12.口が上手いって言われませんか?
活動報告とやらを投稿してみたので、ぜひみてやってください。
2022/10/16 誤字報告ありがとうございます……。適用しました。
あ、コクーン改造して貰うのは良いけど、これ出版社さんから借りてるものだから、僕のコクーンじゃ無いんだった。洋士にメールしておかないと……。
「あれ……変換とか句読点ってどうやってつけるんだっけ……? あれっ新規メールの画面が消えちゃった!? えー、打った文字ってどうやって消すんだろう……」
駄目だ、ちゃんとしたメールが完成するまで試行錯誤してたら、日付が変わる勢いで時間がかかりそうだ。とりあえず、伝えたいことが伝われば良いし、もう解読は洋士にまかせて送ってしまおう……。
To:水原洋士
From:蓮華春都
Title:ようじへ
Contents:いまつかってるこくーんしゅっぱんしゃさんのかいぞうするならしんきこうにゅうそーねへつたえて
「これ、ちゃんと送信出来てるかな……。どうやって確認すれば良いんだろう。メール届いてるか電話で確認すべき……?」
やっぱり洋士の言うとおり携帯持つべきだったかな。最近の携帯はメールじゃ無い連絡手段があって、相手が読んだかどうか分かるって言ってたし僕的にもありがたい気がする。そもそもその連絡手段を使いこなせる自信がないけれど。
To:蓮華春都
From:水原洋士
Title:Re:ようじへ
Contents:変換と句読点と改行くらい使いこなせよ、作家先生。
今のコクーンは出版社から借りてるから、それとは別に改造したコクーンを新規購入させて欲しいってソーネに伝えれば良いんだな?
To:水原洋士
From:蓮華春都
Title:Re[2]:ようじへ
Contents:それであ
To:水原洋士
From:蓮華春都
Title:Re[2]:ようじへ
Contents:まちがえておくっちゃった・そのにんしきであってる
「はあ……たかがこんな連絡で二時間使うっておかしくない? 電話の方が早かったなあ。いや、でも少しは機械音痴を直したほうが良いし。洋士は実験相手として丁度良いから……うん。
それにしてもおかしいな、なんで変換出来ないんだろう。小説書いたときは少なくとも変換くらいは出来てたはずなんだけど? え、もしかして僕退化した? 洋士の家に引っ越したらその辺レクチャーして貰おう……」
日課の素振りも掃除も終わったし、先日和泉さん達に出した料理の残りの材料も、料理して冷凍しておいた。することもなくなったしコクーンの値段を調べる。検索は音声で出来るから本当に便利。
それにしても高い。コクーンって百万もするの!? 改造費用とか乗ったらいくらになるんだろう……。
正直な所、世間一般で一昔前から流行りだした、FIREとやらの額はとっくに満たせる額の預金はある。けれど、食事する必要も睡眠を取る必要も、排泄する必要がなくても、寝ない分電気代はかかるし、趣味の書籍代もかかる。家や土地の税金だってかかるわけで……。終わりが見えない人生だからこそ、いつまで稼ぎ続けられるか分からないし、なるべく節約したいと言うのが本音。
一回の買い物が百万単位となると、さすがにちょっと躊躇するくらいの金銭感覚は持ち合わせてる。
うーん、でも仕事で使うものだし、貸与されているものを改造する訳にもいかないし。今迄通りアナログでお願いします!とは、無責任で言えないよなあ。かと言って、コクーンが脳波を読み取ってくれなくて仕事が出来ません、は僕の素性を篠原さんに話さなきゃいけないから、それも避けたい。
「まあ多分コクーン代も一部は経費で落ちるだろうし……」
それにしても東京か。正直、僕は東京にはあまり近付きたくない。理由を話したら、絶対洋士には笑われるだろうけれど。
「我ながら馬鹿馬鹿しいとは思うけど、本当に全部思い出になっちゃったんだな、って認識させられるから、悲しいんだよなあ……」
単純に、土地の様子が変わっただけ。そんなこと、生まれたときからずっと経験してきた筈なのに。
「僕にとってはなんだかんだで江戸時代、が一番楽しいときだったから……」
鎌倉、室町、安土桃山、江戸、明治、大正、昭和、平成、令和に
「洋士と出会ったのもあの頃だし、よけいに、かな。……それにしても、師匠は元気かなあ」
最後にあったのは明治だったかな。戦争が始まる前に日本を去った筈だから……。ここ最近の日本はまあまあ平和だけど、戻って来てるのかな?
