昨日は午前中に家を出発して市内のキャンプ場へ。
日帰りキャンプ(というか野外での食事)だす。
ここは古代山陽道の駅馬(うまや)の「真良」(現高坂町真良馬井谷)の
場所です。
ここは安芸の国。左コーナーの右に見える小道が古代山陽道です。
備えておく馬の指定頭数は20疋。律令制により整備された街道ですが、
備後と安芸の国堺はかなりの山間部を抜けてくることになります。
このあたり一帯は、沿岸部に並んで古墳群がある場所です。
絶対に鉄原料がある筈と私は読んでる。
新道から見える古代山陽道。
この地図の「真良(しんら)」というあたりですね。名前からして意味ありあり。
青斜線は戦国末期まで海だったところです。
市営キャンプ場、高坂自然休養村に入ります。
ぬぁんと、料金はタダ。市営だからです。
サバゲフィールドに持って来いの環境なんだけど、ここでゲームはダメダメよ。
炉も自由に使っていいのよ~。ここはイイ!
熱射病にならないように、屋外活動で帽子は必須ですね。
あたしは、さらに軍用三角巾を水で濡らした物を下に被ってます。
こちらは同行者のハット。今回はローデシアではなく、チョコチップのハットのようです。
ウイスキーが欲しいとこですが、車なのでお茶どす。氷はでかい丸氷を。
「こういうところで、飯食って、のんびりと本を読むのなんてのはいいなぁ~」と
同行者は言いますが、読んでるのは漫画っす(^^;
「マンガだって本だ。マンガ本というじゃないか」との弁。確かに(^^;
私はちょっと気になる物を発見した。
土の色がね・・・なんというか・・・。
湧水が出て、土が流されていますが、完全に製鉄原料のソブです。
砂鉄以前の製鉄原料です。弥生末期までの製鉄はこれでしょうね。
まあ、場所ナリである、ということが確認できました。
縄文、弥生の古代製鉄はこれが原料でしょうね。
そして、後に砂鉄製鉄技術がもたらされた、と。
しかし、大陸半島は技術が途絶して、倭においてそれが定着、
というのが歴史の裏筋(実はこれが表)なのではないでしょうか。
倭鍛冶(やまとかぬち)は韓鍛冶(からかぬち)の技術を吸収するまでは、
南方南洋系の製鉄技術だったのでは、と。
これからは銑の製作はむつかしいのですけどね。
最初は褐鉄鋼から作る極軟鉄で、後にもっと刃物として能力の高い鋼の製造法を
手に入れたのだと思います。つまり砂鉄製鉄。
古墳時代も「古代」なので砂鉄製鉄も古代製鉄で誤りはないでしょうが、もっと
以前の製鉄を「古代製鉄」と呼ぶか、褐鉄鋼や湖沼鉄からの「古代前期製鉄」と
砂鉄からの「古代後期製鉄」と細分化して呼称したほうが適切のように思えます。
なんつーか、学術界って、ごっちゃまぜなんだよねぇ。
当時の最新技術の砂鉄製鉄の技術力征圧というか手中に収めるためには、まだ
明らかになっていないかなりエグイ古代王権の政治軍事史があったのではなかろうか。
こうしたことって、製鉄だけを見ていてもだめで、文献(のない時代だから中国の
史料とか)や古代王政の統制史とリンクして考察しないと、見えない部分というのは
かなりあると思う。
そして人民統治は差別史の裏返しだから、そうした民俗的な部分も考察の
一環に入れる必要あると思うのよね。
でも、学術界というのは、各分野でバラバラに研究していて、それが総合的に
包括研究となることはありません。
なんだか、勿体ないのぉ~。学識者たちのお宝研究成果はあちこちにゴロゴロと
転がっているのに。各個でバラバラに研究しているだけで、総合的見地には
立っていない。
まあ、立とうとすると、潰されるという日本の学術界の旧弊があるのだけどね。
そのくせ捏造やデータごまかし等は大手を振って横行しています。これは古代史
研究だけでなく、どんな学術分野でも。
日本の場合、アカデミックなことに期待していると、「ええっ?!」と裏切られるよ。
象牙の塔は鋼鉄よりも頑丈だから(笑
今回、画像はありませんが、4種類のナイフを持参して、徹底的に
フィールドテストしました。
結局のところ、一番汎用性が高く、かつ使いやすいのは上から2番目の
ハットリであることを再認識しました。
これの原版のデザインは米国の銃器メーカーのブローニングです。
製品ナンバー#4000番、チーターという名称のナイフで、日本のメーカー
によってOEM生産されていました。日本のナイフが世界を席巻していた
時代ね。
アメリカンナイフは、今は低価格ということのみで中華人民共和国製が多い。
中国製の品質はどんどん向上しており、安かろう悪かろうを脱しつつある。
日本は価格面では中国に太刀打ちできないから、別なアイデンティティで勝負
するしかないと私は思う。それは、「超高品質=日本製」であることだろう。
ブローニング・チーターを関のハットリ刃物がリメイクしたのが上から2番目の
ハットリ・ナイフ(服部刃物)の#3718です。
日本刀の小刀(こがたな)に近い形状で、めちゃくちゃ使いやすいです。
これ、かなり昔に買っといて正解だったわぁ。今、生産中止製品だもの(^^;
これが原版のブローニングチーター(廃番)。
1993頃に剣友ジョーイ近藤からプレゼントされた物。使い込んでます。
切れ味は、ブローニングが440Cで、ハットリがV金ですので、ハットリのほうが
遥かに切れます。
ただし、刃付はブローニング・チーターのほうがすぐにサッと刃がつく。
どちらも一丁一旦ですね。
ただし、ハットリの刃は硬すぎて脆いということはありませんので、かなり屋外
ユースにも適しています。
刃物というのは、使ってみないとまったく判りませんので、ナイフをお持ちの方は
是非とも、料理で使う包丁のようにキャンプや釣りで使いまくってくださいませ。
運搬には梱包して、さらに専用小型バッグに入れておくのが法的にも好ましい
(というかそれしないと違法)でしょう。
ファクトリーナイフは、おいらはブローニングが好きさ!
これもね。