※この記事は2020年10月にtwitterで公開したものをまとめ、2021年3月時点で加筆修正し、以後随時更新しています

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先日、北海道は札幌・小樽にゴールデンカムイ聖地巡りに行ってきました!
旅行の日程としては

2020年10月2日~4日
1日目 札幌市内
   北大植物園 ・サッポロファクトリー ・サッポロビール園・時計台

2日目 小樽市内
   鰊御殿 ・茨木家中出張番屋 ・貴賓館 ・総合博物館本館
   旧日本郵船 ・総合博物館運河館&運河プラザ ・大正硝子館&小樽浪漫館他

3日目 北海道 開拓の村

でした。

前置き的なところは①札幌市内の記事をご参照いただいて、

今回は2日目の小樽市内の聖地巡りをレポート致します!

↓合わせてコチラも






①新倉屋さんの花園だんご

言わずと知れた「小樽の花園公園名物の串団子だ」です!
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花園本店で買いたい方は小樽駅から徒歩で花園銀座商店街へ。こだわりない方は小樽駅から出て右側の建物に駅前店があるので、わたしはルート的にコチラで購入。

但し、駅前店だとイートインは出来ないのかもしれません。わたしはバスの時間が迫ってたので持ち帰りしてしまったので、詳細不明ですすみません。

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おしょうゆ(みたらし)、黒あん、抹茶あんの3つをいただいたのですが、一般的なおだんごよりちょっと小ぶり?ちょうどいい甘さでお餅フニフニで美味しかったです〜


②小樽市鰊御殿

小樽駅からバスで「おたる水族館」まで、そこから少し徒歩です。坂を登ると…

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「あそこに匿って貰いましょう
親方が住む豪邸で隠れるところがいっぱいあります!」

辺見ちゃんの聖地(?)鰊御殿が見えてまいりました!
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5巻40話に出てくる崖もこの通りです!
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建物向かって右側に、ニシン漁で使っていた道具が置いてあります。5巻おまけマンガで大活躍(?)の粕くだきパイセンも遠慮なくトゲトゲしております。
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「是非おためしあれ………です」


前置きが長くなりました、中に入ってみましょう!入り口にはゴールデンカムイ掲載の案内が出ていて嬉しいですね。
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御殿内はニシン漁に関する展示がたくさん。こまざらい、粕叩き、モッコなど金カム民にはお馴染みのアイテムも!
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キター!
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2階に通じるこの階段!第7師団とバッタリです!
大事なシーンなのに逆光で暗くなってしまって申し訳ないです。
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↓杉元(辺見ちゃん?)視点だとこんな感じに見えたかなのアングル
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ご存知の方も多いかと思いますが、親方の御殿は基本杉元と辺見ちゃんがいたエリアが鰊御殿、親方と鶴見中尉がいたエリアが小樽貴賓館で、別々の建物が合体したカタチで作品に出ています。徒歩ですぐの距離なので、聖地巡りの際は是非両方回ってくださいませ。
現地に行ってから、アニメ見返すと別の建物がごっちゃになってるので、不思議な感じがするようになりましたw

↓「隠れるところがいっぱいあります」って辺見ちゃんのセリフは、この実際にあった隠れ部屋のネタを膨らませてるのかもしれないですね。
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天気が良くて、高台からの眺めがとても良かったです!
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鰊御殿の建物は他所からの移築なので、本来のニシン番屋の機能からするとこんな高台にあるのはおかしいみたい(明け方に急いで海に出たり、重たいモッコ背負って運んだりしなきゃいけないので)
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ちなみに鰊御殿の麓にある青い屋根の建物も当時のニシン番屋だそう。外見は廃墟のようですが中はハリが対角線に渡してある珍しい造りで、現代でも歪みなくガッシリしてると茨木家のおじちゃんが教えてくれました。



TIPS1-旧白石家番屋

鰊御殿から茨木家中出張番屋に向かう途中にある白石家番屋。
金カム聖地ではないですが、青い屋根の番屋同様、この辺りは番屋がいくつか残っています。

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白石家、茨木家、貴賓館の青山家は言わばニシン漁の御三家的存在だったそう。青山家は開拓の村にも移築してありますね。



③茨木家中出張番屋

鰊御殿からバス道を戻る感じで歩くと程なく見えてくるのが茨木家中出張番屋。

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この外観が、土方さんがジジイのフリして杉元達に会いにきた番屋(5巻43,44話)や茨戸の日泥のニシン番屋(6巻55-59話)になっています。

コチラは冬季休館なので、中に入りたい方はお気をつけて!

