくる。
ゲーム時代ならいざしらず、これはあまりにも現実じみていた。
ナイフを持った犬面の亞人は君たちを殺そうと襲い掛かってくる。

この風景やモンスターを知っていが、こんな臨場感を君たちは知らない。
しかし、この世界は知っている。MMORPG〈エルダー・テイル〉の〈セルデシア〉で間違いない。
なら、君たちにできることはあるはずだ。
武器を手に取り、生き残るために〈小牙竜鬼〉と対峙する。

カットイン:〈小牙竜鬼〉に対して/知覚判定〔5〕成功

武器を構えた瞬間、モンスターの上にゲームで見慣れたHPバーがあることに気がつく。
更に自分のステータスやメニュー画面が強く念じると視界の端に映った。

シーン終了

モンスターの描写やPCたちの意気込みを見たところでシーンを終了する。

インタールード

次のシーンは戦闘となる。使用するエンカウントシートやマーカーなどを用意しよう。

シーン2:〈小牙竜鬼の子供〉の群れを追い払え
シーン種別

戦闘シーン

解説

PCたちが初めて行う戦闘であるため、簡単に行うのがよいだろう。

目的

初めて行う戦闘でログ・ホライズンの戦闘システムに慣れてもらうのが一番の目標になる。

OP2:【〈小牙竜鬼の子供〉の群れを追い払え】

この戦闘では、ブリーフィングシーンを別途確保していない。
そのため、GMは自己の判断で、このシーンの前にブリーフィングシーンを挿入してもよい。
PLがログ・ホライズンTRPGに慣れていなかったり、GMするのが初めてなら、もちろん入れたほうがよいが、慣れているメンバーなら、急に起きた戦闘をイメージしやすくするために、そのまま戦闘に入るのがいいだろう。

オーバーチュア

君たち〈冒険者〉を囲むように現れたモンスターたちは小さなナイフをちらつかせ、今か今かと狙う算段をつけている。
次の瞬間、一斉にモンスターたちが飛びかかってきた。

〈小牙竜鬼〉との戦闘

今回は〈小牙竜鬼の子供〉との戦闘となる。
「エンカウントシート:〈小牙竜鬼の子供〉との戦闘」を参照し、PCとエネミーをそれぞれ配置しよう。PCが4人の場合または5人の場合、この戦闘で出現する〈小牙竜鬼の子供〉は5体である。PCが3人の場合、4体にして対応すること。
準備ができたら戦闘を開始する。

・エネミー戦術
 ヘイトが一番高いPCに近づいて攻撃する。

エンカウントシート(〈小牙竜鬼の子供〉との戦闘)

A B C D E F G H
1
2 敵2
3
4 敵1
5 冒険者 敵3
6
7
8
敵1

A4:〈小牙竜鬼の子供〉2体を配置 本シナリオデータ参照

敵2

D2:〈小牙竜鬼の子供〉2体を配置(PCが3人の場合、1体を配置) 本シナリオデータ参照

敵3

H5:〈小牙竜鬼の子供〉1体を配置 本シナリオデータ参照

冒険者

初期位置。PCたちはこの範囲内に登場する。

草原〈薄緑〉

プロップ ランク:0 地形 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 自動

▼効果・解説
何の効果もない地形。見渡す限り草原が広がっている。

戦闘の終了

PCたちが全ての〈小牙竜鬼の子供〉を倒したなら、戦闘は終了する。

モンタージュ:戦闘が終了した

断末魔を出しながら倒れこむ〈小牙竜鬼の子供〉を退けると、倒れた奴から光の粒になって消えていく。
やはり、その光景はゲームをしていた時によく見ていたものと酷似していた。

シーンの終了

戦闘に勝利したら、シーン終了となる。倒した〈小牙竜鬼の子供〉のドロップ品を入手するのを忘れないようにしよう。
さらにオープニングフェイズの終了に伴い、PC全員に【因果力】を1点ずつ配布する。

ミドルフェイズ

インタールード

ここからはミドルフェイズとなる。GMはミドルフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。
そして、「アイ」が村でどんな扱いを受けているのかを知ることになる。「アイ」の設定等を思い出しておこう。

