■紛失時は一時停止可 ICチップも自動で壊れ…情報漏洩の心配は低い?

日比キャスター:
やはり情報漏えいに関する心配の声というのも多く聞こえてきているわけですけれども、情報漏えいの可能性についてみていきます。
▼紛失時
コールセンターに連絡すれば24時間365日対応してくれて、カードの一時停止可能
▼搭載されているICチップ
不正に情報を読み出そうとすると、ICチップが自動で壊れる仕組み
情報漏えいの心配は低いですが、なかなか理解が届いていない様子もうかがえます。
マイナンバー制度に詳しい社会保険労務士の石井秀治氏によりますと、「マイナンバーカードを持たない人が保険医療を受けられなくなる恐れがあるので、申請があれば保険証が交付されることになるのではないか」ということです。
取得したくない人に向けて、具体的なメリットや疑問を丁寧に引き続き説明していく必要があると指摘されています。
■2024年末には運転免許証とも一体化へ スマホで一元管理も
マイナンバーカードについてですけれども、今後は次のような動きが予定されています。
▼2022年度内
カードの機能をスマートフォンに搭載するといった動き(Android版のみ)。スマートフォンがマイナンバーカードになっていく予定だということです。
▼2023年3月
パスポートのオンライン申請が可能に
▼2024年末めど(さらに前倒しも検討)
運転免許証とも一体化へ
井上キャスター:
基本的には最終的にスマートフォンに一元管理ということになりますので、やはり紛失のリスクはもちろんゼロにはならないですけど、そこをしっかりと担保しながら、やはりマイナンバーがあることで脱税対策にもなりますし、良い面もしっかりと政府として広報していく必要はあるんだろうなというふうに思います。
星氏:
もちろんこういう新しい制度を導入するわけですから、デジタル弱者の人に対してきちんと対応するということ。それから盗難の場合、クレジットカードでも盗難したら24時間体制で対応するというのと同じように対応するということなんですけど、やはり時代の流れも明らかにデジタル化で進んでいて日本が遅れているわけですから。そこはやはり政治家もきちんと説明をしながら今遅れをとにかく挽回しないと、日本の基礎的な制度が整わないことをアピールしてもらいたいと思いますね。
井上キャスター:
特にこういう話題は世代間の認識の差が強いかなと思っていて、若い人たちはある程度、放っておいても前向きにやってくれると思うんですよね。楽になるんだったらという利便性で。やはりご高齢の方にどういうふうに丁寧に説明して、移行期間・選択肢を設けて手厚くやるかっていう。
星氏:
特に高齢化が進んでいますから。高齢者でもやはりこういうものに慣れる人とそうじゃない人にばらつきがありますからね。そこはきちんと対応してもらいたいと思います。