意欲の低下は、簡単に「年のせい」と言って片づけてほしくない状態です。意欲低下の原因のひとつに、年をとったことによる脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の減少があります。老人医療に詳しい精神科医の和田秀樹氏が著書『80歳の超え方 老いは怖くないが、面倒くさい』(廣済堂出版)で解説します。
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意欲の低下はフレイル状態を引き起こす
■意欲の低下は、気持ちの問題だけではない
きちんと食事をとりましょう、運動するモチベーションを持ちましょうとお話ししても、やる気が出ないという方も多くいると思います。頭では理解していても身体が動かない。大きな病気があるわけではないけれど、意欲がわかないのです。
老いてからの意欲の低下は、本人もまわりも「年だから仕方ない」と放っておくことがありますが、これは気をつけたい状態です。
リスクになります。
「何をしても楽しくない」と思い始めれば、うつ病の入り口に向かうこともあります。うつ症状でひきこもっていると認知症へと移行することもあります。
意欲の低下は、悪循環をもたらします。簡単に「年のせい」と言って片づけてほしくない状態です。
そして、意欲の低下を心の問題だと片づけるわけにはいかないところがあります。
意欲低下の原因のひとつに、年をとったことによる脳内の神経伝達物質である「セロトニン」の減少があります。
セロトニンは別名「幸せ物質」と言って、人に幸せな感覚をもたらすものです。
「今日は楽しかったな」と感じる日があなたは少なくなっていませんか。なんだか気分が盛り上がらない。昔はこうではなかった、と思っている方もいらっしゃるでしょう。
うつ症状を持つ方がよく言われます。
「最近、何も楽しくない」
「笑えなくなった」
「もともとは明るい性格だったのですよ」
「別にうつになるほどストレスもないんですが」
たしかに、昔の自分とはだいぶ違うでしょう。そこはあきらめて、昔の自分と比較することはやめましょう。
子どもが「箸がころんでも笑う」といわれるのは、セロトニンが満ちあふれているからです。その状態に戻ることは無理かもしれませんが、対処方法はあります。
精神科の薬にも脳内のセロトニン濃度を上昇させるうつ病の薬がありますが、薬というのは常に副作用があるものです。
できれば、生活の中でセロトニンが増えるように改善していってほしいと思います。
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