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「顔の形」の縄文土器の一部 水道工事中に発見 全国的にも珍しい

制作: tvk報道部

座間市の蟹ケ澤遺跡から、全国的にも珍しい「人の顔」の形を両面に模した4000年以上前の縄文土器の一部が発見されました。

記者
「10月見つかった土器の一部がこちらです。 この愛嬌のある表情。 縄文人の造形の豊かさを感じます」

人の顔を表しているこの遺物は、縦13センチ、横15センチほどの大きさで、座間市によりますと縄文時代中期にあたる4500年から5500年前に作られたものだということです。

元々は縄文土器に付いていた装飾品とみられ、本体の方は見つかっていませんが高さ60センチほどの土器だったと推定されています。

10月7日、市内の緑ケ丘地域の地下にある「蟹ケ澤遺跡」の一帯で水道工事をしていたところ地中から発掘されました。

この遺物は特に「両面」に顔が施されている点が珍しく、全国でも5例ほどしか見つかっていないということで、儀式などの特別な場で使われていたと考えられています。

座間市教委・市史文化財担当・佐柄雄斗主事
「縄文時代の座間市の地域ではどういった営みが行われていたのか・そういう面で、非常に重要な手掛かりになると思っています」

この遺物の一般公開は現在されていませんが、座間市は今後検討していきたいとしています。

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