2022年度、ジャパンオープン、
女子部ナインボール、佐藤麻子
選手が初優勝!
待ってたよ。
絶滅危惧種TAD遣い。
気概あるTAD撞球剣士。
ずっと期待していた。

男子テンボールは、やはり絶滅
男子テンボールは、やはり絶滅
危惧種のTAD遣いの内垣選手が
決勝に駒を進めた。
史上初のTAD遣いの男女が優勝の
歴史的瞬間が実現するかと思われ
た。
だが、ラストマス、スコアはヒル
ヒルでまさかの内垣選手のブレイ
クがノーイン。飯間選手が裏マス
ワリの取り切りで優勝。
ウッチー、実に惜しかった。
TAD遣いの選手が男女共にジャパン
オープンで優勝する日はいつの日か
実現するだろうか。
TADが好きなのにスポンサードの
関係からメーカーキューに替えた
プロは何人もいる。
だが、大好きなTADを離さず、使
い続けるプロも何人かはいる。
かつてはとても多かった。
1970年代のレジェンド選手はほぼ
TADを使ったが、その後80年代に
も奥村(ザンボ以前)、横田、立花
選手たち各トッププロがTADを愛
用し、また90年代、2000年頃まで
はTAD愛用者が多かった。
だが、プロがメーカーの広告塔と
なり、「玉撞く商品」となってか
らはTADのみだけでなく、自分の
好みで使っていたカスタムキュー
を使わない者が多かった。
そうした中で、今回、ジャパン
オープンというトップ舞台で、日
本のトッププロの男女が決勝で
共にTADという「自分のキュー」
を使って決勝戦を戦うというのは、
それだけで極めて歴史的な事だ。
今の時代だからこそ。
他の選手はスポンサードと称して
メーカーから貰ったキューでプレ
ーして宣伝活動の一環として試合
に参加している。
TAD遣いは自分で買った自分の
キュー、己の撞球剣で戦いに臨ん
でいる。
同じ選手でも、立ち位置は大きく
まるで違う。
特に内垣選手は国内有数のTAD
愛好家だ。真にTADを愛している。
剣士が己が求めた己の一刀を愛で、
それで対決に臨む。
ごく当たり前のそうした清涼な
一騎討ちの在り方、スピリッツが
消滅して久しい。
いつの日か、TAD遣いの男女が
ジャパンオープンでダブル優勝
する日が来る事を願う。
TADだけではない。
メーカーからの無償貸与や譲渡
ではなく、自腹で買った自分の
愛キュー、とりわけ個人ビルダー
のカスタムキューで公式戦で優勝
しまくる日が来る事を私は願う。
それにしても、なぜ、スポーツで
こんなに男女差別を?
女性と男性で倍以上違うではない
か。これはひどい。
この優勝賞金の差は、男女均等
を著しく欠く。
日本のビリヤード界はとてつも
なく遅れている。
ケタがUSオープンとは一桁違う
だろ、てのは置いといて。
ただ、一概には言えない。
女王アリソン・フィッシャーが
スヌーカーをやめたのは、英国
においてあまりに賞金に男女差
があるのが理不尽過ぎると感じ
たからだ。英国にはスポーツの
スヌーカーにおいて男女差別が
歴然とある。
なので、アリソンは英国を捨てて
プールに転向してアメリカ合衆国
に渡った。
アメリカはほぼ男女差なく運営さ
れているからだ。
そして、アリソン・フィッシャーは
不動の20年間の女王時代を築い
た。
アリソン以前はローリー・ジョン・
ジョーンズが不動の女王、それ
以前はジーン・バルーカスだった。
バルーカスなどは10代で男女混合
の全米オープンで歴代の男子世界
チャンピオンを下して優勝してい
る。
ビリヤードには本来男女差は無い
という確固たる真実をバルーカス
は世界に見せつけた。突き抜けた
実力だった。
それまでの男子の世界チャンピオン
が全く勝てないのだから。
飛び抜けた実力で無敗で優勝。
正々堂々としたビリヤード本来の
あるべき姿を見せた。
年齢も性別も関係ない。
キュー一本で実力を示した者が
勝利の栄光を掴む。
スポーツのあるべき姿だ。
日本のプロモートも、米国から
学ぶべき点は多いかと思われる。