シーン3:謎の少女アイ
シーン種別

シネマティックシーン

解説

このシーンでは「アイ」という見たこと無いNPCとの初の対面となる。〈冒険者〉はこの小屋に「アイ」が召喚した竜〈深黒飛竜の雛〉によって連れられてくる。

目的

「アイ」という少女との会話を行い。彼女との好感度を〈冒険者〉とPL自身にも上昇させる事を目的とする。

MD1:【謎の少女アイ】

オーバーチュア

戦闘を終え、命を賭けたその緊張感から開放された〈冒険者〉はぶつんと切れるように意識が暗転し、そのまま気絶する。
その気絶する直前に1人の少女がこちらに向かってきているような気がした。

場面

この場面は「アイ」の部屋で話を聞く場面となる。
また、「アイ」に対して目を凝らせば▼NPCデータを確認できる。GMはそのデータをPLたちに公開しても良いだろう。
さらに、魔女タグがついている事に違和感を覚え、質問する場合は「……〈冒険者〉さんにはわかるんですね。そうです。私は魔女なんです」と目を伏せながら答える。
魔女と呼ばれる理由については「……それについては、面白くないので聞かないでください」というだろう。それでも詳しく聞こうとする〈冒険者〉がいる場合、GMはPLにやめるよう進言すると良い。

モンタージュ:PCの反応を見た後

意識を通り戻すと、〈冒険者〉の上には一枚の毛布が掛けられていた。
辺りを見回してみるとどうやら小さな小屋の中にいるようだ。ただ、机や椅子などがあるが基本的にボロボロで窓ガラスも割れてしまっている。
そんな窓から夕日が差し込み、辺りはオレンジ色に変わっている。
ここはいったいどこなのだろうか。
そんな疑問を感じた時、扉の奥から1人の少女がこの部屋に入ってきた。

・セリフ:「アイ」
「みなさん目が覚めたんですね。良かったです」

手に紙袋を持った少女はボロ布のような服を着ており、その薄く綺麗な長い白髪を揺らしながら、君たちに近づいてくる。どうやら君たちの心配してくれていたようだ。

・セリフ:「アイ」
「草原でモンスターに襲われていた時はどうしようかと思いました。けどやっぱり〈冒険者〉さんはお強いんですね」
「とりあえず、倒れていたのであそこにいたら危ないので私の家まで連れて来ました。回復するまでここにいてもらっても構いません」
「あっ、私の名前はアイって言います」
「とりあえずご飯の材料を買ってきましたので料理しますね。久しぶりに人が来たので頑張って作ります」

少女はそう言うと、キッチンで料理をし始める。
〈冒険者〉は「アイ」がキッチンで料理をし始めた後、この世界が自分たちのいた世界とは異なる事を思い知らされるだろう。
自身の防具や武器はゲーム時代のものだが、顔はどうやら現実寄りな気もする。
さらに「アイ」のような現実離れした美少女も見たことはない。
果たしてこれからいったいどうなってしまうのか。悩んだところでその問に答えてくれる者はどこにもいない。

カットイン:部屋をよく見る/知覚判定〔9〕成功

この家から獣臭さを感じるが、その原因はなんなのかは見当がつかない。さらに、1人で住むにはこの家は大きすぎると感じた。

カットイン:「アイ」について/知識判定〔6〕成功

ゲーム時代、ケルト村近くに住む「アイ」と呼ばれるNPCがいたなんていう話は聞いたことがない。

〔達成値10〕
もしかしたら〈ノウアスフィアの開墾〉のデータも、この世界に反映されているのではないのだろうかと考えついた。

シーン終了

〈冒険者〉の葛藤を聞いた後、このシーンを終了する。

インタールード

次のシーンにはシーンプレイヤーがいることに気をつける。PCと「ヒトミ」が会話するため、「ヒトミ」の設定等を思い出しておく必要がある。

シーン4:ここはいったいどこだ?
シーン種別

ブリーフィングシーン

解説

このシーンでは「ヒトミ」と会話し、現在置かれている状況を把握する場面となる。また、ログ・ホライズンTRPG恒例の味のしない食事を楽しむことになる。

目的

この世界に自分たち以外の人々もいきなり来てしまったことを知り、その反応を見る。

MD2:【ここはいったいどこだ?】

オーバーチュア

数十分後、「アイ」が持ってきた料理の数々は温かな湯気が出る家庭的な料理たちだった。
この世界にきてから何も食べていない〈冒険者〉たちはお腹が空いたことを自覚するだろう。

