感動! 仰天! 大島カメラマンの衝撃エピソード
そんな大島カメラマンですから、現場でのエピソードは数え切れません。
円谷プロでの撮影が遅くなり、降雪のために車中泊をしていたところ、「特撮の神様」円谷英二から、自宅で休むように言われたが固辞したら、毛布を持ってきてくれた。
ウルトラセブンは大島が大好きと公言するウルトラヒーローだ。『HERO 大島康嗣の仕事』より Ⓒ円谷プロ
初めて特撮の現場に行ったとき、スタッフの方々に挨拶もあるからとスーツを着ていったら、「そんな恰好は邪魔になるから、スーツなんか着て現場に来るな」と言われ、しかも飛んできた火花で新品のスーツに穴が空いた。
短時間に何枚も写真を撮らねばならず、フィルムを入れ替えている時間もないので、映画用の長いフィルムを撮影用に改造して、今までの6倍の写真が撮れるようにした。現像所でも、それに対応するための特製の現像タンクを作ってくれた。
仮面ライダーアマゾンの大切断! 時間を切り取ったような、大迫力!『HERO 大島康嗣の仕事』より Ⓒ石森プロ・東映
100万円クラスのカメラを1年に1回は買い換えていたので、いつも金がなかった。自動車もロケ地への移動で10万キロを走ったら椅子がガバガバになってしまうので、2年ごとに新車に買い替えていた。
まだ携帯電話もないころ、ロケ現場に行ったら誰もいなくて、やっとみつけた公衆電話で連絡を取ったら「今日はキャストが風邪をひいたので、中止になった」と言われた。