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「死にたい」投稿者に「つながりませんか」…女子大学生殺害の容疑者、会った女性にナイフ見せる

読売新聞 / 2022年11月1日 7時9分

 札幌市東区のアパートで女子大学生(22)を遺棄した事件で、無職小野勇容疑者(53)が殺人容疑で再逮捕された。小野容疑者は複数人の殺害をツイッターなどで示唆していたが、弁護人に「冗談で話を大きくした」などと話していることがわかった。弁護人が取材に明らかにした。

「真実ではない」

 小野容疑者は大学生を殺害したとされる4日頃以降も頻繁にツイッターを更新。8日未明に「3人目かぁ」、同日昼には「手伝わせてくれた人たちには感謝してる ひとり増えて3人になった」などと、大学生以外の2人の殺害をほのめかす投稿を繰り返した。事件前には、知人らに殺害の経験を吹聴していた。

 弁護人によると、こうした投稿について小野容疑者は「真実ではない」と話している。うそをついた理由については「相手に合わせて話を盛った」と説明しているという。これまでの殺害経験をアピールすることで、自殺希望者に近づこうとした可能性がある。

 小野容疑者はツイッターで「人殺し」「送り人」といった自殺願望者を手助けするような自己紹介文を掲載。神奈川県座間市で2017年に男女9人が殺害された事件では、被害者はツイッターで「死にたい」などと書き込んでいた。小野容疑者は、この事件を模倣したり、影響を受けたりしたという趣旨の話はしていないという。

「つながりませんか」

 小野容疑者の知人らによると、小野容疑者は若い頃、北海道内の陸上自衛隊員だった。退職後、タクシー運転手など職を転々としているが、運転手時代の勤務態度はまじめで、趣味はテニスやギターだったという。

 しかし、近年は、精神的に不安定な状況になって投薬治療を続けており、「死にたい人と つながりたい」「希死念慮」「うつ病」などとSNSに投稿していた。

 小野容疑者は他人との接点を求めていた。小野容疑者と数年前に札幌市内で会ったことがあるという女性によると、女性がツイッターで「死にたい」とつぶやくと、「つながりませんか」などと連絡がきた。実際に札幌市内で会うと、「死にたい人を殺したい」と話し、ナイフを見せられたため、怖くなって連絡を絶ったという。

 小野容疑者と女子大学生は今年9月27日に札幌市内で初めて会い、10月3日にJR手稲駅(札幌市手稲区)周辺で待ち合わせ、車で小野容疑者の自宅に向かった。大学生は翌4日頃に殺害されたとされる。

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