・セリフ:アイ
「さあどうぞ皆さん。ご飯ができましたので食べてください」

モンタージュ:ご飯を食べた直後

その食べ物を口にした瞬間、口に広がるのは「全く塩気がしない煎餅を水分でふやけさせたモノ」と言うのが率直な感想になるような味と触感だけだった。
気になって飲み物に口をつけた場合、それがただの水道水だと気づくだろう。

・セリフ:アイ
「皆さん、どうしたんですか? そんな顔をして」
(料理の味について)「いつもこの味じゃないですか? そんなにおかしな話ではないですよ」

美味しそうにその料理を食べる「アイ」に悪気が無いことは反応から分かるのだが、〈冒険者〉はなんとも言えない気分になるのだった。

(〈出来損ないの料理〉を食べたものとして扱い、PC全員の【疲労】を2点減少させる)

場面

次の場面は「アイ」の家で夜を過ごす時となる。ここでは「ヒトミ」からPC2に念話による電話がかかってくる。
また、この後「ヒトミ」に念話をしても『通話中』により話すことは出来ないものとする。

モンタージュ:食事時の描写を終えた後

食事を終えると、「アイ」はもう寝るようで部屋の隅にある毛布に包まって横になる。

・セリフ:アイ
「それでは皆さん、私は寝ます。皆さんもそこにある毛布を使っていいので。おやすみなさい」

「アイ」はそう言うと、すぐに眠りについたようだ。
〈冒険者〉に関しても、今日は色々ありすぎた。心を休ませるためにも寝るのが良いだろうと思うことだろう。
そうして眠ろうとした時だ。聞き慣れたコール音が「PC2」の耳元で鳴り響く。
これは《エルダー・テイル》でボイスチャットを行う際にかかる音に間違いない。
その直後、『「ヒトミ」さんから通話がかかってきています』とポップアップウィンドウが目の前に現れた。
(この時、対象は誰でもよいため適当にGMが決めてもよいだろう)

モンタージュ:念話に出た後

ポップアップウィンドウの『通話に出る』を押すと、懐かしい声が聞こえてくる。

・セリフ:ヒトミ
「ちょっとあんたたち大丈夫なの!? 生きてる?」
「なんで私たちは《エルダー・テイル》の中にいるのよ。私が知らない間にここまでこのゲームは進歩したかしら」
「まあ、とりあえずそっちには皆いるなら大丈夫みたいね」
「アキバの街にもたくさんの私たちみたいな人がいるんだけど、なんだか皆無気力な感じで嫌な雰囲気が蔓延しているのよね」
「とりあえず、《三日月同盟》ってギルドに助けてもらったから、あんたたちもさっさとこっちに帰って来なさい」

このあと少しこの世界の話をした後、念話は落ちる。どうやら「ヒトミ」が通話を切ったようだ。
〈冒険者〉はそのことを踏まえた上で、明日に備えるべく眠りにつくのだった。

