事故の懸念、警備に反映されず 韓国、警察署が事前報告
【ソウル共同】ソウルの繁華街・梨泰院で155人が死亡した雑踏事故で、現場を管轄する警察署が事前に事故の発生を懸念する報告書を上げたが、警察当局のソウル全体の配置を決める当日の警備計画に全く反映されていなかったことが分かった。事故当時、約18平方mの狭い範囲に約300人が集中して6~7人が折り重なる状態となり、死者の大半がこの範囲で発生したことも判明。韓国メディアが1日までに報じた。
梨泰院の現場周辺では、通行規制などの雑踏事故対策はほとんど取られていなかったことが判明。現場の声が無視されていた疑いがあり、警備当局の対応への批判がさらに強まる可能性もある。
(共同通信)