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受付のおじちゃんがガイドを申し出てくださり、色々お話聞けました。ゴールデンカムイが好きで来たんですよ〜って言ったら、「ウチにもマンガがあるから!見ていって!」とw登場回に付箋が貼ってあって、本当にありがたいです。
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中は今のところ登場してないっぽいですが(おじちゃんが「ウチは外観しかないけど…」と少し寂しそうだったので野田先生是非お願いします)(アニメの土方さんがジジイのフリするシーンは内装もココを参考にしてるのかな?って思ったけど未検証です)建築もニシン漁の展示もおじちゃんのガイドも楽しめました!
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コチラのモッコは触っても(なんなら背負っても)いいそう!ちょっと触ってみましたが空っぽでもめちゃくちゃ重いコレにニシンをいっぱい詰めて運ぶのは過酷だなぁ…。白いつぶつぶみたいなのは当時のニシンの鱗。リアルですね!
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他のニシン番屋はたいてい玄関が2つありますが、この茨木家中出張番屋はひとつだけ。通常親方家族用とヤン衆用に居住区が分かれてるので玄関もそれぞれなのですが(ひとつで両方兼ねてるところもあるそうです)ココは親方の家が近くに別であるので、ヤン衆しか使わない番屋ということのようです。ゴールデンカムイに番屋が出てきた時は、玄関の数に注目して見ると、どこの番屋がモデルになってるか分かるかもですね!
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他にも色んな話を伺ったのですが、是非現地でお確かめください。ガイドしてくださったおじちゃん、ありがとうございました!



④にしん御殿 小樽貴賓館(旧青山別邸)

茨木家から更にバス道を戻り、看板に従って山に向かって歩くと貴賓館!

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門正面の建物は昔風に作った現代建築で、ニシンそばも食べれるレストラン。左手が当時の建物で、博物館です。他の番屋と違って、ニシン漁についての展示ではなく、たくさんの歴史的価値ある美術品の展示がメインです。
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白石家の紹介の時に御三家って書いたけど、正直青山さんは別格な気がする…資料館としての使命もあるとは思うのですが…さすが親方の豪邸…!
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入ってすぐのロビーでまず度肝抜かれます。そりゃココでおべんじょ借りるの気が引けるわ…(この部屋は新しい建築の方だと思いますが)
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コチラ、広い邸宅の中に様々な芸術作品が所狭しと並んでいて、建築も展示品も素晴らしいのですが、文化財保護のため写真撮影が禁止されております…!洋琴こそありませんでしたが、ガトリングで穴だらけになった襖や杉元と鶴見中尉が邂逅した場所など見つけられます!原作と見比べてお楽しみください。

↓唯一建物内で撮影OKなのが中庭のこの一角。松の木の幹が龍のようで、縁起が良いので待ち受けに是非、とのことなのですが、金カム民には見覚えのある景色ですねwアングル的には建物外から撮れる塀越しの構図が正かと。鶴見中尉の洋琴の音(と二階堂の歌声…)が聞こえますでしょうか。

↓建物内から中庭を見た構図
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↓外から塀越しの構図
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貴賓館、大変リッチなところでした…!時間の都合でコチラでニシンそばが食べられなかったのが残念季節によって、あじさいなども見頃になって楽しめます!



⑤小樽市総合博物館 本館

バスで市街地方面に半分くらい戻って、総合博物館本館へ。

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スタンプラリー3のチェックポイントだったので寄りましたが、いわゆる聖地ではないのでお好みで。主に鉄道系の博物館なので乗り物好きさんは是非!…と思っていたら出ましたね!

コミックス28巻274話、279,280話他にて乗っている蒸気機関車↓と、
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↓一等車!
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そしてそれ以降も…最終章で大活躍の蒸気機関車「しづか号」でございます。
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野外展示や博物館内を走る汽車も!
でっかい乗り物がかっこええんじゃあ〜〜〜〜
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⑥旧日本郵船

総合博物館本館から少し歩いて旧日本郵船 小樽支店。

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1巻3話の北のウォール街の説明のコマの背景。以降も時々出てきてるかな?
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休館&改修工事中でしたが、向かいの公園にも当時の風情を感じる倉庫が残っており、ステキなスポットですよ!
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公園の反対側は小樽運河の終点でもありますね。
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また総合博物館本館から旧日本郵船までの途中に、旧国鉄手宮線の線路が公園になった道が始まっており、こちらの景色もとても素敵なので、徒歩も楽しめると思います!ちなみに本館から運河館まで4キロくらいだそうです。
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⑦旧大家倉庫

旧日本郵船から運河沿いを歩いて運河館に向かう途中。

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今も残る倉庫群を見ながらわたしは考えていました…

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そう、もしかしてこの辺に鯉登少尉が 稲妻強盗を追い詰めた小樽運河の倉庫があるのでは!?と。

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あったーーー!!!
あったヨーーー!!!
鯉登さんいたヨーーー!!!(いません)


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事前調査が足りなかっただけとかまぁ、うん…。

そんな感じで見つけたので、ゲンミツには場所が分かりません行かれる方は旧大家倉庫という名前で調べてくださいませ。



⑧小樽市総合博物館 運河館

運河沿いを更に歩くと一層レトロ感の強いエリアに。そこが運河館+運河プラザです!