シーン終了

〈冒険者〉が全員寝たらこのシーンを終了させる。

インタールード

次のシーンはケルト村に行くため「アイ」と村人たちとの関係性を思い出しておこう。

シーン5:ケルト村の違和感
シーン種別

シネマティックシーン

解説

「アイ」に連れられてケルト村に訪れる。しかし、村の様子が〈冒険者〉の知っているものとは少し違うように感じるシーン。

目的

「アイ」と村人との関係性を〈冒険者〉に知ってもらうシーンとなる。

MD3:【ケルト村の違和感】

オーバーチュア

〈冒険者〉が目を覚ますと、「アイ」がその手にいっぱいの果実を持って机の上に置いていた。どうやらそれが朝ごはんのようだ。

・セリフ:アイ
「皆さんおはようございます。昨日は私の料理が口に合わなかったみたいなので果実を採ってきました」

いい笑顔でそういうと、〈冒険者〉に果実を渡す。食べたら場合それには果実本来の甘みを感じることだろう。

・セリフ:アイ
「そういえば、悪いとおもっていたんですが、少し聞こえてしまって。皆さんはアキバの街に帰るんですか?」

「アイ」は少し悲しげな顔をするが、すぐにいつもの笑顔に戻りこう話を続ける。

「そうですか。なら旅の準備をしにケルト村に行きましょうか。ご案内しますよ」

場面

次の場面はケルト村の中の描写となる。
「アイ」は決してこの村に自身から入ることはないが、〈冒険者〉に無理やり連れられて言った場合は、おどおどしながら入っていくだろう。

モンタージュ:ケルト村に着いた後

「アイ」の案内でケルト村まで訪れると、村の雰囲気が〈冒険者〉の知っているものとは少し違うように感じる。
 何処か排他的で、村人の「アイ」を見る目がまるで軽蔑した人間を見るかのようなものだったのだ。
 〈冒険者〉がそれに気づいたのを知り「アイ」は村の門前まで来た後〈冒険者〉にこう言う。

・セリフ:アイ
「私はあまり歓迎されていないので、ここから先に行けば、商店があると思います。私はここで待っていますので、買い物が終わったらここにまた来てください」

場面

ケルト村の中では買い物を行う事ができるものとする。

モンタージュ:ケルト村に入った後

〈冒険者〉がケルト村の中に入って行くと、やはり〈エルダー・テイル〉で見ていた風景とよく似ている。もし違うところがあるとすれば、その現実感と大地人の多さだろう。
必要最低限の人しかいなかったこの村に、現在はたくさんの通行人や行商人などがいる。
まるで本当の村のように〈冒険者〉は感じるだろう。

カットイン:買い物をする

〈冒険者〉が買い物しようとすると、大地人の店主が快く物を売ってくれるだろう。
ここでは買い物を行うことが出来る(ネームドアイテム、非売品以外購入可能)。
また自身のCRよりも大きなIRの物は買うことが出来ない。

カットイン:「アイ」について村人に聞く/交渉判定〔7〕成功

村人に「アイ」について話を聞こうとすると、目を逸らされたり逃げられたりしてしまうが、なんとか話を聞くことが出来そうな大地人を見つけた。
彼は行商人のようであまりこの場所に詳しくは無いのだが、〈冒険者〉と話してくれるだろう。

・セリフ:行商人の男
「ああ、魔女の話ッスか?」
「あの魔女がまだ村に住み共存していた時に、召喚した竜が暴れまわって村が半壊したんだとさ」
「なんとか竜は鎮める事ができたんだけ、村の人から怯えられたらしくてね。それから村のはずれに住むようになったそうッス」
「それ以上に詳しいことはわかんないッス」

モンタージュ:ケルト村から出る際

〈冒険者〉は村で買い物を済ませた後、入り口にて待っていた「アイ」のところまで帰ってくる。

・セリフ:アイ
「皆さん買い物は済みましたか?」
「それでは、皆さんさようなら。皆さんと話せて私はとても楽しかったです。また機会があれば来てください。いつでも歓迎します」

「アイ」と別れの言葉を交わした瞬間〈冒険者〉は殺気を感じ取る。
そう、身震いしそうなほどの悪意が〈冒険者〉を睨んでいたのだ。

その方向を見ると村の中心で煙が巻き上がっている。何者かがケルト村を襲撃したことを〈冒険者〉たちは知るだろう。
わなわなと震える「アイ」は次のように言葉を呟いた。

・セリフ:アイ
「村が襲われている……?」
「私は一度家に帰って杖を取ってきます。皆さん、勝手だとは思いますがこの村をその間守ってくれませんか。どうかよろしくお願いします!」

