永岡文科相 にわかに矢面 旧統一教会問題巡り〈政界探見〉

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■迷答弁連発 野党の新たな標的

 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を巡り、永岡桂子文部科学相(68)がにわかに矢面に立ち始めた。宗教法人に対する初の「質問権」行使を控え、所管閣僚ながら国会で迷答弁を連発。野党が狙いを定め、劣勢の岸田政権は新たなリスクを抱えた。

 永岡氏は衆院茨城7区選出の当選6回。農林水産官僚から自民党衆院議員に転じた夫洋治氏を支える専業主婦だったが、2005年の郵政解散直前に夫が亡くなり、急きょ後を継いだ。快活な性格で知られ、涙もろい一面もある。野田佳彦元首相による安倍晋三元首相追悼演説に聴き入り、「泣いちゃった」と周囲に明かした。2人の娘の母。これまで子育て支援などに力を注いだ。

 小選挙区で敗れ続け、初陣から5連続比例復活の珍記録をつくったが、昨年の総選挙で初めて勝利。8月の内閣改造で初入閣を果たしたのは、その「ご褒美」でもある。文科相ポストは近年、下村博文、萩生田光一両氏ら清和政策研究会(現安倍派)の議員がほぼ独占してきた。改造に際し、旧統一教会と最も関係が濃い同派外しの動きが起き、麻生派の永岡氏が選ばれた。教団とは無関係という。

 ところが…

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