韓国雑踏事故、安全対策不備か 身動きできない密集、捜査本格化

 ハロウィーンを前に集まった多数の若者らで混み合うソウル・梨泰院の狭い坂道。この後事故が起きた=29日夜(提供写真・聯合=共同、画像の一部が加工されています)

 【ソウル共同】ソウルの繁華街・梨泰院の路地で、ハロウィーンを前に集まった多数の若者らが折り重なるように転倒し、日本人女性2人を含む154人が死亡、130人以上が負傷した雑踏事故で、警察は31日、原因究明へ捜査を本格化させた。現場の路地では当時、身動きできないほど密集し、安全対策に不備があったとの見方が強まっている。

 警察は現場検証や目撃証言の収集のほか、監視カメラ映像や、ネット上に投稿された多数の動画を分析する。通行を整理する措置が不十分だったとの証言や、自治体の事前準備と警察の警備計画に不備があったとの見方に加え、消防の初期対応を問題視する声もある。