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太田光は本当に「旧統一教会」の擁護者なのか 著書で明かしていた“真意”とは
2022/10/23 11:30
ダチョウ倶楽部の上島竜兵さんが亡くなった。爆笑問題が一九八八年にデビューして、太田プロダクションに入った時、すぐ上にいた先輩が、ダチョウ倶楽部だった。事務所主催のお笑いライブでは、ダチョウさんがトリ。我々がその一つ前の出番で、ネタをやるのが定番だった。どっちがその日一番の笑いを取るか、で毎回競った。当時は意識してほとんど口もきかなかった。あれから三十年以上時間が経過して、ここ数年、ようやく互いに打ち解けて当時のことを懐かしく話せるようになっていた。これからもっと共演の機会も増え、楽しくなるだろうと思っていた。
ロシアのウクライナ侵攻によって、エネルギー価格、小麦価格が上昇し、空前絶後の値上げラッシュが起きた。
先日行われた参院選のさなか、奈良で演説中の安倍元首相が暗殺された。
手製の銃で安倍氏を撃った山上容疑者は、旧統一教会に恨みがあり、教団の関連団体にビデオメッセージを送った安倍元首相を狙ったと供述しているという。
安倍元首相が亡くなった二日後、通常通り参院選挙の投票が行われた。
私は再び選挙特番のMCをし、今度はおとなしく礼儀正しくやったつもりだが、明くる日のネットニュースでは、「太田炎上せず。期待外れ」と書かれていた。
八月現在。テレビでは連日自民党と旧統一教会の関係が報じられている。
新型コロナは第七波と呼ばれ、東京での陽性者は一日に四万人を超えた。
この本にまとめた文章を連載している期間、我々の抱える「不安」や「心配ごと」は、「二〇二〇年」が霞かすむぐらい増えた。
前の本の「あとがき」を書いた時、私はじゅうぶん悲観的な気持でいたつもりだったが、今読み返すと楽観的だ。おそらく二〇二〇年以上の特殊な出来事は起きないだろうと高をくくっていたのだろう。
のんきな漫才師だ。
私は常に「心配ごと」をいかに「笑いごと」に変えるかを考えている。
コメディアンは、どんな悲劇的な世界にいても、楽観的なことを考えずにはいられない。
世界や自分に起こる悲劇をどうすれば喜劇に「見せられるか」を考えている。
芸人人語 コロナ禍・ウクライナ・選挙特番大ひんしゅく編
太田 光


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