夫婦虚象

 

 実象    虚象

①比和同干→比和同干

価値観が同じになり関係が一方づいてしまう(二人の考えが片寄ってしまう)

ただし二人の間に反発が生まれる。目的に対しては行動が一致できるが、目的を失うと二人の仲が壊れてしまう

仲が悪くなると仲直りのきっかけがつかめない。そのため一旦仲が壊れたら終わりになる。

相性は悪い(特に庚同士、己同士が良くない→離婚になる)

同じ日干同士=守護神も同じになる場合が多い→仲が悪くなると守護神の奪い合いとなる→熾烈な争いとなる

※離婚するにしても財産や子供の養育権の奪い合いが起きやすい

※同じ日干同士でうまくいく条件=同じ目的、もしくは共通の悩み、問題があること

 例)子供が病弱、二人一緒に商売をしている

 

 実象      虚象

②比和陰陽→陽が陰を生じる

本来似た者同士である。そのため相性は良い

結婚後、陽干の者が陰干の者を庇うようになると同時に陽干が陰干を見下したり子ども扱いすることがあり、それが原因で夫婦喧嘩が起こる

実際には同じレベルであるが、表面的には陰干が陽干を立てるようになりやすく、又そのようにした方がうまくいく

日干が比和陰陽同士の者全てが似た者同士とは決まっていない

比和陰陽の組み合わせで結婚するということは似た者同士であるということ

比和陰陽の組み合わせで結婚しない者は似た者同士ではない

※この二人がうまくいく為には見下される側(陰干)が時々陽干の人を立ててあげること

 

 実象        虚象

③陰が陽を生じる→陰が陽を生じる

意味合い=二人の関係は結婚前も結婚後もあまり変わらない。そのため二人が結ばれる時は自然に交際して自然に結婚するようになる(何となく付き合ったら何となく夫婦になったという結婚)。

家庭の内と外で同じような態度関係となる。良く言えば裏表があまりない夫婦関係になる。悪く言えば変化に乏しい夫婦関係となりマンネリになりやすい。

※結婚前=実気 結婚後=虚気と考える

③は結婚前と結婚後の形が変わらない→結婚前からの関係が結婚後も続いていく

根に持つことがあった→後々までも引きずる

※実象と虚象が同じ→表面だけ見ていると夫婦仲の程度が分かる→仮面夫婦にはならない

周りから見て仲が良い→本当に仲が良い

周りから見て仲が悪い→本当に仲が悪い

③以外=実象と虚象が異なる→二人きりの時と誰かがいる時では違う顔をする

 

 実象       虚象

④陽が陰を生じる→陰が陽を剋す

意味合い=一見家庭らしい家庭を作る。結婚後は夫は夫らしく、妻は妻らしく振舞うようになる。そのため、周りからは理想的な夫婦に見える。ただし、夫婦として内の顔と外に見せる顔が異なるために、仲が良さそうに見えても実情は分からない。

虚象で陰が陽を剋す→陽から陰は牽牛、陰から陽は司禄→どちらから見ても家庭的な星になる

結婚すると夫らしい夫、妻らしい妻になろうとする

実象では相生(陽が陰を生じる)、虚象では相剋(陰が陽を剋す)→相生と相剋、矢印の向きも変わる=実と虚の異なる夫婦の姿→夫婦仲が悪くなると典型的な仮面夫婦になる=良い夫婦、良い家庭を外に見せようとする

二人きりになると急に態度が変わる。そのため、離婚になる場合は突然分かれてしまうように見える(あんなに仲が良かったのにと周りから思われるような離婚)

 

 

 

 

 実象        虚象

⑤陰が陰を生じる→陰が陰を剋す

 陽が陽を生じる→陽が陽を剋す

意味合い=仲が良くなればなるほど喧嘩をする。激しい夫婦喧嘩をするが後々まで尾を引かない。そのため、見た目よりは仲が良い。この組み合わせは頻繁に夫婦喧嘩をしているうちは離婚にならないと考えてよい。全く喧嘩をしなくなった時の方がこの夫婦にとっては危機である。仲が良い時と悪い時の差が大きい。また二人の時はたとえ優しくしたいと思ってもなかなかそれができない。

※夫婦=一つの虚気

その虚象の世界で七殺=一番激しいぶつかり合い

相手は自分の夫あるいは妻という目でしか見られない→他の人がやっても気にならないが自分の夫あるいは妻がやると頭にくる→ぶつかり合う

喧嘩するのは二人で虚象が作れているからだとも言える(冷めた夫婦関係では虚象は作れない)

夫婦ではなくてこの組み合わせで喧嘩するとしたら、かなり親しい間柄と見てよい

 

 実象       虚象

⑥陰が陰を剋す→陰が陰を生じる

 陽が陽を剋す→陽が陽を生じる

意味合い=夫婦として裏表ができる。実際に仲が悪くても表面は仲良く振舞うことができる(この部分は④と同じ)。

※ただし、二人でいる時は仲が良い時と悪い時との差が激しく、仲が良い時は二人で協力し合えるが、仲が悪い時には口もきかない(この部分は⑤と逆)。

※⑥の夫婦が喧嘩をする=本当に仲が悪い

一方がもう一方の子供っぽい面を見て安心する。実象で剋される方が大人にならないとうまくいかない。

実象=相剋→仲が悪くてぶつかり合う

  ↓         ↓

虚象=相生→実象で剋されている人が相手に優しくしてあげるとうまくいく

この組み合わせは剋されている人が精神的に大人かどうかでうまくいくか、いかないか見分けられる。

相手が多少わがままを言っても、大人があやすようにたしなめると良い。

 

 実象       虚象

⑦陰が陽を剋す→陽が陰を剋す(干合)

意味合い=二人の立場がその時により逆転する。また時と場合によって二人の役割を交替させることができるむしろそうした方がうまくいく虚象の世界で干合するため、いったん結婚すると別れにくい夫婦仲が悪い場合でも腐れ縁として続くことがある。最悪の場合、刃傷沙汰を起こす可能性がある。

例)人前では夫の方が強い→家の中では妻の方が強い

例)一見、妻が夫を頼っている→実際は夫が妻を頼っている

実気=陰が陽を剋す 虚気=陽が陰を剋す →向きが逆 →両方の立場を作ることで二人がうまくいく

一方的にどちらかが強い(威張っている)とこの夫婦は壊れていく

虚象で虚気同士が干合してさらに虚気(空虚気)になるため

 

 実象             虚象

⑧陽が陰を剋す(干合)→比和陰陽

意味合い=物の価値感、考え方が一致する。結婚後は夫婦というよりは兄弟や肉親同士のような関係となる。そして二人の共通意見で動くようになる。もし勝手なことをするようになると、それは夫婦の危機である。

※実気の世界で干合同士=結婚自体は恋愛結婚だが、いったん結婚してしまうと友達や兄弟のような関係になる。(恋人同士のような熱々な関係にならない)→比和陰陽=一心同体→一心同体のような夫婦になることがうまくいく条件。この夫婦が別々の仕事を持って、別々の目的を持って人生を歩んでいくと離婚となる。

★実気を失わず虚象が備わる=理想的パターン