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■短期の相場見通し
S&P500指数の向こう1カ月のターゲットは3900とします。
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このところ米国市場は軟調な展開が続いています。市場関係者はインフレがなかなか収まらないことに気を揉んでいます。連邦準備制度理事会はいろいろな物価統計の中でもとりわけPCEインフレを重視していますが、8月は前期比+0.3%、前年同期比+6.2%とまだまだ強い数字した。
連日の下げで市場参加者のマインドはかなり挫けており、ひと頃の強気派は影をひそめました。
しかし過去の弱気相場を調べてみると10月に大底をつけるケースが約半数あります。
市場では景気後退の到来を恐れる声が多いのですけれど、実は景気後退こそ相場の底入れに必要なニュースだと考えます。
その理由は、連邦公開市場委員会(FRB)はインフレを抑え込む目的で利上げしているのであって景気後退は物価を押し下げる働きをするのが常だからです。
言い直せば「悪いニュースは、逆に良いニュース!」と取られる可能性があるのです。
すでに住宅の販売は住宅ローン金利が急に上がってしまい、借り手のローン負担が大きくなってしまったことを理由に冷え込んでいますし、エネルギー価格や穀物の値段を値下がりが著しいです。
したがっていまのままの状態でしばらく時間が経てば自ずとインフレは沈静化してくることは間違いありません。
インフレさえ鎮静化すれば株は買ってもOKだと思います。
■米国経済の現況
米国経済は全般的に暗転しています。ただ雇用だけは例外的に強いです。もちろん失業者が少ないことは歓迎すべきことなのですが、賃金の上昇が著しい場合、FRBはおいそれと緩和できません。なぜなら「賃金インフレはクセになる」という考え方がFRBメンバーの間で根強いからです。したがって平均時給の数字に注意を払ってください。
■企業業績
第2四半期決算発表シーズンは折からのドル高で冴えない決算を出す企業が相次ぎました。新型コロナ以降では今回の決算発表シーズンがもっとも悪い決算だったと言えるでしょう。その割にコンセンサス予想は未だ十分に下がってきていません。
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このところのドル高は海外売上高が多いハイテク企業などにとってネガティブな要因です。したがって10月半ばから始まる第3四半期の決算発表シーズンも引き続き警戒が必要です。
■注目ETF
10月相場は9月と一転して高いと予想します。ポイントは「ニュースの良し悪しに関係なくマーケットは高い」ということです。
従ってSPDR S&P500 ETF(SPY)、パワーシェアーズQQQ信託シリーズ(QQQ)、テクノロジー・セレクト・セクターSPDRファンド(XLK)、iシェアーズ・ラッセル2000 ETF(IWM)、ARKイノベーションETF(ARKK)などを買い建てるのが良いと思います。