シーンの終了

「アイ」が自身の家に戻ったところでこのシーンを終了させる。

インタールード

次のシーンでは「消耗表」を使用する。予め「消耗表ロール(P.286)」を確認しておこう。

シーン6:ケルト村を救え
シーン種別

アブストラクションシーン

解説

ケルト村に襲ってきた〈小牙竜鬼〉たちを退けるシーンとなる。

目的

ミッションの勝利条件を達成する。

MD4:【ケルト村を救え】

ミッション:襲う小牙竜鬼と村人救助

ケルト村を救うために村中を走り回るシーンだ。〈小牙龍鬼〉との交戦を、ミッションによって解決する。
「エンカウントシート:襲う小牙竜鬼と村人救助」を参照すること。

カットイン:最終ラウンドのセットアップ開始時

村人を救助するべく、キミたちが走り回っているといきなり小牙竜鬼の群れが奇襲を仕掛けてきた。
その連携の取れた攻撃はキミたちを翻弄し、邪魔をする。

GMはこのラウンドのみ「《小牙竜鬼》を退治する」の難易度に+1することを宣言する。
また以下の内容から1つ選択して効果を適応する。
・[村人トークン置き場]から[村人トークン]を2つ取り除く。
・[討伐トークン置き場]から[討伐トークン]をすべて取り除く。

カットイン:ミッション終了時

ミッション終了時にエンカウントシートに書かれている報酬をPCに与えること。この時越えている報酬はすべて与えられる。

キミたちがすべての村人を救出し終わると、広場の方で〈小牙竜鬼〉の雄叫びが聞こえてきた。
どうやら広場に集まっているようだ。次はそちらに向かわなくては。

シーンの終了

ミッションが終了したところでこのシーンを終了させる。また、ミドルフェイズの終了に伴い、PC全員に【因果力】を1点ずつ配布する。

クライマックスフェイズ

インタールード

ここからクライマックスフェイズとなる。GMは、クライマックスフェイズの開始をプレイヤーに宣言しよう。

シーン7:魔女の決意は?
シーン種別

マスターシーン

解説

このシーンは「アイ」の独白となる。シーン9の内容を盛り上げるために、熱く語るほうがよいだろう。

目的

「アイ」の決意を聞き、このシナリオの本筋を知る。

CL1:【魔女の決意は?】

オーバーチュア

少女は走る。守りたいものがあるから。

倉庫の中に置いてある大振りの杖は昨日手にしたばかりで埃は被っておらず、いつでも使える状態にある。これを使って村に向かう日が来るとは昔の自分では思いもしていなかった。

・セリフ:アイ
「今度こそは全て守るから……」

そう呟いた少女は杖を力強く握り、はめ込んである宝石が輝くことを確かめる。

さあ、行こう。
今度は全てを守るために。

シーン終了

独白を終えたところでシーンを終了する。

インタールード

次はブリーフィングシーンだ。ブリーフィングシーンで出来ることを一度おさらいしておこう。

シーン8:戦う意味は?
シーン種別

ブリーフィングシーン

解説

エネミーとの戦闘に備え、PCたちが準備を整えるシーン。

目的

戦いの準備を整える。

CL2:【戦う意味は?】

戦闘準備

次のシーンは戦闘シーンだ。このシナリオでは初めてのブリーフィングシーンになるため、簡単に説明を入れるのがよいだろう。
[準備]タグの特技やアイテムの使用をうながし、万全の状態で戦闘に挑めるようにしよう。

カットイン:PCが「偵察」タグを持つ行動に成功した。

キミが広場に近づくと〈小牙竜鬼〉が屋台の瓦礫を使い防壁を築いている。早く突入しないとより強固な城壁を創られてしまう。
さらに他の〈小牙竜鬼〉よりも二回り以上大きな〈小牙竜鬼〉がいる。あれは〈小牙竜鬼の隊長〉に違いない。
このエネミーの指揮力はゲーム時代に相当厄介なものだ。
それ以外にも狼に乗った〈小牙竜鬼〉もいるようだ。