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この3つの建物の並び!このシャチホコ!4巻30話で鶴見中尉が悪巧みしてます…。
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総合博物館 運河館にはアイヌ文化で読み解く「ゴールデンカムイ」で紹介されていた、アシリパさんのアットゥシ(テタラペ)のモデルになったお衣装は必見!詳細は本を読んでくださいー!なるほど、となります。
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この他、小樽の歴史やニシン漁の展示…
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レトロな街並みを再現したエリアがあったり…昔の色内大通りの雰囲気を再現してるのかな?杉元や鶴見中尉達が通ったあの雰囲気なのかもしれないですね。
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北海道に住む動物の剥製や、昔北海道にいた縄文人(アイヌとは違うっぽい)の展示があったり、主に視覚で楽しめるので時間のないオタク旅にはありがたかったですw虫の標本がめっちゃ並んでたりもしたので、苦手な方は心の準備を。オンネ・シペシペッキ撮ろうとしたけど自分が無理じゃった…。
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TIPS2-カムイトノト(カムイのお酒)

実はこの後人力車ならぬ人力チャリ的なお兄さんにガイドしながら走っていただいたんですけど、ゴールデンカムイが好きで来てる話をしたら、「カムイのお酒があるよ」とコチラの田中酒造さんに連れて行っていただきました!
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カムイのお酒「カムイトノト」は他のおみやげ屋さんとかでは買えないらしくて、アイヌの伝統的なお酒を現代に蘇らせたものだそう。作中でみんながコタンで飲んでるお酒みたいな感じなのかな~と買ってみました(合わせて別の日本酒も買う辺りがわたしである)

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せっかくなのでアシリパさんや杉元のお誕生日に飲んでみたのですが、クセ強めなのかと思ったら全然そんなことはなく、むしろ飲みやすい!お店の方はマッコリみたいな感じと仰っていて、わたしほぼマッコリ飲んだことないので比較出来ないのですが、わたしの感覚では甘さ控えめの甘酒とゆー感じ。

日本酒とか飲めなくても全然イケるし、女の子が好きそうな味なので(マッコリもそうですよね)、金カムファンの皆さんにもオススメですただアルコール度数は10%と結構しっかりしてるので、飲みやすくても気をつけてくださいね。杉元やシライシも結構甘いもの好きだからこのお酒も好きそうですね。



⑨大正硝子館・小樽浪漫館

小樽聖地巡りもラスト!堺町通り商店街の運河の両脇。運河を挟んでお向かいさんです。
どちらも歴史的な建物をリノベーションしておみやげ屋さんになっています(堺町通はそうゆうお店が多いのでとても景色がいいです)

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まず大正硝子館について。
2巻16話でそば屋の前で乱闘する杉元や二階堂を止めるために鶴見中尉が銃を撃った背景。
作中では1枚めを反転してる構図かな?あと看板は撤去ですね。皆さんもココに来たら
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ダァァン
「そこまで まだ殺すな」
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ごっこをやりましょう。ちなみに杉元がにしんそばを食べたそば屋は開拓の村にあります。


小樽浪漫館について。
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4巻34話で土方さんが強盗して鶴見中尉と窓越しに邂逅した銀行。この窓に鶴見中尉が見え…るかも!心の清い人にはきっと見える…。
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そしてココ…昔本当に銀行だったんですね!小樽運河の倉庫もそうだけど、それっぽければ何でもいいじゃなく、ちゃんと史実に合わせて当ててるんだなぁと。
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余談ですが、この2店舗に挟まれた運河、鮭が登って来てました…!
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写真分かりにくいですが、結構たくさんいて、そしてこれ以上上がれないので亡くなってましたが…網走監獄襲撃もこの時期(10月初旬)の話なのかもしれないですね。 想像してたより時期が早い印象…。


ファンブックで作中年代が判明したので、1907年の9~10月の新月の日を調べれば、網走監獄襲撃の日がそこそこ絞り込めるのでは…と思いつつ、特に意味もないので調べてはないんですけど…w

堺町通は本当に風情のある街並みで、お時間のある方は街並みを眺めながらおみやげ屋さんをゆっくり回って散策していただくと良いと思います。
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TIPS3-北のウォール街

北のウォール街と呼ばれた小樽、今も当時の銀行の建物がいくつも残されています!

今回は聖地巡りに全フリしてしまいましたが、次に行ける機会があれば歴史的建造物を片っ端から回って写真撮りまくりたいです…!
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2日目はこんな感じでした!
本当に小樽の街はステキな建物がたくさんでした~!小樽駅からして違う!

聖地巡りにも、それ以外にもおススメの場所です!ちなみに札幌から急行で30分くらいの感じでした。でっかいどうでまとめて回れるのはありがたいですね



最後に、聖地抜きで素敵な小樽の景色を。

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