「昔は良かった~なんて、言い始める辺り、僕も年寄りだなあ、いや、事実年寄りだけど。うーん、なんか変なこと考えちゃった。気分転換にそろそろGoWにログインでもしようかな……ダニエルさんから何か連絡があったかもしれないし、ジョンさんの店も心配だし」
それにしても僕、最近GoWに入り浸っているけど……大丈夫かな。日光浴と料理を堪能するだけのつもりが、精神的に依存している気がする……。
§-§-§
「こんにちは、ジョンさん」
「おお、蓮華くん。丁度良いところに。昨日、冒険者ギルドの方から連絡があってね、ギルドマスターから話があるらしい」
「あ、そうなんですね。じゃあちょっと行ってきます」
「うん、行っておいで。その間に夕飯を用意しておくよ」
ジョンさん親子に笑顔で見送られ、僕は冒険者ギルドへと向かう。少し悩んだけれど、ダニエルさんからは「監視も兼ねて」と言われているので、
ギルドの受付で名前を告げると、既に僕のことはギルド内で共通認識になっているらしく、すぐに前回と同様の応接間らしき部屋へと通された。待つこと数分、ギルドマスターのダニエルさんがやって来た。
「急にお呼び立てしてすみませんね、蓮華くん。実は貴方に、折り入ってお願いがありまして」
「いえ、むしろ遅くなってしまってすみません。ちょっと諸事情で王都を離れていまして」
「冒険者でもない貴方の行動を制限はしないと言いましたし、何も問題ありませんよ。それでお願いなのですが……現在、冒険者ギルドでは対アンデッドの為の方針として、こちらの条件で広く人員を募集しています。ですが、アンデッドに対抗する手段を持たない人が多く、なかなか戦闘部隊の人手が足りないのが現状でして……出来たら貴方にも参加していただきたいのですが」
そう言って一枚の紙を差し出して来るダニエルさん。なになに、戦闘部隊に補給部隊、食料部隊……。そしてアンデッドの弱点情報などなど。
「いや、戦闘部隊でってことですよね? でも、僕もアンデッドに対する有効打は持っていませんよ……剣士ですし。前回のは本当に、たまたまですから」
参加に関してのネックだった死亡時の扱いも、早川さんと小林さんが運営側で蘇生してくれると言っていたので気にしなくて良くなったのはありがたいけれども。
「うーん、神聖魔法でも火魔法でも良いので、ちょーっと修行してちょーっと使いこなせるようにとか……なりませんかね? 勿論、貢献度に応じて報奨金は出ますよ? 蓮華くんなら上手くいけばたんまりと出そうですが……それで武器をオーダーメイドなんて……出来ちゃうかもしれないですねえ」
「ダニエルさん、なかなか悪いお人ですね。武器は確かに早急に用意する必要がありますけど……うーん、そうですね。とりあえず参加表明は出来ないですが、魔法の修行はしてきます。丁度ここに来る道中で、紹介状もいただいてますし」
「それは助かります。是非良い報告をお待ちしていますよ。あ、もし参加表明されるのであれば、冒険者ギルドの方にもついでに加入してしまうのがおすすめです。そうすれば、今回の報酬以外にも、ランクアップについての評価などもつけられますし、色々割引特典とかも受けられますからね」
あー、そう言えば先日貰ったパンフレットに何か書いてあった気がする。確か、ポーション、応急セット、ロープなどなど、冒険者に必要な道具が若干の割引価格で買えるとか。あとは、ギルド併設のレストランも割引あるし、他国でもギルドカードが身分証明書として使えるから、ランクが上がれば上がるほど、入国がスムーズになるんだっけ。
「冒険者ギルドに入るデメリットはありますか? 行動が制限されるとか、他のどこかの組合系には入会が出来なくなるとか……」
「そう言うのは特にありませんね。冒険者ギルド所属で、魔術師の弟子なんて人も高ランカーには居ますし。勿論、ランクが高くなると、貴族からの依頼や緊急の討伐依頼など、断りにくい依頼が入ることもあります。ですが、ランクが高いとその分、地位も実質的に向上しますから、お断りすることも可能です。
冒険者ギルドはどこの国にも基本的にありますが、どこの国にも所属はしていません。ギルドは治外法権が認められていますから、所属している冒険者が貴族からの依頼を断ったところで国から罰せられることはありません。
むしろ、その国の誰かとトラブルがあり、高ランク冒険者がその国から離れて別の国に活動拠点を移した場合、トラブルを起こした相手に非があれば、国がきちんと処罰してくれることの方が多いです。勿論、我々としても冒険者に非がないのであれば、全力で支援いたしますし。
だいたいの国は、有事の時に自国の兵力として頼りになる強い冒険者を望んでいますからね。蓮華くん程の実力があれば、最初からそこそこ良いランクから始められるでしょうから、煩わしさもあまりない筈です。
勿論、スカウトの類は、その分増えそうですが……。
注意点としては、パンフレットにも記載がありましたが、ギルドの規定に反した場合、その程度によって処罰が下されます。一番重い物でギルドからの強制除名。冤罪だった、といったことがない限りは再度の加入は一切認められませんので、かなり行動が制限されることになると思います」
確かパンフレットには規約についても若干載ってたけど……、基本的に理不尽な記載はなかったから、特に何か変なことをしない限りは問題ないってことか。
「あ、ちなみにギルドに加入しても、今回のエリュウの件のように個人で依頼を受けることも可能です。ただしその場合、双方共に依頼にかかわる手数料はかかりませんが、その分自己責任になります。依頼を達成しても依頼主がお金を払わない、なんてこともありますからお気をつけ下さい。
ギルドは手数料がかかりますが、依頼が達成出来なかった場合も、正当な理由があれば違約金はギルド側で支払いをするので、冒険者側に不利益はありません」