シーン終了

戦闘の準備が終わったら、このシーン終了する。

インタールード

次は戦闘シーンとなる。使用するエンカウントシートやマーカーなどを用意しておこう。

シーン9:魔女と竜と冒険者と
シーン種別

戦闘シーン

解説

広場に集まった〈小牙竜鬼〉たちと決戦を行う。

目的

〈小牙竜鬼〉たちを全て倒す。

CL3:【魔女と竜と冒険者と】

オーバーチュア

広場に駆けつけたキミたちたちが見たのは、〈小牙竜鬼〉の群れだ。
奴らは徒党を組みこの村を蹂躙しようとしていたのだ。

キミたちが武器を持ちながら近づくと、キミたちよりも二回りも大きな〈小牙竜鬼〉が立ちふさがる。
その時、咆哮が空の上から地面に響き渡った。
上を見上げると黒い翼竜が空を舞いながら、こちらに近づいてくる。
そして、その竜はキミたちの目の前にいた〈小牙竜鬼〉に噛みつき、自身の体ごと近くにある木にぶつかった。

・セリフ:アイ
「こっちは私に任せてください! 残りをよろしくお願いします!」

黒い竜の背中からそのような言葉がキミたちに届いた。どうやらその竜は味方のようである。
そして、残りのモンスターも怯えながらだがキミたちに向かってその武器を掲げた。
ケルト村を救うための戦いが今ここで始まる!

決戦「小牙竜鬼隊」

ボスである「〈小牙竜鬼の狼乗り〉」および、その手下と戦う。PCとエネミーをそれぞれ配置しよう。「エンカウントシート:決戦「小牙竜鬼隊」」を参照すること。
〈小牙竜鬼の狼乗り〉のエネミー特技《コボルト小隊》によって登場する「〈小牙竜鬼の詠唱師〉」1体と「〈小牙竜鬼〉」2体は、指定された場所に最初から配置されている。また、「アイ」や〈深黒飛竜の雛〉〈小牙竜鬼の隊長〉はエキストラであり戦闘には参加しないため、配置する必要はない。
PCが4人の場合、エンカウントシート通りに戦闘を行う。PCが3人の場合〈小牙竜鬼の狼乗り〉のHPを53に減らし、PCが5人の場合は〈小牙竜鬼の子供〉を1体追加して調整を行うこと。

エンカウントシート(決戦「小牙竜鬼隊」)

A B C D E F G H
1 敵1
2 敵2
3
4
5
6 冒険者 冒険者 敵3
7 冒険者 冒険者
8
敵1

〈小牙竜鬼の詠唱師〉を設置 ルールブック01 P.422参照

敵2

〈小牙竜鬼の狼乗り〉を設置 本シナリオデータ参照

敵3

〈小牙竜鬼〉2体を設置(PCが5人の場合、更に〈小牙竜鬼の子供〉を設置) ルールブック01 P.422参照

冒険者

初期位置。PCたちはこの範囲内に登場する。

瓦礫の壁〈灰色〉

プロップ ランク:1 地形 機械 物品

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度

▼効果・解説
 このプロップは射線を遮らない、通過して移動する事はできない。このプロップは破壊可能である。さらに隣接するSqから「射程:至近」の攻撃をすることも可能。
 【HP】20、【防御力】5とする。〔アレンジ〕PR+1につき【HP】+5、【防御力】+2。最大PR10。

広場の土

プロップ ランク:0 地形 天然

  • 探知難易度 自動

  • 解析難易度 自動

  • 解除難易度 不可

▼効果・解説
何の効果もない地形。広場一面に土と草が生えている。

・エネミーの戦術
 〈小牙竜鬼〉と〈小牙竜鬼の子供〉はPCに接近し、[ヘイトトップ]のPCに白兵攻撃を行う。
〈小牙竜鬼の詠唱師〉はなるべく4Sqを位置取るようにして、[ヘイトトップ]のPCに魔法攻撃を行う。
〈小牙竜鬼の狼乗り〉は、まず[ヘイトトップ]のPCに対して《制圧したる流鏑馬》を使い[瓦礫の壁]の向こう側から攻撃を行う。PCがプロップの[瓦礫の壁]を一マスでも破壊される。もしくは残りエネミーが全て撃退された時点で《噛み砕く顎》を使用していくと良い。また20Sq以内にいる[コボルト]タグをもつエネミーの中で[ヘイトトップ]に次ラウンド攻撃を行えないキャラクターがいた場合、《指揮する雄叫び》の特技で【因果力】を使って移動させるとよい。またこの効果を自身に使える事を忘れないこと。

