長野市の「デュナミス・レーシング」の顧客「逃げ得は許されない」 逮捕の元経営者、顧客の金で自転車操業か
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詐欺容疑で逮捕された小谷徹容疑者が経営していた「デュナミス・レーシング」。チラシには「新車安さNo.1」と記し、正規ディーラーよりも大幅に安い販売価格を売りにしていた。経営が悪化し、呼び込んだ客が先払いした代金を、別の客の車を発注する資金にして自転車操業を繰り返していたが、次第に立ちゆかなくなったとみられる。
小谷容疑者は大手自動車メーカーの販売店で営業経験を積み、1995年7月に長野市広田に同社を設立した。2003年11月に同市丹波島2の店舗兼工場に移転。チューニングショップとして車好きが多く訪れたが、次第に新車販売が中心になっていった。その後、小谷容疑者は11年9月の同市議選に出馬し、落選した。
関係者によると、同社の経営は遅くとも19年ごろには…
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