勉強法

【例文あり】技術士口頭試験の合格率は?よく聞かれる質問と答え方

技術士二次試験に合格した人が通る最後の難関といえば、口頭試験です。

「試験官からどんな質問をされるのだろうか」「どう答えれば好印象を持ってもらえるのか」など、不安な気持ちになるのではないでしょうか。

そこで今回は、口頭試験の合格率やよく聞かれる質問、答え方のポイントなどを解説します。

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技術士口頭試験の合格率

公益社団法人 日本技術士会」が発表した、令和元年の結果を見てみましょう。口頭試問合格者数を二次試験合格者数で割ると、口答試験の合格率の平均合格率は89.7%となります。

部門別で見てみると、生物工学は62.5%、機械部門、船舶・海洋部門などは70%台です。

一次・二次試験に比べると合格率は高いものの、口頭試験で不合格となる人も少なくありません。

口頭試験が難しいとされる理由は、「質問の意図を理解して答えられていない」という点にあるようです。

文部科学省は、資格のある技術コンサルタントを社会に派遣するために技術士試験を行っています。

口頭試験で必ず聞かれるのが「技術士試験を受験のきっかけは何ですか?」という質問です。

試験官からの問いかけに対して、「会社からの指示」「仕事に有利」といった回答は適切ではありません。

技術士としてのプロ意識を伝えられることが、口頭試験に合格する近道です。

関連コラム:技術士試験の難易度は?一次・二次試験の合格率全部門総合&部門別にまとめ

口頭試験を行う試験官の意図

試験官は、受験者の経歴(経歴票および小論文)をもとに、コミュニケーション能力やマネジメントスキルなどを判断しています。

口頭試験では、経歴や技術的体験論文、二次筆記試験に記載した内容をわかりやすく説明するスキルが必要不可欠です。

プロジェクトや作業内容の説明が長すぎると、試験官から「何を伝えたいのかわからない」と思われてしまう可能性があります。

口頭試験では、下記のポイントを意識しましょう。

  • 業績の概要と全体的な形態はどのようなものか?
  • 問題と対策は何か?
  • 専門家としての考えはどうか?
  • 今後の見通しについてどう思うか

口頭試験でよく聞かれる質問と回答案

口頭試験でよく聞かれる代表的な質問と、適切な答え方の例文をいくつか紹介します。

口頭試験対策の参考にしてみてください。

技術的体験を中心にした経歴内容及び応用能力

【例文1】

質問:技術士としてふさわしいと思われる体験を、10分以内に説明して下さい。時計を見てもかまいません。

回答:ふさわしいと思われる経験を2〜3個説明します。

質問の意図をよく考えてから答えることが大切です。

試験官は、受験者が提出した経歴や技術的体験論文や記述試験をもとに質問を投げかけます。

回答と提出書類の内容に違いがあると、【例文2】のように質問されることがあります。

【例文2】

質問:技術士にふさわしい体験ではありません。ふさわしい体験を話してください。

こうしたケースも起こり得ます。「質問に答えられない=不合格」と決まったわけではありません。

質問の意味がわからない場合は、「申し訳ありません。◯◯ということでしょうか?」と聞いて確かめるのが一番です。

質問の意味を理解しないまま答えると、話の意図を汲み取れない人だと判断されてしまうかもしれません。

技術士試験では「コミュニケーションスキル」が非常に重要です。わからないことを正直に聞く能力も評価のポイントとなります。

試験官とコミュニケーションを取る、ということを意識しましょう。

【例文3】

質問:Zero Day Attackについて、対策を説明してください。

回答:OS等のセキュリティパッチをあてると共に、ウィルス対策ソフト等を最新のしておくことがあげられます。

【例文4】

質問:その対策だけでは、Zero Day Attackは防げないのですが、そのほかにありますか?

回答:今は、思い出せません。

試験官と受験者の考えに違いがあるのは当然です。

経歴や技術的体験論文や記述試験の内容に関連するものは、事前に調べておくと良いかもしれません。

適格性及び一般的知識

適格性及び一般知識では、技術士法3義務、技術士法2責務を中心に技術者倫理等について試問されます。

【例文1】

質問:3義務2責務について説明して下さい。

回答:技術士として、倫理観と信頼を必要とする3つの職務と2つの職務がありますが、最初に3義務からお答えします。

第44条は信用失墜行為の禁止、第45条は技術士の秘密保持義務、第46条は技術士の名称を表示する義務です。

次に、2責務を答えます。第45-2条は技術士などの公益を確保する責務があり、第47-2条は技術士の資格を向上させる責務です。以上が3義務2責務です。

【例文2】

質問:守秘義務は誰に対して義務を負うべきだと思いますか?

回答:従事するビジネスによって対象は異なりますが、所属する組織はもちろんのこと、ビジネス上のすべての秘密(たとえば、公衆のプライバシーと生態系、顧客と個人)を秘密にしておく必要があると考えています。

【例文3】

質問:あなたが技術士になるとき、将来あなたの資格をどのように使用しますか?

回答:企業ネットワークのインフラ設備を構築してきましたが、地域の発展に積極的に貢献できる技士になりたいです。

また、「技術士補をもっていますが、技術士補ではできないことがありますが説明してください。」という質問もあります。

自分の言葉で説明できるよう、技術士法をしっかりと理解しておきましょう。

まとめ

試験官からの質問と答え方がわかれば、自信をもって口頭試験にチャレンジできます。

口頭試験本番で落ち着いて受け答えできるよう、事前準備を万全にしておきましょう。

関連コラム:技術士二次試験の概要まとめ!受験資格・科目配点・合格基準までわかりやすく解

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