戦闘の終了

エネミーを全滅させたら戦闘は終了となる。〈小牙竜鬼〉の根城からは「財宝表」のいずれかの欄(PC人数*1)回ぶんの財宝が見つかる。〈小牙竜鬼〉たちのドロップ品ロールを行った後で、財宝表ロールを行うこと。どの欄で降るかはプレイヤーが自由に選択してもよい。

モンタージュ:戦闘が終了した

〈冒険者〉が力を合わせて〈小牙竜鬼〉たちを撃退する。
後ろを振り向けば「アイ」の方も戦闘が終わったようで、竜と共に地面でへたりこんでいるのが見えた。

シーン終了

戦闘に勝利して、〈冒険者〉が「アイ」に近づいたらシーン終了となる。

エンディングフェイズ

インタールード

ここからはエンディングフェイズとなる。GMは先程のミッションにて描写の違いがある。そのことに気をつけると良いだろう。
エンディングは、すべてのフェイズの中でも比較的変更が容易な部分である。エンディングの目的は物語を終わらせ、プレイヤーに満足をしてもらうことだからだ。

シーン10:君の笑顔
シーン種別

シネマティックシーン

解説

「アイ」から感謝され、村人からお金を貰うシーン

目的

物語を終わらせる。

E1:君の笑顔

オーバーチュア

倒れ込んでいたアイは立ち上がり、竜に手を触れたかと思うと光の中に黒い竜は消えていく。
その光はまるで朝日のように眩しく、美しいモノだった。
そうした後、アイはキミたちの方に近づいてくる。

・セリフ:アイ
「皆さんありがとうございました。皆さんのおかげでこの村を守ることができました」

頭を下げた少女は満面の笑みでキミたちに感謝した。

その直後だ。
キミたちが救助した村人たちもこちらの方へわらわらと集まってくる。

・セリフ:村長
「おお、〈冒険者〉の皆さん方。貴方たちのおかげでこの村は救われました。少ないのですがお礼です」

そう言って差し出されたのは100Gだ。

モンタージュ:お金を受け取った後

・セリフ:アリサ
「それでは色々と大変なことがありましたけど、お別れのときですね」
「私も……」

アイが何かを言おうとした時、村長も同寺に話す。

・セリフ:村長
「魔女様、さあこちらへどうぞ。村の中に」

・セリフ:アイ
「ええ、わかりました。では〈冒険者〉さん、また会いましょう」

アイは顔を下に向けて振り返った後、村の中に入って行こうとする。
そして、キミたちは〈ケルト村〉から背を向けて〈アキバの街〉へとその足を進めた。

キミたちの冒険はまだまだ続く。その道は始まったばかりだからだ。

シーン終了

上記の描写後、このシナリオは終了となる。
エンディングフェイズが終わったら、メインプレイを終了し、アフタープレイに移ること。

アフタープレイ

アフタープレイ」にしたがってアフタープレイを行なう。
このシナリオで配布するログチケットは以下のとおり。

◆プレイヤー
キャラクターランクアップ1枚、アザーゲット2枚
◆GM
キャラクターランクアップ1枚、財産ゲット(プレイヤー人数+1)枚、アザーゲット4枚

上記にくわえて、セッションに最後まで参加したプレイヤーとGMには「因果力ゲット」が1枚ずつ配布される。さらに、活躍したPCのプレイヤーには「因果力ゲット」を追加で1枚配布しよう。
この「因果力ゲット」配布は優れたプレイヤーを見つけ出すための措置ではない。その日のプレイを振り返って互いの健闘をたたえるためのものである。ぜひ全員の好プレイを思い出して、チケットを配布しよう。

セッションの終了

 すべての処理が終わればセッションは終了となる。
 楽しい時間には区切りがあるように、この冒険にも終わりはある。
 しかしPCたちの物語は今まさに始まったばかりで、未来へ歩みを進めるだろう。
 だから一度休息しよう。次回の冒険を乗り切るために!
 お疲れ様でした!

