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社員インタビュー(新卒採用)

一生懸命な人を
本気で応援する会社

本人の顔写真

石川 さゆり Ishikawa Sayuri
2003年入社

入社を決めた理由

誰もが「ともに」切磋琢磨できる社風

私は、視覚に障がいがあり、だんだんと見えなくなっていっているのですが、資生堂は30年以上前から『おしゃれなひととき』という音声と点字による美容情報を発信し、過去に全盲の先輩も活躍していたので、ここなら自分らしく働けるのではと思い、志望しました。
入社の決め手は「ともに」という言葉。「ともに」は創業以来、資生堂が大切にしている考え方で、以前は企業理念にも盛り込まれていたキーワードです。当時の採用担当の方が「資生堂は障がいの有無に関係なく、ともに切磋琢磨し合える会社なんですよ」と熱く語っていたことがとても印象深く、この会社なら私も職場の仲間として受け入れてもらい、成長できると確信しました。

入社後の仕事経験(キャリア)について

本社人事部から志願して関係会社へ

最初は本社の人事部に配属され、採用選考会や研修の運営業務などを担当しました。その後、人事に関してより幅広い知識や経験を得たいと考え、関係会社への出向を希望。入社5年目で叶ったものの、出向先で人事担当は私だけ。社員約200名分の給与計算や保険関係、評価、人材育成関連など数多くのタスクがあり、当初は必死にこなす毎日でした。やがて仕事の全体像が把握できるようになると、業務の意味や効率化を考える余裕が生まれ、「このシステムを導入すればもっと便利になるのでは?」など、改善の提案もできるようになりました。
今は「変化の時代」といわれますが、私は社会の変化だけでなく、自分の目の変化とも向き合う必要があります。「どうしたらこの仕事ができるか」を常に考え、テクノロジーの進歩にアンテナを張りつつ、日々工夫を続けること10年。「ひとり人事」して大きな経験を積むことができました。

音で文字を読み取る支援ソフトJAWS(ジョーズ)を使用しメール確認している様子

視覚障がい者の職域拡大を目指して

現在は人事部に戻り、「視覚障がい者の職域拡大プロジェクト」に取り組んでいます。私自身はとても恵まれた環境で働いていますが、今の日本ではまだ目が不自由な人の働く場が少ないのが現状。他の障がいに比べ、視覚障がい者はできないことが多いと思われがちですが、見えない分、言葉でのコミュニケーションに長けている人も多い。そこで、電話を活用した職務で新しい職域を開発するアイデアをまとめ、社内コンテストに応募したところ、グローバル大会で2位を受賞できました。また当アイデアは実現化が承認され、2020年に正式なプロジェクトとして始動し、多くの人の協力を得て、システムや体制を整備しながら、推進しています。

リモートワークでオンライン打合せをしている様子

仕事を通じて最も成長できたと思うこと

自分でやり切る、自分から動き出す

社会人として一皮むけたと思うのは、試行錯誤しながら幅広い人事業務をこなした関係会社時代ですね。そこで、「自分がやりきる」という責任感と、「自分から動き出す」という姿勢が身につきました。
視覚障がいがあると、随所で周囲のサポートは必要です。例えば、紙の文書はOCR処理といってスキャナーやiPhoneのアプリでデータ化し、音声に変換するのですが、手書き文字など機械で読み取れないものは上司や同僚に読み上げをお願いします。また、パワーポイントのレイアウト確認や調整を依頼することもあります。サポートの依頼を含めて自分で業務をマネジメントするという意識が大切だと感じています。現在の「職域拡大プロジェクト」もそうですが、ひとりの担当として仕事を任せてもらう日々を通して、入社時に印象的だった「ともに」という理念を実感しています。

白杖をつき会議室に向かう様子

環境について

ピープルファーストの精神が浸透

資生堂の仲間は、一生懸命な人を本気で応援してくれます。熱意を持って「これをやりたい」と伝えることで、それを実現できる可能性を与えてくれる会社です。
障がいがあるために自信をなくしたり、自分が受け入れてもらえるか不安になることも多いと思います。また、私も仕事でミスをして落ち込むことがありましたが、そんなときは先輩や上司が親身になって相談に乗ってくれて、何度も支えられてきました。資生堂には「ピープルファースト」という考え方があり、本当に人間味にあふれ、情に厚い人が多いんです。そこに、私が18年以上も働き続けている理由がある気がします。

グループメンバーと談笑

仕事と子育ては安心して両立できる

育児支援制度が充実しているのも資生堂の魅力。私は前述の「ひとり人事」時代に2度の出産を経験しました。復帰前には上司とランチをしながらじっくり話す機会があり、不安なくスムーズに職場復帰できたのを覚えています。職場の仲間も協力的で、子どもが熱を出したときは「休んで大丈夫だよ」とか、残業をしていると「私がやるから早く帰って!」と明るく声をかけてくれて、本当に救われました。
今、利用しているのが、1日2時間の育児時間を取れる「育児時間制度」です。我が家は夫が送り担当、私がお迎え担当なので、終業時刻を早めに設定させてもらっています。法定の制度よりグッと手厚く、小学校3年生まで取得できるので、周りのママ友にうらやましがられています。

今後の目指すキャリアについて

これまでの経験を社会に還元したい

これまでずっと人事の仕事を担ってきたので、これからも「人」に関する領域で自分の仕事の幅を広げたいと考えています。また、人々がよりよく生きるための社会価値創出といった領域にも、新たにチャレンジしていきたいですね。まずは現在進めているプロジェクトを軌道に乗せ、他社の参考にしてもらえるような成功事例になれるようにがんばります。夢は大きく、いずれはグローバルに展開できれば嬉しいです。
仕事は、自分自身を何段階も成長させてくれる大切な機会です。自分を成長させたいと感じているなら、ぜひ資生堂というフィールドを活用してほしいと思います。

グループメンバーとともに

ある1日のスケジュール
(出社バージョン)

時間 内容
9:30 【出社】
メール、社内掲示板等チェック
10:00 社内システムのアクセシビリティ
に関する打合せ
11:00 プロジェクト進捗管理、
研修教育関連、資料作成
12:00 昼食休憩
13:00 資料作成(続き)
14:00 プロジェクトメンバーとの打合せ
15:00 資料作成(続き)
16:00
17:00 【退社】
保育園へお迎え

ある1日のスケジュール
(リモートワークバージョン)

時間 内容
9:00 【業務開始】
メール、社内掲示板チェック
9:30 プロジェクト進捗管理、教育関連資料作成
11:00 社内システムのアクセシビリティ
に関する打合せ
12:00 昼食休憩
13:00 資料作成(続き)
14:00 プロジェクトメンバーとの打合せ
15:00 資料作成(続き)
16:00 社内教育に関する他部門との打合せ
17:30 【業務終了】
保育園へお迎え