エビイモ初出荷へ選別作業 生産量全国トップの磐田・JA遠州中央
2021.9.20
JA遠州中央(本店磐田市)は19日、生産量全国トップとされる「海老芋(エビイモ)」の初出荷を前に、同市加茂の同JA園芸流通センターで選別作業をスタートした。おせち料理の具材や料亭の高級食材向けに需要が高まる年末に向け、今後出荷が本格化する。
エビイモは同市豊岡、竜洋、豊田地区を中心に102人が計19・7ヘクタールで生産する。初日は子イモと孫イモ計650キロ分が持ち込まれ、職員約20人が等級別に振り分けて箱詰めした。主に東京、関西市場に向け、来年2月下旬ごろまで出荷が続く。担当者は「日照時間が豊富で適度な降雨もあり、順調に育った」と話した。
サトイモの一種で、きめ細やかな肉質と軟らかな食感が特徴。業務需要が中心のため、コロナ禍に伴う営業自粛などで20年度は相場が伸び悩んだ。21年度の出荷は前年度比微減の320トンを計画している。