「要するに、依頼の受発注代行のみならず、冒険者を守る団体としての役割を持っていると言うことですね。
話を聞く限りでは特にデメリットもないようですし……加入したいと思います」
「本当ですか! ではしばしお待ちを……入会証を持ってきます。気が変わられては困りますからね! あ、そこの君、入会証と筆記用具を持ってきてくれ。それと、Eランクのギルドカードの発行準備も頼む。テスト? ああ、良い良い、今回はパスだ。……多分すぐランクアップするだろうから」
何やら不穏な呟きも聞こえたけれど、聞かなかったことにしよう。それにしても、一番下はGと聞いていたけれど、いきなりEとは……本当にテストしなくて良いのかなあ。過大評価されている気がするんだけれど。
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【個スレ】名前も呼べないあの人【UIどこぉ】
名前を呼びたくても呼べない、あの人に関する話題です。
なんでNPCすら名前呼ばないの?怖いんだけど。
※運営側も確認してあげてください。何だかおかしいです。
181【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
リアタイで配信されてるぞおおおおおおおお!
182【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
先生、投げ銭が有効になっています!!!!
185【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
すげえ勢いで投げられてるけどwww本人全く気付いて無くて草www
186【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
いやあ、NPC卒業したあとの反応が楽しみっすわーw
えっ何これ!? 普通の人の初期軍資金ってこんなにあったの!? とか斜め上のこと言いそう。
187【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
>>186 さすがにそんなぼけかまさないでしょwww気付くわwww
……気付くよね???
188【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
なんかすっごい天然そうだから本気で初期資金だと思いそうで笑った
189【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
そもそもなんだけどNPCなのに配信出来てるのなんでなん?
190【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
>>189 バグじゃね。そんなん言ったら、キャラメイクしてるのにNPC扱いになってる時点でおかしいんや……。
195【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
本当に今更なんだけどさ、これ王都出て森で死闘繰り広げてまた王都戻ってくるまで、強制排出ログアウトの時も、すぐGoWに戻ってきてるっぽいし、ほぼぶっ続けでプレイしてない?森が怖かったんならゲーム内時間が朝になるまで現実で待ってれば良かったのにねwww
196【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
>>195 それはほら……食料難は彼的にも死活問題なんだろ。料理ありきでゲームしてそうじゃん。
197【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
あと日光浴な。
198【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
>>197 ほんそれ。なんだろうね、現実じゃ日光駄目なんかな?アレルギーとか?
いやまあ、ただひたすら日光を浴び続けてる配信を見てた俺等も大概やばいな……(白目
199【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
本当に人外説あるかもよwプレイ時間的にも。不眠不休で生活出来るのやばい。
200【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
日光駄目ならー、典型的なのは吸血鬼?あとは幽霊?色モノだとゾンビと骸骨。
201【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
>>200 現実でゾンビと骸骨なら森でのビビり具合おかしーだろw
202【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
幽霊がゲームできたらすごいよね。あ、だからこそのコクーン異常でNPC扱い?
203【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
確かに幽霊で、一昔前の人とかならあのゲームに対する無知っぷりは納得できる。
210【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
誰も吸血鬼に触れないの草w
211【闇の魔術を防衛する一般視聴者】
この選択肢の中なら吸血鬼が一番しっくりくるから何も言えなかった件について。
いや、人外って段階でありえないだろ!とはなるけどwww
「面白い」「続きが気になる!」「推しキャラが出来た」
なんて言う方はぜひいいね・ブクマ・評価・感想・いいねなどなどお願いします。
励みになります、いや、本当に。毎日投稿できてるの奇跡なんですよ。。。