日本感染症学会

ガイドライン・提言Guidelines

COVID-19ワクチンに関する提言

最終更新日:2022年10月4日

「COVID-19ワクチンに関する提言(第5版)再修正版」に際して

 オミクロン株の出現によってCOVID-19は子どもたちにも広がり、2022年1月以降の第6波は大きな流行となりました。さらに免疫回避力の強いオミクロン株BA.5の割合が増す中、第7波はさらに大きな流行になりました。
 mRNAワクチンをはじめとする従来型のCOVID-19ワクチンは、オミクロン株に対する効果が十分とは言えませんが、それでも3回接種によって一定の発症予防効果がみられることがわかり、12歳以上の3回目接種、5~11歳への接種、60歳以上と基礎疾患のある方および医療従事者等への4回目接種も実施されました。さらに2022年9月からは5~11歳への3回目接種と12歳以上へのオミクロン株BA.1を含む2価ワクチンの接種も始まりました。
 本提言は、COVID-19ワクチンについて、その有効性と安全性に関する科学的な情報を解説し、接種を判断する際の参考にしていただくために作成いたしました。このたび5~11歳への3回目接種とオミクロン株BA.1を含む2価ワクチンの情報を追加して第5版の再修正版を掲載いたします。COVID-19パンデミックの終息に向かって、COVID-19ワクチンが正しく理解され、安全性を慎重に検証しながら、接種がさらに進んでゆくことを願っています。

 2022年10月4日

一般社団法人日本感染症学会
ワクチン委員会
COVID-19ワクチン・タスクフォース
委員長 西 順一郎

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