データセクション

エネミーデータ

シナリオに登場するオリジナルのエネミーデータを記載する。ディベロッパーはこのエネミーデータを他のシナリオに使用してもよい。

小牙竜鬼の狼乗り〈コボルド・ウルフライダー〉

ランク:1 ボス 人形 コボルト 識別難易度:7

  • STR

  • DEX

  • POW

  • INT

  • 回避 2+2D

  • 抵抗 1+2D

  • 物理防御力

  • 魔法防御力

  • 最大HP 66

  • ヘイト倍率 ×3

  • 行動力

  • 移動力

  • 因果力

▼特技
《コボルド戦術》_常時_このエネミーは[コボルド]タグを持つ、他のキャラクターと同じSqにいる時、[防御判定]に+1を得る。また、[機械]プロップから望まない効果を受けない。

《コボルド小隊》_常時_このエネミーはシーン登場時に《小牙竜鬼の詠唱師》(P422)2体を任意の位置に配置できる。《小牙竜鬼の詠唱師》1体は《小牙竜鬼》(P422)2体に置き換えても良い。この効果で配置されたエネミーからドロップ品を入手できない。

《再行動》_本文_ラウンド1回_メインプロセスにおいて[行動済]になった時に使用する。このエネミーは即座に[未行動]となり、その後ラウンド終了時まで【行動力】が0となる。

《疾走する狼》_[移動]_ムーブ_ラウンド1回_このエネミーは3Sqまで[即時移動]をしてもよい。[マイナー][即時移動]先にいる自身が望む全てのキャラクターに[追撃:5]を与える。

《噛み砕く顎》_[白兵攻撃]_メジャー_対決(4+3D/回避)_単体_至近_[25+2D]の物理ダメージを与える。

《制圧したる流鏑馬》_[射撃攻撃]_メジャー_対決(3+3D/回避)_単体_3Sq_[19+3D]の物理ダメージを与える。[マイナー]対象に[硬直]を与える。

《指揮する雄叫び》_クリンナップ_自身_至近_自身はBSを一つ解除する。[因果力1]20Sq以内に存在する[コボルト]タグを持つキャラクター一体を対象とする。対象は[移動]タグを持つ行動を即座に行う。

▼ドロップ品
1~4:狼の手綱[換金]*1 (100G)
5~6:狼の長毛[摩触媒2]*4 (20G)*4
固定:腐銀の小片[コア素材]*1 (30G)

▼解説
 〈小牙竜鬼の隊長〉の代わりに分隊を指揮していることも多く、〈小牙竜鬼〉や〈小牙竜鬼の詠唱師〉などを引き連れてた狼に乗る小牙竜鬼。
 残忍な性格は乗り込む狼にも伝わり凶暴性が増しているため、遠近どちらも間合いを取ったとしても厄介なことは間違いない。
 他にも〈鋼尾翼竜〉や〈鮫〉に乗った者などの亜種が存在する。

小牙竜鬼の子供〈コボルト・チルドレン〉

ランク:1 モブ 人形 コボルト 識別難易度:4

  • STR

  • DEX

  • POW

  • INT

  • 回避 7(固定)

  • 抵抗 6(固定)

  • 物理防御力

  • 魔法防御力

  • 最大HP 18

  • ヘイト倍率 ×2

  • 行動力

  • 移動力

▼特技
《コボルド戦術》_常時_このエネミーは[コボルド]タグを持つ、他のキャラクターと同じSqにいる時、[防御判定]に+1を得る。また、[機械]プロップから望まない効果を受けない。

《コボナイフ》[白兵攻撃]_メジャー_対決(12/回避)_単体_至近[25]の物理ダメージを与える。

《邪気の心》_[移動]_ムーブ_このエネミーは【移動力+1】Sqまで[通常移動]してもよい。[マイナー]ヘイト倍率を[×4]に変更する。この効果はラウンド終了まで続く。

▼ドロップ品
固定:コボルトナイフ[換金]*1 (10G)

▼解説
 〈小牙竜鬼〉の子供。まだどれに特化するか決まっていないため潜在的な能力を秘めている事が多い。
 斥候として本隊が行く前にその場所へ訪れることもあり、現れたら大部隊が近づいてきている可能性を考慮したほうが良いだろう。
 子供な分、引き際がわからず猪突猛進することもあり、〈大災害〉後〈冒険者〉たちに非常に恐れられていた。

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